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出会い

脳内で繰り広げてられている物語を書き起こしております。

独りよがりな物語なので悪しからず!

 見知らぬところに立っていた。

「・・・えっ」

 俺は無意識に声が出た。自分の声が遠くに感じ頭を小振りし意識を呼び起こす。

 スーハーと深呼吸を行い感覚がはっきりしてきたのがわかり明るい所を見る。


 眼前のはめ込み窓尽き木製扉の脇に2つのランプが光っている。天井の電気とは違い局所を明るくするので他は暗い。

 照らされて映る壁はレンガ、足元は石畳、さらには妙な煙が充満している。普段見慣れない作りに不安を感じさせる。

「コンクリート?いやレンガ作り、妙な匂いだしってか……ここはどこだ?」


 わけがわからん。とりあえずここを出るべきか、いや出れるのだろうかと思案していると声が聞こえた。

「う……~ん」

 バッと振り返り上ずりの声を俺は出した。

「だ、誰だ!?」

 見知らぬ場所、暗さに不安を感じている所に何者かが居るとなると冷汗が出てきた。


 目を凝らすと簡素な寝台がありモゾモゾ動く体格からして子供が居ることがわかる。うーん暗くて顔がよく見えん。

「ここどこ?ボクはどうしてここにいるの?」

 寝台主が俺に問うてきた。

「知らん!お前こそ誰だ!」

 先ほどまでの不安が若干強気になった。相手が子供だとわかったからだろうか。


「ひっ!」

 相手をびびらせてしまった……

「ご、ごめん。大きな声を出してしまって。俺の名前は童子切 安綱ってんだ君は?」

声をやわらげて答えた。

「ヤスツナ。うん……えっと、ボクの名前はラルゴって言うの!」

らるご?羅瑠・・ラル・・と漢字だとどうなんだと思案しつつ、

「君と・・いやラルゴ君と同じでここがどこかなんでいるかわからないんだ」

「そうなんだ・・・ボク達どうなっちゃったのかな」

 うーん。ちょっと待っててと声をかけ俺は扉に向きを変えそっと伺う事にした。


 30cmの窓を覗くと上へと続く階段と金属製と思しきテーブルと椅子が2つある。

 テーブルの上には杯がありその中から煙が出ていた。どうやらここ一体に充満している煙はあそこからきているようだ。

「あれ毒とかじゃないよな だといいなぁ・・・」

 さら左右を見ると壁が近いし窓も無いことから地下というのがわかった。

 人が居ないこともわかったので試しに扉に手をかけ開けようとしたが開かない。

 状況把握ができるのはこの程度かとランプを手にラルゴの下へと戻る。


「どうやら俺たち地下に閉じ込められている」

と寝台に腰掛けているラルゴに声をかけびっくりした。


 ランプに照らされたラルゴは美少年だった。

肩まである黄金の長髪に大きい瞳は青色、よく言うクリクリっとした目にサラサラヘアーだ。薄暗い為、線が細い華奢な身体付きは一層儚げだ。

 

 言葉が通じていたので日本人かと思っていたが移住だろうか?

「ら、ラルゴ君、きみ男の子だよね?」

度肝抜かれて変なことを聞いてしまった。

「え?ボクはオトコだよ!!それにラルゴってオトコらしい名前だって!」

 怒られてしまった。そうだ男らしい名前だもんな!ごめんなと言いつつ焦る。

 男だけど娘のようでうんちゃらって見たことあるが興味なかったのでスルーしてたがこりゃ。

――いやしかしどのようであれ将来声変わりやヒゲだって生えりゃ"漢"になる可能性だってあるんだ。一時の迷いで喜ぶ愚かな輩じゃないんだ。うんうん。


「むー……そうだヤスツナ、ボクの父上の肖像が見せてあげる!」

 いそいそとラルゴは懐から大きめのペンダントを出し開いて左の方だよと俺に見せてきた。

「ぶほっ」

 吹いた。左右には男性と女性が描かれている。

男性の方は紳士服を身に着けた超がつく美男、女性の方はこちらも超がつく美女だった。

「これがラルゴ君のトーちゃんとカーちゃんか」

 この二人の遺伝子いいとこ全部受け継いだのか。こりゃ将来ヤバイ。


「とーちゃん?かーちゃん?」

とラルゴが首をちょこっと傾けて尋ねる。

「あ、あぁ父上と母上。ご家族だな。」

「でしょ!父上はデモンワート・4聖の一人で、母上はお姫さまだよ!」

 カーちゃん姫様とか何処の国かわからないがすんごい納得。トーちゃんに至ってはなんだ――え?父上がなんですと?

