第十四話 女って怖い(炎姫の章)
「なんだ、この雰囲気は…」
俺が部屋に入ると、なぜか不可思議なことになっていた。
拓斗は何かをふっ切ったような顔になっている半面、美咲は蹲ってるし。
啓なんか、無言で座禅してるんだが、眼を閉じてくれ!怖い、怖いから!!
一体、俺がいない間に何があったんだよ、マジで。
すると、唯一何ともなかった瑠香がいきなり立ち上がった。
「だあー!もううっとおしい!!暗いのは困るけど、勝手に一人で爆走してる奴も迷惑だから!!とりあえず、一端意識帰ってきなさい!」
思わず俺が耳を塞ぐ程の大音量。が、三人とも、応答無し。
「あんたたち…」
あの…、瑠香さん。怒っているのはよくわかります。わかりますが、なんでしょうか、あなたの前に、赤い光が集まっているような気がするのですが…。
「人の話は…」
ちょっと待て。それ、魔法じゃないよな。てか、俺真正面に居るんだけど。
あれ?もしかして、俺が居ることに気付いてない、なんてことは…。
「ちゃんと聞けえ!!!」
ドゴォン!!
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「なんだ、この揺れは!?」
「爆発!?しかもあそこは、勇者様達のお部屋!?」
「魔族の襲撃か、どうしてばれているんだ!?」
「わかりません。とにかく勇者様が心配です、急ぎましょう!」
…どうか無事でいて。
胸の内で祈りつつ、私は駆けだした。
主人公、ついてませんね(笑
炎姫とはもちろん、言わずもがな、瑠香さんです。




