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前科部!  作者: 蛇猫
前科者が集う部活
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喫茶店『みさご』


「あー、そう言えばあの人が来るんだっけ」


 一日の授業を終え、荷物をリュックに詰め込んでいたとき、不意に朝出会った少女との約束を思い出した。彼女はウチのクラスを訪ねる、と言っていたが......。

 幻中に芦原白嶺、更には小戸森、まだ転校してから一週間も立っていないのに自然観察部、もとい、前科部の部員とこんなにも知り合うなんて本当に呪われているんじゃないだろうか。

 それから暫く芦原白嶺を待っていると、彼女が俺の元へと駆けてきた。


「あ、ごめん。待たせちゃったかな?」


「15分程」


「そこは普通、今来たところだって言うんじゃない?」


「自分、正直者なんで」


「正直者なら仕方ないな」


「そう、しょうがないんですよ」


「じゃ、行こっか」


「何処へですか?」


「良いから、良いから。付いてきてよ」


 俺がその言葉に頷くと、彼女は高校の正門を抜け、昨日見つけたコンビニのある道路沿いの道の路地裏を行った。俺は彼女に黙って付いていく。

 ......。


「ストップ! 完全に誘拐でしょこれ!? 目的は何ですか!? 俺をどうするつもりだ!?」


「ええ......? どうしてそう思うのさ」


「だって俺、言われるがままに付いて行ったら、人気の無い道に誘い込まれたんですよ!?」


「あー、確かに客観的に見るとそうなるね」


「いや、主観的に見ても完全に誘拐ですから!」


「まあまあ、落ち着いてよ。私はただ、この道にある、オススメのカフェに君を連れていきたかっただけだからさ」


「こんな狭い道にカフェ? まさか何かの隠語......」


「いや、変な深読みしなくて良いから」


 本当にカフェの『カ』の字も感じられない道なのだからそう考えてしまっても仕方がない。野良猫の鳴き声が聞こえるだけで、人っ子一人居ないのだ。


「本当にこんな所にカフェが有るんですか?」


「勿論。凄く静かで落ち着くカフェなんだよ?」


「客が居ないから静かなんじゃないでしょうね......」


 そんなことを言い合いながら歩いていると、急に芦原白嶺が立ち止まった。


「ジャーン! 此処が私のオススメのカフェだよ!」


 其処には確かにカフェがあった。看板には『喫茶店 みさご』と書かれている。少し古めかしく、レトロではあるが特に可笑しなところは見つからない。そう、全く可笑しなところは無いのだ。場所以外は、だが。


「どうして、わざわざこんな場所に店を開いたんでしょう」


「さあ......お金が無かったんじゃない?」


「大丈夫ですかそれ」


「味は保証する」


「なら良いですけど......」


 俺は一抹の不安をかき消し、勢いよく扉を開ける。

 すると、其処には古めかしい外観からは到底、想像の出来ないピカピカとした清潔感のある店内が広がっていた。店内の面積はかなり広く、客も少なくはない。


「お客様は2名でよろしいでしょうか?」


 俺が店の内観に呆然としていると、男がやってきてそう聞いてきた。普通の好青年だ。俺が肯定すると、俺達は彼に四人用の机に案内された。


「いやあ、此処のサンドイッチ美味しいんだよね〜」


 コーヒーとサンドイッチを頼んだ芦原白嶺は幸せそうにそう言った。因みに俺が頼んだのは紅茶と彼女のオススメらしいサンドイッチである。


「期待してますね」


「ねえ、出来たら敬語はやめてくれないかなぁ?」


「いや、だって先輩、三年ですよね?」


 何しろ先輩の名札は金色。三年生の証だ。


「ええー、私は別にタメ口でも構わないよ?」


「俺が構います」


「だったら、せめて白嶺って呼んでよ」


 何も譲歩してないんだよなあ、それ。


「芦原先輩じゃ......」


「ダメ。せめて白嶺先輩」


「......白嶺先輩」


「良く出来ました〜」


 俺が渋々その名前を呼ぶと、先輩は嬉しそうに拍手をした。


「なんか腹立ちますね......」


「あはは。まあ、それは置いといて」


「置いとかないで下さい」


「このカフェの名前の『みさご』ってなんなんだろうね」


 白嶺先輩は分かりやすく話題を逸らしてきた。


「恐らくですけど、猛禽類のミサゴのことでしょうね。魚食性のタカです」


 白と黒のツートンカラーのフォルムが美しいあの鳥の姿を思い浮かべながら俺はそう言う。間違ってたらどうしよ。


「へえ、鳥の名前なんだ」


「恐らくですけどね」


 そんな他愛無い会話をしていると、従業員が俺の頼んだ紅茶とサンドイッチ、芦原白嶺......もとい、白嶺先輩が頼んだコーヒーとサンドイッチを運んで来た。俺と白嶺先輩が礼を言うと従業員は『ごゆっくり』と言って、厨房の方は戻っていく。


「来たね」


「来ましたね」


「じゃあ食べながらだけど、本題に入ろうか」


「幻中が俺に冷たく接してくる原因は何か、ってことですよね」


「そうそう。君なりの考察があるんでしょ?」


「いや、考察というかですね......近藤でしたっけ? あいつが俺に絡んで来た時、集まってた野次馬が幻中の影口を言ってたんですよ」


 白嶺先輩はサンドイッチを食べる為に動かしていた口の動きを一瞬止めた。


「だから、自分と関わったら俺も虐められるかも、って心配してくれてたのかな、って。で、こんなこと聞くのもアレですけど、実際に幻中は虐められてたりするんですか?」


本当に忙しくて中々書けませんでした。すいません。

今回も中途半端に終わってしまいましたが頑張るのでまた見て下さい!

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