進学決定
8歳になったある日、村長からとあることを言われた。
「実はの、我々はカルマを王都の学院にやろうと思っておる。」
「えっ。ここでお勉強は終わっちゃうの?」
「王都ではの、普通はの10歳になる春、じゃからお前は秋生まれだから…再来年といっても一年半くらいじゃが…優秀な子供は学院に通うんじゃ。
特に武術、魔法、学問の三分野においてはその傾向が顕著のお…一応専門蜀の学校もあるにはあるが、その家系のものしか基本的に受け入れぬし…
おぬしはその三分野どれにも現時点で適性があるから試験にも受かるじゃろ。おそらく騎士要請学校、魔術学園、高等学術研究所のどれかに入ることになると思うが…希望はあるかの?」
「ぼく魔法がいい!」
「だろうのう・・・剣術もガイから聞く限り天才だというしもったいない気もするが…では魔術学園にする方向で、お前の親とも相談しよう。」
「ありがとう!ところで、ガイさんからもうそろそろかんたんな魔物討伐に参加してもいいよって言われてるんだけどいいかな?」
「ガイが許可してるなら構わぬぞ。じゃが下手をしたら死ぬからな。
ここら辺に出没する魔物ごときにガイが後れを取るとは思わんが…万が一があるからな。十分気を付けるんじゃぞ」
「うん!ガイさんのいうことちゃんと聞いて、気を付けるよー」
村長から進学についての話を聞いた後、父、母に相談した。
「再来年からぼく、王都にある学校にいくんだって。」
「ああ・・・もうそんな年か…勿論いいぞ。お前は俺の自慢の息子だ。
村長からも、ガイからもお前はすごい。と聞いておる。たくさんの知識と経験を得ておいで。お金のことは心配せんでいい。」
「私も賛成よ。便利魔法の手伝いがなくなるのも悲しいけど・・・
家のこともリュートとこの人に任せておいて!たまに帰ってきてね!」
「それと、ガイさんたちと一緒に魔物狩りにいってくることになった。がんばるよ!」
「もうそんな年か…おおう… もちろんかまわんぞ。だが絶対死ぬなよ。」
「うん!!」
両親の許可も得た。
ガイさんと話したところ、明日から魔物狩りに参加することになった。
魔法もある程度使えるようになったことを話すと、頼もしいな、ハハハと笑っていた。
魔法学校に進学することにしたことも、もったいないなあ・・・と少し寂しそうだった。
でも魔法は専門的に学ばないと上達しないらしいし仕方ないかとも言っていた。