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無機質の博物館

作者: PET
掲載日:2009/04/11

                                  

管理者は消え、夜の新宿に無関心がとりついた 

人にまぎれる心地よさは、不協和音に近い落ち着きだ 

日常の憂いがさまよう道は、目的を失った未来のように 

出口を失った迷路のように、夢と無念に包まれる

                                         

ビルの明かりに誘われて、欲望を誰かがなぞりだす  

眠りを忘れた女のように、恐れを知らない兵士のように 

一斉に影がうごめいて、僕はそれにしたがった

置き去りにされた子供時代が、やってくるような気がしてたんだ

退屈にくたびれたまま、なんとなくケンカを見続けた

                                          

帰宅しても、することが何もない 

一人の寂しさにじっと声を押し殺したら、神経の場所が分かるほど、静かになった

・・・時間をため息が刻んでいるようだ 男のうめき声がアルコールに溶けている 


気づくと目の前に、街の光が広がっていた

地下の繁栄のイメージが、星で作られていくように

最後は斜にまばゆく彩りで、輪郭を縁取っただけの石膏みたいになって

僕の意識を揺らした


刹那の幻想に集う、欲望の待ち人たちを 初めての理想にとまどう、一途な若者の未来を 

神々は見捨ててしまったのか  

眠りを妨げた代償は何なのか 天使は一度の苦笑い 悪魔は当然の知らんぷり                                                 

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