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百夜釣友  作者: 柳キョウ
60/101

第六十夜:1500

ギドバグのジューンバグカラー。大好きでした。

1500円。皆さんは何を思い浮かべるだろうか。

映画好きな人なら、映画を一回観る値段だろうか。

旅行が好きな人なら、大阪地区から関西空港までのリムジンバスの運賃だろうか。


ルアーフィッシングを嗜む人間なら、新品のプラグ一個、若しくは100メートル巻きフロロカーボンラインの価格だろうか。


ごく最近、私がリールを1500円で買ったと言えば、釣り人なら、(安物買いの銭失い)という言葉が、まずは頭に浮かんだことだろう。

でも買ったのだ。1500円で。中古品である。


どのくらい古いリールなのか。

私が就職して四国を離れた時、四国の釣り仲間が、大阪まで遊びに来てくれたのだが(なぜかこの時は、京都の桂川で一緒に釣りをした)、その時、この友人が使っていたのが、このリールなのである。

独特なデザインが印象に残っているので、ほぼ間違いない。

ということで、最低25年前には、発売されていたリールということになる。


その頃は、キチガイというか、バスフィッシングに関するあらゆる雑誌を購入していた私は、某中古ショップでこれを見つけた時、当時のこのリールのプロパガンダを、すぐに思い出すことができたのだ。


コメントするは本場アメリカの超一流のバスプロの面々。


ラリー・ニクソン、デニー・ブリュワー、ジョージ・コクラン、ギド・ヒブドンなど。


「ダ○ワが私達を選んだのではない。私達がダ○ワを選んだのだ」


今でも覚えているこのフレーズ。

超一流の面々が、数あるメーカの数あるリールから、それを選択したということが、メーカにとっては誇りだったのだろう。


もう一つ。この時期はいよいよ琵琶湖を中心に、60センチを超えるバスが釣れ始めた頃でもある。

当時琵琶湖の岸釣りで、ヘビーキャロライナリグを遠投し、ビッグバスを数釣っていたアングラー。誰だったかな~って感じで、スマホで検索しまくった。

苗字に『立』、名に『博』が付いていたことは、覚えていたのだが、これがなかなかヒットしない。結局、『立田博』の名にたどり着くのに1時間以上の時間を要してしまった。

この方、バスプロでも何でもない。いわば、ただの釣りウマおじさんなのである。

この釣りウマおじさんが使用していたリールが、正にこれ。

雑誌で紹介されていた記事には、


「今6台保有していて、一生分のリールがある。他のリールに買い替えることもない」


アメリカのトッププロなんかより遥かに親近感があるおじさんのコメント。

いわばこのリールは、すでに終着点という意見だったのである。


私が検索したかったのは、このおじさんが、自身のコメント通り、今でもその(少なくとも)25年前に発売されたリールを使っているか否か。


結論から言うと、『立田博』の名前には行きついたが、氏の現状の活動については、残念ながら辿り着かなかった。従って氏が、今もそのリールを使用しているかどうかは不明なままなのである。


そして、使ってみましたよ。25年前の往年の名作リール。

まず下糸を巻くのが面倒。

ハンドル部分にベアリングが入っておらず、巻き心地が少し気持ち悪い。

飛距離は、今風のリールの70%くらいかな。

まあ使って使えなくはない。

そんな感想が、正直なところでした。


映画一回分、タバコ三箱分の価格で、ノスタルジーに浸れたという意味では、まあまあの買い物だったと言えるでしょう。私のコレクションに追加します。


そうそう、この度の検索の過程で、ギド・ヒブドンが既に故人となられたこと、そして、リック・クランが72才にして、バスマスターエリートシリーズで最近優勝したことも

知りました。


ヒブドン氏のご冥福と、クラン氏の益々の活躍をお祈りしております。


これで見事に1500字です。


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