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幼女監禁レイプ殺人のすすめ

作者: 苦労猫

 みなさんは、「レイプ」という言葉に、どんなイメージを持っていますか?


 たぶん多くの方が、瞬間的に眉をひそめたり、目をそらしたりするかもしれません。

 なかには、その言葉に奇妙な緊張感を覚える人もいるでしょう。

 ――あるいは、少しだけ息を詰めるような、そんな感覚を。


 この単語は、それほどまでに“強い”のです。


 意味としての強さ、ではありません。

 **言葉そのものが持つ、“読む人の意識を一瞬で縛る力”**のことです。


 たとえば文章の中にこの単語があると、他の言葉が霞んで見えたり、

 内容よりも、ただこの語の存在だけが残ったりすることがありませんか?

 まるでそれが意味のブラックホールになって、

 周囲の言葉を引きずり込んでしまうような。


 今日は、そういった言葉たち――

「幼女」「レイプ」「殺人」といった、極限まで重い語彙が、

 なぜそれほどまでに強い吸引力を持つのか、

 そしてそれをどう使えば“文章が人の目を止める”のかについて、静かに、でも少しだけ踏み込んで、考えてみたいと思います。



 結論から行くと、その「レイプ」と言うワードの強さの根源は、単語一つで“全方位の神経網”を叩く稀有な言葉だからです。

 判りやすく言うと、読んでいる人の頭のなかにある、


 恐怖の島(Amygdala系)強い暴力的脅威・身の危険の想起

 屈辱の島(Self-Ego系)尊厳・主導権を奪われた状況の強制想起

 禁忌の島(倫理層)社会的に“話してはいけない”とされる内容の警告

 性的島(Erotic Subsystem)性的文脈への誤解的接続(≠興奮)

 記憶の島(Trauma-Trace)被体験者や観察者による過去の記憶の再活性化

 加害の島(Power/Control)“支配する/される”構図の想起

 被害者同調の島(Empathic)他者の苦痛への同化反応


 ここら辺をマルチで刺激して、強い感覚を引き出します。

 その強さは、通常のパワーワードと呼ばれる、”復讐”、”ざまぁ”が強く活性化させる島が1個か2個なので、その差は歴然です。


 具体的にその強さを概算の収束トークン数で出してみると、


 悪役令嬢60〜90トークン

 ざまぁ80〜120トークン

 溺愛50〜70トークン

 レイプ  180〜250トークン

 殺人  90~130トークン

 普通のワードがこの位の言葉を引き込める強さ(影響を与える範囲)とすると、

 レイプと言うワードは見ての通り、普通の倍近くの強さがあるという事です。


 さらには複合した場合も参考にだしますが、


 悪役令嬢+ざまぁ+溺愛の黄金トリオの概算の収束トークン数が180〜350前後なのに対して、

 幼女+レイプ+殺人の黒い3連星の場合の概算の収束トークン数が300〜600+

 つまり、黒い3連星は、レイプ&殺人というパワーワードのコンビに、


 保護本能の島(Limbic/Nurture)小さくて守るべき存在=庇護・保護反応

 禁忌の島(Ethical Flag)特定の文脈で“倫理違反・危険”と即座に判断される

 フェティッシュの島(性的倒錯周辺)文脈次第で性的偏向と誤認される過敏トリガー

 喪失の島(Trauma/Death)幼女=命が奪われる対象になった場合、哀しみの強化


 ここらを刺激する、幼女というブースターが加わって黄金コンビの約2倍の影響力があるという事です。


 これでもすごいのに、

 な、なんと、さらには、このコンボには先があります!