「デモンワード・4聖の一人!凄いでしょ!」

嬉々として答えてもらったがデモンワートってなんだ?

「そのデモンワートってなんだね」

「え~!?デモンワート知らないの?」

両手を広げ壮大に驚かれた。


「うんとね、悪魔獣<<デモネーダー>>をやっつける人たちだよ。その中でも神人さまに選ばれた4人の一人なんだよ。」

「へ、へぇ~、アレかー!」

 なんだろう全然ピンとこない。就職する際に多種多様になった現代職業を色々調べたがそんな特殊業務があっただろうか……。


 俺の顔が知ってる風をかもし出しながら愛想笑いに変化しているとラルゴは得意気に自身の後ろに右手を回し何かを掴んだ。

「へへっ、じゃ~ん!見て見て!」

(じゃ~んって得意気の笑みお前かわいい!)うおっほん。

ラルゴはスッと片手剣を掲げた。

「うおっ、剣か?」

「そう!さっきまで父上と一緒に剣のお稽古してたんだ。その休憩の際にお貸し頂いた父上の神装<<ヴァステリオン>>がこれだよ!特殊能力の一つで持つ者の格好に合わせて相応しい武器になるの。母上が『ラルゴは将来立派な剣士様ね。楽しみ』と言ってたんだ。ボクも将来、神人様からヴァステリオンを承ってデモンワートになるのが夢なの!」


 "ヴァステリオン"、"特殊能力"、"剣士"、"神人様"、嬉々として語るラルゴの口からでる単語に呆気にとられてしまっている。


「ヤスツナどうしたの?」

「あっいやなんでも。そうか剣士になるのが夢か稽古励まなきゃな。」

「うん、ボクがんばる」

とりあえずわかる所を選び返答しておこう。


「さっきまでお庭に居たのに父上、母上、どこにいっちゃんだろ……。」

ラルゴの頭が下がってきている。思い返してテンションが段々落ちてきているようだ。

いかんいかん、モチベーションアップアップ。そうだ。

「なあラルゴ。ここはお互い1度自己紹介といこうじゃないか。」

「じこしょうかい?」

「そうだ。お互いまだ名前しか聞いてないし自分のことを相手に教えるんだ。相手にもっと俺を知ってくれー仲良くなろうってな具合にね。」

とニコリ。


「うん!ボクもヤスツナと仲良くなりたい!じこしょうかいってどうやるの?」

「そうこなちゃな。俺から始めるから気になるところや聞きたいことがあれば尋ねてくれていいよ。」

「うん!」

 自己紹介か。25才になってから行うのは配属されて以来だから3年ぶりだなあ。


「それでは改めて俺の名前は童子切---」


 その時ガチャリと扉が開く。

「お主が救世主か」

 大柄な体躯の中年と思しき男だ。背後からのランプで照らされて輝く銀色の王冠、言葉に威圧を纏った者がこちらに言ってきた。

「二人……?。コット司教これはどういうことか。」

「陛下何かございましたか?」


 陛下と呼ばれた男の後ろから聖職者の格好をした老人が入ってくる。

「・・・お、おいアンタら誰だ。ここはどこで俺達をどうしようってんだ!」

 思わぬ登場で俺の声が上ずった。が、二人の登場人物は内輪で話をしている。

「コット司教よ、救世主は一人のではなかったか。」

「はい陛下。そのようになっております。"アポロンの聖杯"、"アポロンの血"で『アポロンの駕籠の鳥』の条件は満たしております。わたくしめも立ち会っておりましたので不手際はありませぬ。」

「だがぁ」

ギロリと目を向けられた。怯むな強気でいけ!

「おい!答えろ!」

「ふむ。わしはこの国を治めているレグアス=デールという。ここは召喚の間。故あってお主達を召喚した。これでいいかな。」

 何処吹く風、さらっと返された。デール?召喚?何言ってんだこのおっさん。劇団員か?

「おっさん召喚ってなんだ!拉致じゃねーか。俺達をとっと帰しやがれ!」

「こ、これ!陛下に向かって何という事を。」

「よい。」

 デールが手で司祭を制する。

「説明してやる。コット司祭よ連れて参れ。」

「はっ」

と踵を返し扉を出て行った。

 さっぱりだ。呆然としているとラルゴが、

「ボクらどうしたらいいの?」

と不安を瞳に映してこちらを見上げ声を出す。

「早く来るのじゃ。陛下を待たせるわけにはいかぬぞ」

 コット司教が催促してくる。

「さっきの召喚やら言っている意味がわからないがとりあえずここを出ようラルゴ君。」

「うん……。」

 

 コット司教の後に続き扉を出て俺達は上階へ足を踏み出す。

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