【声劇用台本】 「そろそろ許して」 【家庭教師×中学生】
【登場人物設定】
・中学生:14歳(中2)。成績は真ん中くらい。家庭教師に「恋愛」とは言えないまでも好意を抱いている。
・家庭教師:19歳(大学生)。「やるべきことは何をしてでもやり遂げる」という性格。
【表記】
中)→中学生
教)→家庭教師
中)「うぅ……やっ……」
教)「ほら……やればできるだろ?」
中)「嫌……もう無理……」
教)「嫌じゃない。先生の言うことが聞けないのか?」
中)「嫌、だって……もう、限界だよ……」
教)「大丈夫。ほら、ちゃんと顔上げて」
中)「だぁあああからっ、もう無理! こんな大量の課題、終わんないって!! 解散、解散しよ!!」
教)「あ、こら待て! テキスト投げるな!」
中)「だってー……うちの担任マジおかしいって。一回宿題忘れただけでこんなに課題出すなんてさ」
教)「だから家庭教師の俺が見てやってるんだろ? ほら、一緒にやろ。頑張れば終わるから」
中)「ぶー……」
教)「何ふてくされてんだよ。さっさとシャーペン持って。やらなきゃ終わらないぞ」
中)「やる気がないから始まらない」
教)「はぁ……お前さ。どうやったらやる気出んの? ゲームしてるときばっかり元気になりやがって」
中)「そーだなぁー……」
教)「な……なんだよ。人の顔じっと見て」
中)「キス」
教)「……は?」
中)「先生がキスしてくれたらぁー……オレ、やる気出す」
教)「ばっ……馬鹿なこと言うなって!! ほら、始めるぞ」
中)「わ、赤くなってる! かっわいいー!」
教)「大人をからかうなって!」
中)「ね、先生って恋人いるの?」
教)「……いないけど」
中)「じゃあ良いじゃん! ……オレにキスして?」
教)「お前なぁ……」
中)「してくれないの? 課題、一生終わんないよ」
教)「……一回だけだからな」
中)「わーい! 目瞑った方が良い?」
教)「勝手にしろ! ……ちゅ」
中)「……あ」
教)「なんだよ」
中)「ほっぺじゃやだ。ちゃんと唇にしてくれなきゃ」
教)「はぁ!?」
中)「けちー! こんなんじゃやだやだやだー!」
教)「あーもうわかった静かにしろ!」
中)「……してくれるの?」
教)「ああ。その代わり、課題が全部終わったらな」
中)「……え?」
教)「今日はたっぷり三時間だったよな? その間、みっちりしごいてやるから。覚悟しろ」
中)「あ……ははっ。お、お手柔らかに……ね?」
中)「はぁっ……駄目、もう無理……」
教)「ほら、手止めるな。次。キスして欲しいんだろ?」
中)「うぅ……こんなはずじゃ……お願いだから、そろそろ許してぇえええっ!!」
こんにちは、こんばんは。
もね太です。
このサイトに登録して早数日、まさかの3作品め投稿です。
何とか三日坊主が回避できそうな雰囲気になってきました。
今回は前2作とはガラッと作風・スタイルを変え、ほのぼの系声劇用台本としました。
タイトルにある「そろそろ許して」は、私が某友人に出したお題です。出したら出したで「お前も書けよ(・ω・)」的雰囲気になったので書きました。
使用に関しては、事前にメッセージなどでご相談ください。
後程こえ部のお題としてもアップロードする予定ですので、そちらへの投稿はご自由にお願い致します。