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勇者の御供  作者: 星凛
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三十話 此処は案外適当だった


 もう、三十話も投稿したんだと思うと、なんだか感慨深いものがあります。

 こんな小説でも読んでくれてありがとうございます。




 宗教都市ジェスダは、白い建物が立ち並ぶ、良く言えば整然とした、悪く言えば無機質な街のようだ。ちなみに森を抜けるのは、とても大変だったと言っておこう。うん、とてもね。


 リュミナシアは、人々の管理を徹底している。例えば、多数の規律であったり、何処の都市に入るのでも身分証明が必要だったり。


 街のようだ。というのは、俺たちは街の中には入っておらず、外から見た感想を述べたからである。

 というか、入れない。


 俺たちは異世界人だ。戸籍は勿論存在しない。身分証明書も貰っていないので、無い。

 

 つまり俺たち、門前払いを喰らったわけだ。


「…どうすんだ、これ?」

「…さあ?」

「私たちが先に中に入って、なんとかできないかな?」

「何しでかす気だよ」

 カレンとレオは此処の世界の人なので普通に持っており、問題なく街の中に入れるのだが。

 

 そんなに大事なものを忘れるとは、勇者やらせる気あるのかと問い質しに行きたいところだ。適当にも程がある。


「そういえば」

 レオの一言は、俺たちに一筋の光を与えた。

「他にも入れる方法あったな」



 やって来たのは、アザストの武闘都市コロッセオ。

「ここにあるギルドに登録して、いくつか依頼をこなして信用を得たら、身分証明書の代わりにもなるぞ」

 ということらしい。


 ギルドとは、何か困ったことがあった時、報酬を出して依頼書を貼れば、登録者に代わりにしてもらえる、という場所である。

 ちなみに、危険な依頼を受けた方がその分信用を得ることができる。危険度も増すが、まあこのメンバーなら問題あるまい。なんせチートが四人…いや、六人いるんだし。


「最低でも三つはこなさないと駄目だって」

「しかもどれも此処からは遠く、時間がかかる」

 掲示板の依頼を見てもらいに行っていたカレンとレオが戻ってきた。あいにく俺たちには土地のことなどさっぱりなので、距離が分からないため役に立たない。

「三つか…。なるべく近いのを選んでいくしかないか」

「そうだね。でもとりあえず今日は休まないか?明日になったら良い依頼が出るかもしれないし」

 とそこで、ポツリと啓が呟いた。

「…今思ったんだが、これは急ぐ旅なのか?」

「「「「「「…あ」」」」」」

 そこらへんもやっぱり適当だった。いいのか、こんなで。



 てきとーなのは作者だ!…はい、すみません。

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