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流転する想い  作者: ice
第1章
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epilogue

前提を後から投稿するマン。

赤い、紅い。


全てを飲み込む紅い景色だけが視界を覆う。


それを放つ、只の「黒」。


ーーーーああ、もう終わるのか。


そんな、諦めだけが脳裏を支配する。


脚は、動かない。


手は、片腕が既に無い。


視界も、血で汚れ。


感じるのは、側にいる彼女の喪われつつある体温だけ。


「僕」は、護れなかった。


一番大事な人でさえ。


そんな、後悔はしてもしきれない。


だから。


これは、「僕」のする、最期の抵抗だ。


願わくばーーーー。


消え去る前に。


最期に、そんな風に。


ただ、願った。

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