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クマの子ライと冬のお城

ライと、タロ。

そして、春夏秋の女王様たちは、今は冬の女王様がいるお城まで、ぴゅーんとひとっ飛びしてやって来ていました。


「ここが、女王様たちが季節を変えるお城!」

「とっても大きい!」

ライは驚き、タロは城のてっぺんにある塔を見ようと一生懸命に首を伸ばします。

アカシロ山からもお城は見えますが、実際に近くで見るのは、もちろん初めてだったのです。


「冬の女王は、秋の終わりに引きこもったきり、塔の中からいっこうに出て来てくれません。」

春の女王様は、悲しそうに言いました。

「何度呼んでも出て来てくれなくて……。嫌われてしまったのかしら。」


「世間には、春の女王が交代に行かないと噂するひとたちもいるみたいだが、大間違いだ。」

夏の女王様は、悔しそうに言いました。

「あたしたちは、こうして城にいつもきている。冬の女王が開けてくれないだけだ。」


「王様がお触れを出して以降、女王を交代させて褒美を得ようとあまたの人間たちがやってきた。」

秋の女王様は、あきれたように言いました。

「実際に冬の女王と話をして説得してみろ、と言うと、みんなして諦めて帰って行った。」


「あなたたちはどうかしら」

「あたしたちでもできなかったことを」

「君たちに、クリアできるのか?」


ライとタロは、息をのみました。


本当に、冬の女王様を塔から連れ出して、季節を廻らせることなんてはたしてできるのでしょうか?


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