魔物討伐
魔物討伐の日が来た。
「いいか。俺の言うことをちゃんと聞くんだぞ。引けって言ったら引け。俺たちに任せろ。万が一があったら、申し訳がねえからな。
一番大事なのは覚悟だ。相手は魔物とはいえ生き物だ。命を奪う覚悟、殺す覚悟をつけろ。そして、殺すことに慣れてもらう。
相手もお前を命をかけて殺しに来る。今までは訓練だったからな。お前を殺そうとしに来た奴はいねえ。きちんと殺すつもりでやるんだ。首を狙え。剣で叩き折るんだ。」
「大体わかった。殺すつもりで、首を狙うんだね。木剣でやるの?」
「ああ。真剣だと血が出るしな。まずは木剣で慣れてもらう。体を切る筋力も足りねえからな。」
「ありがとう。みなさんもよろしくお願いしますね。」
「ああ、任せろ。お前はまず群れじゃねえ単体を相手にしてもらう。自由に殺してみろ。
後れを取ることはねーと思うが、ヤバそうなら引けっていうからちゃんとそれだけは守るんだぞ。」
「うん。わかった。」
ゴブリンとかだろーな。ってのはわかるんだけど。
「いたぞ。ガオーラビットだ。」
「うさぎじゃん!殺していいの?」
「ああ。魔素にあてられた動物はな。ああやって変化するんだ。
ああなると暴力的、残虐的になる。筋力なんかも普通の兎よりはるかに高いから体当たりに気をつけろ。」
「うん。」
ゆっくり近づいてみると気付いたようで突進してきた。
ひらっとかわして 木剣で首のあたりをたたっきってみた。
ボキッと音がして、ウサギは絶命した。
「よくやった。十分だ」
「ちょっとこわかったけど、弱いね。」
「普通はビビるもんなんだけどな。ちゃんと訓練してるから自信につながってるようだ。
あと一年ちょっとか、学園にやるまで、こうやって鍛えていくからな。」
「魔物っていうからゴブリンとかかと思った。」
「ゴブリンは割と群れる魔物だからな。単体でもいないことはないが、この村の近くに来ることはあまりない。
ちょっと行ったところに洞窟があるから、そこから魔素が漏れ出してきてるんだろう。動植物があてられて魔物化したのを狩るのが主な仕事だ。」
「ふーんほっといたらだめなんだ。」
「狂暴化してるからな。村の近くまで来たら、普通の人間なら太刀打ちできん。」
しばらく哨戒を続けたら何匹化のウサギとイヌ、猫なんかが出た。
特に苦戦することなく殺していった。
「可愛げないほど優秀だな」
気が付くとレベルも上がっていた。
カルマ
性別:男
8歳
称号:農家の次男、天才児
lv20
HP:65/65
MP:38/38
筋力:30
敏捷:42(+50)
器用:40(+50)
魔力:28
体力:41
取得スキル
《剣聖lv5》
《槍術lv2》
《風魔法lv3》
《聖魔法lv2》
《便利魔法lv3》
《基礎学力lv4》
《情報lv5》
ユニークスキル
《限界才能》
結構上がったな。レベリングつづけるぞ。