第二十七話 邂逅 上
お帰り、主人公の番です。そして、物語の鍵となる(はずの)ところ(の予定)です。
え?かっこは何かって?ふっ、予定は未定なのさ!
すみません、調子乗りました。
再び視界に入ったのは、一見さっきと同じに見える森。だが、周りにいた拓斗たちの姿は無い。
「移動したのか…?」
「そうだよ。落ち着いて話をするのには、邪魔だったからね」
今此処にいるのは、俺とこいつの二人だけ。
つまり、あれですね、見事に敵の思惑にはまったと orz
「俺としたことが、こんな単純な罠にかかってしまうなんて…」
「いや、別にそんなつもりはなかったんだけど…」
まあ、それは置いといて、と続ける。
「大変だったんだよ?君を見つけるのは」
その瞬間、時が止まったような気がした。
「……見つける、だと…?」
一体、何を言っている。
「まさか、本当に異世界にいるなんてね」
周りの音は聞こえないのに、そいつの言う言葉だけが、鮮明に俺の耳に届く。
「でも、運がよかった。君を連れ戻すことができたから」
頭が働かない。
どうしてこいつが、それを知っている?
そして、さっきから俺の脳裏にちらつくのは何だ?
「まだ分からない?」
仕方ないな、じゃあ大ヒント。
「―――――――」
「!?」
呟かれた言葉はかすかだったのに、俺には十分すぎるほど聞き取れた。
やっと見つけた。と。
もう無理、自分が一番追いついていません。脳が、脳がぁ…。




