Episode.4 瑞季(♀)vs叶音(♂)
4話目になりました。2月は逃げるので、タイミングを逃さぬようにしていきたいですね。自分は、お堅い人間なのでラブコメとかは書けません。しかし、挑戦したいとは思っています。豆まきで種を蒔いて、草花に庭を囲まれて、外に出られないようになるなんて事は無いように気を付けて下さいね!
「戦いたくないけど、いつか攻めてくるのかな。」瑞季は、最早レーダーに位置は載っていなかった。女体化して対象から外れたのである。一向に体育館に誰も来ないので、外に出ることにした。
体育館を出てロビーに出ると目の前には、弓矢を持った叶音が居た。
「うわっ!お前誰だよ。」叶音はびっくりした。
「瑞季だよ、青山瑞季。」
「お前、どうしちゃったんだよ。めっちゃ興奮する可愛さなんだけど。それにレーダーにお前の位置は載っていなかったぞ。」
俺が、そんなに可愛いのか。何かの間違いだろう。
「叶音、私の位置情報載ってなかったの?」
「ああ。だから余計びっくりした。」
これで全てが読めた。何者かが男を排除しようと仕向けている。
「ねえ、叶音やるの?やらないの?」甘えた声で言う。
「えっ!勿論やれるならやりたいです。」
叶音は、やはり何かを勘違いしている。
「コイントスを。私…裏ね。」
「じゃあ、俺は表だ。」赤らめた顔から血の気が引いていった。
表になった。
「瑞季、覚悟しろ。」
「叶音、私、負けないから。」
「行くぜ!ウォータースプラッシュアロー!」
水流をまとった矢が迫ってきた。
魔王レベルで強い瑞季には通用しなかった。
「叶音!残念だけど、これで終わりね。スターフラッシュ!」
綺麗で鮮やかな流星群が叶音に打撃を与えた。あっという間に瀕死の状態へ。
「瑞季……頼むから。俺を殺さないでくれ。」
「残念だけど……覚悟してね。」瑞季はピンク色に塗装された銃を叶音に向けて発砲する。
「ふざけんな……うっ、うわあ。何だこれは。ひゃん。」叶音は想像を絶する快感を体験しながら、女体化する。
「はあ……はあ……何。今のは。はっ!声が高い。俺もまた女になったのか。」
「ほら見て、レーダーから位置情報が消えたよ。黒幕はレーダーで動きを見ている。つまり、死んだと思ってるはず。」
「今の俺は瑞季からどう見えてる?」
「とても可愛いよ。さっきまでの叶音だったら絶対襲ってる。叶音はもうおかしいから、叶音って呼ぶよ。」
「宮代叶音……それが、ウチの新しい名前。チェリーボーイを抜け出せなかったのは残念だったけど、憧れだった女の子の仲間入りが出来る。瑞季、有り難う。これから宜しくね。」
「叶音、辛いことも多いけど一緒だよ。」そっと口づけをする。叶音の頬が紅く色づいた。
少し照れ屋になったのかも知れない。
叶音は顔を赤らめて暫く思考停止した。
「瑞季。さっき瀕死状態に追い詰めた栗山にも撃ってあげて。あと何発あるの?」
「分からない。体が保つまで。」
「とりあえず、案内するからついてきて。」未だに叶音は恥ずかしそうにしていた。
「分かった。」
栗山の元に向かった。