奪われ日常
テンプレじゃない グロ 鬱 注意
――120年前。
この異世界では、
国同士の戦争が“同盟”の名の下に激化していた。
核、細菌兵器、そして無人殺戮兵器――
あらゆる地獄が現実に姿を現し、文明は崩壊寸前に追い込まれた。
――そして、現代。
「あ、今日も学校か……行かないと」
彼は淡々と制服に袖を通し、
数少ない教育機関のひとつへと歩き出す。
それは、平和に見える朝だった。
――だが、彼はまだ知らない。
その“教育機関”すら、すでに国家の手を離れ、
名を偽るテロリスト集団の巣窟となっていたことを。
*
――校内。
校舎の中に足を踏み入れた瞬間、その違和感は決定的になった。
通常なら、生徒たちのざわめき、笑い声、教師の声が響いてるはずだ。
(……静かすぎる)
生徒の話し声も、教師の雑談も聞こえない。
廊下に響くのは、自分の足音だけ。
彼は教室を飛び出し、探索を始めた。
「……生徒の数、少なくないか?」
職員室へ向かう途中――
彼は見逃さなかった。
見たことのない男がいたこと。
その眼差しが、あちら側の人間であることを。
(……ここ、もうヤバい)
――逃げないと!
振り返った、その刹那。
頭に鈍い衝撃。
彼は床に倒れ込む。
彼――ノアは、引きずられる感覚を最後に、意識を手放した。
*
――数分後。
ノアは目を覚ました。
拘束されていた。両腕は前で縛られている。
「……先生?」
目の前には、頭から血を流して倒れている教師。
そして、足元に転がる――薬莢。
(……逃げないと)
運が良いことに、腕の自由はまだある。
ノアは近くの椅子を手探りで掴み、
窓ガラスへ全力で投げつけた。
バリンッ――!
割れた窓。吹き込む風。
ノアは迷わず、二階から飛び降りた。
悲鳴をあげる身体、ガラスによりできた無数の切り傷。
ノアはガラス片を拾い、拘束を切った。
友達を助けに、ノアは走り出した。
「友達連れてどっかに逃げないと、…」
ノアは息を殺し教室へ向かう、道中ハンドガンを持った男を見かける。
ノアはズボンのベルトを外し、後ろから近づき、首を絞める。
「さっさと、堕ちて、!」
ノアは銃を拾い2階の教室へ、教室には2人の男が皆を縛ってる。
途中、テロリストの1人が叫んだ。
「仲間が倒れているぞ!」
それれを聞いたノアは焦った、自分もここで終わるのではないかと。
ノアの決意は固かった。
「ごめん、みんなは助けられない」
ノアはそうつぶやき、行動に移した。
走って、走って、教室の前に突き扉を開けその言葉を口にし。
「おやすみ、」
ノアはそう言い、2人のテロリストを不意打ちで撃ち、制圧した。
ノアはみそらに駆け寄った。
白い耳と尻尾が震えていた――獣人の少女であり、ノアの親友。
ノアはみそらの手を握り、短く言った
「逃げるよ、みそら!」
駆けつけた他の敵に撃たれ、襲われる。
だがノアはみそらを助ける一心で手をつかみ必死に逃げた。
――街にて
「学校は既に落とされた、寮も使えなくなると思う」
と、応急処置しながらみそらにそう告げた。
私達は路頭に迷うのだった。
家も、家族も、未来すらない――
私たちに残された道は、たった一つ。
この世界の裏側で、生き延びることだった