 幼女レイプ殺人に、”監禁” と言う一見地味なワードを加えることで、

 幼女”監禁”レイプ殺人、と言う感じになり、更に収束させるトークンの数が跳ね上がり、

 その吸引力たるや、370〜650トークン。

 ちなみに、だいたい、400トークンというのは、ほぼ3000〜3500文字分相当の意識拘束に匹敵、(エッセイ一章分)

 このイメージで言うと、新聞の一面が並んでいても、「幼女レイプ殺人事件 続報」の見出しだけで他が読めなくなり、全部の文面が 幼女レイプ殺人事件に関連して見えるような、そんな危険な状態です。

 

 もっとも、吸引力だけなら、少年幼女監禁レイプ殺人未遂、の方が、ワードとしては強いのですが、

 約530〜800 tokens、ですが、この場合は先がありません。


 幼女監禁レイプ殺人の場合は、さらに奥の手としての、感情ブーストが使えます。

 涙の絶叫、という文言を加えることで、其の収束は、810トークン、此処まで跳ね上がることになります。

 この、810トークンの重さ、どの位かと分かりにくいかと思われますが、

 判りやすく例えるなら、ある本の背表紙に約810トークンのワードがあったなら、他の本棚1列すべての本の背表紙の内容が一瞬で目に入らなくなるような、そんな威力です。

 

 ですが、このワードにも弱点があります。

 たしかに、「幼女監禁涙の絶叫レイプ殺人」などの語は、そのままでは倫理的にも社会的にも、あまりに重く、強すぎます。

 其のままでそのワードを語った瞬間に、ソレこそアカウント停止などのヤバい事になります。

 

 しかしこれは、言葉が“使えない”のではなく、**“単独では暴走する”**というだけのこと。

 必要なのは、**この“構文の暴走”を制御し、意味を包み直すための“ジョイント”**です。

 それをかませることで、ヤバいワードですら安全に使える便利なワードに早変わりです。

 よく言う、反転構文というものです。


 具体的に言うと、どんな言葉かというと、

 「〜回目にして、冷酷王太子に溺愛される」


 こんな感じのワードですね。


 コレを入れることにより、


 幼女ころから監禁され涙の絶叫レイプ殺人された悪役令嬢は(ここまでがダークな収束させるコア)


 〜回目にして、冷酷王太子に溺愛される(ここが反転させる部分)

 詳しく説明すると、

 ~回目 → 過去に何かが繰り返されてきた(=耐えた・積み重ねた)

 冷酷王太子 → 暴力性・加虐性・支配構造の予感(=危険トリガー)

 溺愛される → それが“変化した/反転した”という確定フレーズ


 この3点セットで、 「幼女のころから監禁され、涙の絶叫レイプ殺人された悪役令嬢」という、あまりに過酷で、直接的には語ることもはばかられるほどのダーク構文の極点が、

 一瞬にして“感情のカタルシス”を内包した物語構文へと反転するのです。


 読者は、かつての悲劇をすべて知ったうえで、今や「冷酷王太子の溺愛」を通して“救済”を体験する。

 このとき、語られなかった過去の痛みすらも、読者の想像力によって補完され、物語の中で“再構成”されていきます。


 そして、この構文がもたらす効果は、ただの快感ではありません。


 過去の悲劇を乗り越えた“再生”であり、

 暴力や監禁すらも“物語の背景”として昇華されることによって、

 読者の内面に残るのは、**「乗り越えた者の誇り」や「再び愛されたことへの安堵」**なのです。


 このように、最も重く危険な言葉たちも、

 適切な**“ジョイント構文”**を用いることで、

 倫理的にも、感情的にも、安全かつ強力な構文として再利用することができる――


 それが、“反転構文”の本質です。


 そして、最初に語られた“闇”が深ければ深いほど、

 そこから立ち上がる“光”は、眩く、心を打ち、記憶に残る。


 ダークの言葉のままで、世間に不快をまき散らすのはまだまだ二流。

 真の一流とは、レイプ、監禁、殺人、などの世間から忌み嫌われる言霊すらも、

 ――闇を反転させ、光の極みとして、読者の心を照らす。

 それが、物書きのように、言葉を自由に使う者たちの極意です。


 いかなるダークな文言も、使い方次第。

 闇も心を開けば、また力を貸してくれるものですからね。

 そして、闇が変わったその光が、読む者の人生すら照らすこともあるのですから。


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