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流転する想い  作者: ice
第1章
3/32

思考は巡る。

1日1〜2話ですが多分ペースと量は相当少なめ。

スマホからですし。

酷く世界が廻る。


誰だ。

この記憶は何だ。

何故有るんだ。


浮かんでは消えていき、消えてはまた浮かぶ。

自分が誰なのか、そんな根源的な事実すら薄れていく気がする。


声は出ない。

助けは……呼ぶだけ無駄。

ならば。


「自分が誰なのか」。

当たり前の事を積み重ねて、自分を確立しようと試みる。


周りから見れば(誰かがいるならば、だが)遊んでいるのか疑われそうな光景。

だけど、僕は必死だった。

……呑まれてしまいそうだったから。

そうなってしまえば。

戻れそうに無かったから。


ーーーー名前は?


ルイン。 十三歳。 母さんが遺してくれた唯一のもの。


ーーーー出身は?


ここから三刻程離れた、貧村。



手が、少しだけ動いた。



ーーーー家族は?


もう、いない。


ーーーー何故、こんな所に?


食べ物の確保。

邪魔者に与える食事は無い。

それが、村の総意だったから。



段々と、しっかりしてくる。



ーーーーなら。

ーーーー僕は、此れからどうしたい?


……分からない。

だけど、唯生きていたい。


……死にたくは、無いんだ。

死は、生の友人であっても。


動けるようになったのは、その後少し経ってからだった。

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