最悪
今回ヤバイって言ったけど、そこまでやばくないかも。
サクさん とは、私の学校での呼び名だ。
苗字の 桜 から サク をとって、そこに さん を付けて呼ばれている。
何故か文字ではカタカナで書かれる。気に入っているから別にいいが。
でも今はそんなのどうでもいい。
なぜお前がここにいる。
「剣、、、!」
「森の持ち主、俺のじいちゃんだから。」
剣は、多分男子の中で一番頭がいい人。
本当は『つるぎ』ではなく『けん』なのだ。
あいつの名前は 『広渡 剣 』だ。
どうして『つるぎ』になったかと言うと、 剣=剣 だから。
でも、今それはどうでもいい。
ばれた。つまり終わりだ。
「、、、マジかよ。」
「こっちが言いたいよ。まさかここにいるなんて。サクさん、帰る気ある?」
私は苦笑いしながら言った。
「頭いい剣ならわかるでしょ?」
そうだ。見つかったけど、帰るなんてあり得ない。まだ生きたい。一話で死にたいとか言ったけど、死にたくない。帰ったら殺される。絶対に帰らない。
っていうか、剣がここにいる理由が 森の持ち主が剣のおじいさん 、、、。一番最悪な理由じゃん。
「サクさん、今学校がどんなふうになっているか想像できる?」
そういえば、家出してから学校のことなんて あまり考えてなかったな。
・・・・待って。マジでわからない。頭フル回転させてるのにホントにわからない。
剣は、私が想像できていないことを察して言った。
「大惨事だよ。花ちゃんは、サクさんが家出したことを自分の責任って思ってるし、皆授業中もサクさんのことを心配しすぎて発表する人ほとんどいないし、テストの点は悪いし、昼休みとか六年生でサクさんを探し出す人もいるし、、、。」
「なにそれ大惨事じゃん。」
「だから!学校に一時間でもいいから来て!」
「いやだ!」
「なんで!?」
こいつは頭がおかしいのか?ある意味馬鹿だな。
「だいたい、私が学校に行ってどうなる?皆の様子が普段どおりになったとしても、先生は、私が学校にいることを親に伝えるだろ?仮に私が何処かに隠れていても、学校に来た意味がない。たとえ六年生の数人だけが隠れていることを知ったとしても、お前と私以外はほとんどの人は口が軽いんだぞ?数人から全校に、全校から先生に、先生から親に行く。今の状況より最悪だよ。」
「でも、!」
「まぁまぁ、そのへんに しなさい。」
投稿ペース遅くなるかもしれません。