英才教育・剣術編
午後は剣の修行だ。剣の稽古をつけてくれるのは主に村にいた冒険者や衛士のおじさんたちだ。
この世界では魔物が一般的に住んでいて、知能の低い魔物は単体で村を襲撃することもある。
群れるような魔物がいると危険ではあるが、そういうのは割と大きな町などを狙うらしい。だって餌少ないもん。馬鹿だから餌少ないと取り合いになって身内で殺しあうこともあるらしい。
だから、小規模な魔物たちを狩るのが彼らの仕事である。
彼らの中でも元冒険者のガイさんは強く剣術レベルも6だそうだ。
年も取ったし、もともと出身がこのカルネ村らしく、故郷でのんびり余生を過ごしながら、魔物を狩って暮らしているらしい。
村長に頼まれて、ぼくの剣の相手をしてくれるようになり、冒険者のことも教えてもらった。
魔物を狩ったり、お使いを頼まれたり、モノを採取してきたり…いわゆるなんでも屋さんらしい。
大きな町になると、ギルドがあり、依頼が結構あるらしい。魔物を狩るのは素材目当てか、もしくは政府による討伐依頼がほとんどで割はよいが死ぬ危険が常に付きまとう。
そして素材を狩るときに便利魔法は必須らしく、パーティに一人はいないとやってられないらしい。
だから剣の才能と便利魔法なんてもう最高だわなとガイさんは笑っていた。
剣の修行だが、4、5歳のころは素振りや型の練習をし、木剣を自分の一部として動けるようガイさんに徹底的に指導された。
またガイさんたちが魔物討伐の日は走り込みや、筋力を少しずつ鍛えた。
つらかったけど、自分でもわかるくらい成長していったため3か月ごとに別人になるんじゃないかと言われた
5歳の後半になるころにはガイさんと簡単な模擬戦も始めた。
そして剣聖スキルがものすごかった。特に、敏捷と器用さに大きな補正があるらしく、6歳になるころには小さい体を生かし、手加減していたとはいえガイさんを木剣では手数と器用さで振り回して圧倒するようになっていた。
力ではもちろん絶対かなわないため、上から押さえつけられて競り合ったら負けると理解していたためさらにテクニックに磨きがかかった。
7歳になるころには体もまあまあ大きくなりガイさんのほかの衛士のおじさんたちを何人か相手にして練習していた。
衛士のおじさんは槍を使うので相手の攻撃をよけて攻撃するいい練習になったと思う。
そして限界才能のことを知っているおじさんたちが、剣の上達ぶりを見て、槍も教えてくれた。
だが、うまく習得することができなかった。
簡単なlv2まではすぐできたのだが、それ以降はあまりうまくならず、剣がおろそかになっても嫌だし中止された。
限界才能でも適正次第ではやっぱり取得は難しいのかと思った。
そんなこんなで8歳になるころには、
剣聖レベルが5になりレベルが上がった。
カルマ
性別:男
8歳
称号:農家の次男、天才児
lv12
HP:45/45
MP:25/25
筋力:22
敏捷:35(+50)
器用:33(+50)
魔力:25
体力:34
取得スキル
《剣聖lv5》
《槍術lv2》
《風魔法lv3》
《聖魔法lv2》
《便利魔法lv3》
《基礎学力lv4》
《情報lv5》
ユニークスキル
《限界才能》
装備
木剣
木綿の服
木綿のズボン
「ガイさん筋力、敏捷、器用、魔力は大体わかるんだけど、体力って何?」
「ああ、戦闘なら継続力だな。どれだけ動けるか、だ。お前は敏捷が高いタイプみたいだし、体力高ければちょこちょこ動き回れるぞ。
魔法使いとかは割と低い傾向にあるな。お前は魔法も使えるみたいだし、本当に便利屋だな。」
「体力が違うとなると防御力はどうやって上げるの?」
「装備とバフだな。装備は置いといて、バフは火、闇系統以外の魔法にあるって話だ。水ならウォーターシールド、風ならウィンドシールド、土ならストーンシールドってな。」
「じゃあぼくはウィンドシールド使えるようにならないとねってこと?」
「そうだな。そろそろ魔物も狩り始めたいし、10歳になる前に覚えられればなあ・・・誰か教えられる奴がいれば…」
「なんとなくわかったよ。10歳って?」
「おそらくそろそろ村長から話があると思うぞ。」
ふーん楽しみにしておくか。魔物狩りでレベルもあがるのかな。
会話って難しいんですね…