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百夜釣友  作者: 柳キョウ
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第五十二夜:人生を変えた言葉

本章は唯の備忘録です。はい。


それまでの人生を変えるほどの言葉に出会うことが稀にある。

この場合、釣りに関する言葉なのでそれほど大層なものでもない。


それでも(フィッシングライフ)を(釣り生活)ではなく、(釣り人生)と訳するならば、まあそう言ってもいい・・・かも知れない。


所詮本作は私自身の自己満足というか備忘録のようなもの。

そんな章があってもいいじゃないかレベルで書くことにする。


私のフィッシングライフを変えた『名言・迷言』集



1.『It is the fishing.(それが釣りというものだ)』


全く釣れないことを嘆いている釣り人に、偶然その傍らで釣りをしていた他の釣り人が声掛けたという言葉。原文は英語なので、きっと舞台は海外の湖かどこか。正確には忘れた。

海よりも湖の方が、何となく風情があるように思うので、私はそう決め込んでいる。

その英語を(それが釣りというものだ)と和訳した人のセンスが何とも粋だと思う。

この言葉を知って以来、釣りをしている時、常に私が心に止め置いている素敵な言葉。


2.『太いラインを使え!細いラインを使え!』


偶然にも同じ釣り雑誌の、それも同じ号で掲載されていた二つの記事の内容に関する矛盾。

この記事を読んだ時、(所詮釣りなんて人それぞれ)と得心した。

以来ゴルフ雑誌などで矛盾した記載があったりなんかしても、ちっとも気にならない。

2人の上司の矛盾する業務命令にも腹が立たない。まあ基本どっちの言うことも私は聞かない。少し私を大人にしてくれた言葉。


3.『アクロバットキャストは止めろ』


日本のバスフィッシング界を黎明期から牽引している某トップバスプロが、初めて出版したハウツー本の、その1頁目に記載があった言葉。その20年後、同プロが自身の出演するDVDの中で、アクロバットキャストを披露している矛盾は、まあ時代が変わったのだと許容しておくのが大人の対応。


4.『たった一つだけルアーを持っていくならスピナーベイト』


関西在住の某有名アングラーが恐らく30年以上前、ある雑誌に記載したコメント。

一時は(なるほど)と思った時期もあったが、今この言葉に賛同するアングラーは恐らく日本にはいない。日本のバスフィッシングを取り巻く環境が大きく変わったことを痛感する言葉。

それでも私のタックルボックスからスピナーベイトが消えたことはないので、やはりこのルアーは偉いと思う

5.『フィ~~シュ!!』


日本語に訳せば、(来た!)か(釣れた!)を意味する英語。

関東在住の某有名アングラーが自身の出演するビデオの中で、魚がヒットするたび連呼した言葉。当時かぶれてしまっていた私自身も、人目も憚らずフィールドで連呼したものだ。

今思い起こしても赤面もの。もう使っていない。


6.『う○こ漏れそう』


某人気ルアーメーカ社長が自身の出演したビデオの中で、魚をバラした時にその心境を表現した言葉。以来、私もままならない状況に置かれた時、使うようになった。

今でもつい出てしまうこの言葉が原因で、よく女房に叱られる。


7.『はっきり言って』


1988年頃、関西地区で絶大な人気を誇った某バスプロが、自身の書いた雑誌記事で頻繁に使用した前置き。文面に教養が感じられず、私的には支持度“0”だった。

従って私はこの言葉を使わない。

釣りが仕事と云えども、やはり勉強しないといけないなぁと、ある意味では私にいい影響を与えてくれた一言。その後、同アングラーはバストーナメントでの不正が発覚し永久追放。(やっぱりな)と思ったものである。


8.『昼にはあがる』


1995~6年頃、私の一番の釣友が、釣りを始めてすぐに言ったセリフ。

その頃、私は一度釣りを始めると日の出から夕暮れまで、どっぷり一日楽しむのが普通だったが、新婚だった彼は、昼頃にはタックルを仕舞い早々に帰路についた。

当時の彼の心理が今では私にも分かる。ノーフィッシュより女房の方が怖い。



9.『モンスター』


1990年頃の話。大型のライギョを表した言葉。感覚としては長さ90センチを超えるライギョのこと。当時は大型のバスをランカー、大型のライギョをモンスターと呼んだ。現在ではモンスターと言えば、それは60センチを超える特大バスのことを示すことの方が多い。日本に生息するバスの大型化とライギョの個体数減少を如実に示す、ライギョ愛好家としては悲しい現実。


10.『チンチンリグ』


今で言うところのダウンショットリグ。ツネキチリグという言葉が世に生まれる前から実はあった。チンチンリグを発明した人は、もっとその自らの功績を主張していいと思う。バスアングラーにとってはギネス級の発明なのだから。ただ、ネーミングセンスがまことに惜しい。



本章に登場する人物の名前を4つ以上言い当てた読者の方には、特典としてその方の一作に関するレビューを一生懸命書かせて頂きます。


ただの迷惑かも知れませんが・・・私の書くレビューなんて。



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