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Episode.5女体化の道

やっぱり、クラスメイトを殺すなんてできゃあせんですよ。あっしが、このゲームに参加するとしたら最初に死ぬと思いやす。この女体化っていう逃げ道は意図的に作ったんすかねえ。女体化恥だが役に立つってこと、あまりにも過酷すぎやせんですか?こりゃ。『Cologne Quest』について十代目、幻亭蕎麦まぼろしていきょうばく

一階の廊下で、春河は倒れていた。

「くっそ。傷付いて動かねえよ。でも、生き抜きたい。」

「春河、命だけは助かる方法は見つかったよ。女になるの。」叶音が話しかける。

「無理だ。そんな事出来るはずがない。手術なんてしない限りは。ってお前誰だ。」

「さっきまでお前と戦っていた叶音だよ。」

「かなと…どうしちまったんだ。早く、俺も女にさせてくれ……」

「よし撃つわ。」

「うっ……こんな快感…耐えきれない。ああん。」全身を巡る快感に気を失いそうになる。

「今日から、お前は、栗山春河くりやまはるかだ。宜しくな。」瑞季は告げる。

「はるか……新しい自分の始まり。あなたは?」

「私は、名前が変わらないけど青山瑞季。よろしくね。」

「恩に着るよ。皆、あとは神原と岩崎を止めなければ。」

「春河になぜ女体化させたかの説明をしないとね。」

「大丈夫。分かっている。きっと共学になって腹を立てた男が居るんだろう。女子高は天国だからな。実は、俺も本当は男であるのが嫌だった。ようやく、俺と言わなくて済む。瑞季、ありがとうな。」

そう言い終わると、一筋の涙を零した。


「俺、もう駄目かもしんねえ。真夜!トドメを差してくれ。」

「それは、俺の台詞だ。飛鳥!お前こそ。」

二人は満身創痍で倒れ伏していた。

「皆、女の子になったら死ななくて済むよ。」春河が二人に言った。

「どういうことだ?三人は誰だ。」

「クラスの残り3人。女子になればレーダーから位置情報が消える。それを利用して死んだと見せかけるんだ。また、学校の食堂で一緒に飯を食おう。」

「此所で死ぬか、男を捨てるか。ああ、後者を選ぼう。皆が好きだから。」飛鳥はそれを受け入れ、快感の海を体験した。飛鳥は、明日香と改名することにした。

「皆がそうするなら俺も女になる。正直、居場所がなくて悩んでたよ。」真夜にも撃とうとしたが、瑞季は倒れてしまった。

「瑞季!誰か!回復魔術を使えるモノは?」

「多分、私のギターで何とかなるはず。」飛鳥がギターでクラシック音楽を奏でる。心地よい音楽で魔力が回復して立てるようになった。

「よし!真夜君、ごめんね。」

「うっ、うわあ。あ…」

「私は、岩崎真夜いわさきまや。皆宜しくね。」

皆、様々な思いを抱えながら女体化を迎えた。

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