英才教育開始・勉強編
カルマ、4歳
英才教育開始しました。
リネージュ王国の南部に位置するらしい、この村はカルネ村という。
父の名前はカイル、母はアルマ。兄はリュートという。
小さい村の農夫家族として暮らしているらしい。
午前中は村長のところで基礎学力の向上
ご飯を食べて、午後は剣の訓練だ。魔法も訓練したいが、うまく魔法を使える人が村にいないため、自分で風を起こしたりして訓練するしかない。
村長に教えてもらったが、情報スキルはこのようになっているらしい。
lv1……簡単な読み、話
lv2……自分のステータスを閲覧可能
lv3……簡単な書き
lv4……モノのステータスを閲覧可能
lv5……一般的なの読み、書き、話スキル
lv6……他人のステータス(名前、年齢、レベルまで)を閲覧可能
読み書きを勉強しているとlv5までは割と簡単に成長するらしい。
村長に質問してみた。
「6以上はどうやったら成長できるのー?」
「わしが6じゃからな。わからん。lv10でもスキルだけは見れんことは知っとると思うが、これ以上はめったに見ないし、他人を覗き見れるスキルじゃから、持ってることを公表してる人もめったにおらんしの。」
「ふーん。」
「じゃが言葉レベルではないらしいぞ。lv5までで生きていく上では十分だしな。だから情報スキルといえば、ステータス関連という認識をされとる。だからほとんどの人間は文字が読めて当たり前じゃぞ。」
村長は村一番の知識人として、統率者として有名な初老のおじいちゃんだった。いい人でぼくにも焼き菓子などをくれながらお勉強を教えてくれた。7歳になるころには、情報スキルレベルも5になり、また基礎学力スキルもlv4を取得できた。
そのことを言うと、
「やっぱりすごいのお・・・・成長力、理解力が全然違う・・・」
「そう?そういえば、ぼくは村長さんにもなれるの?」
「長になるには、最低限統率スキルと何かしらの学力スキルじゃな。あとは魅力スキルなどもあると便利じゃの。」
「へーー僕はほとんどのスキルを取得できるんですよね?」
「そうじゃの。普通は専門職と言われるものは専門職の子しかなれんが君ならなれると思うぞ。」
「専門職って?」
「大工の子は大工、医者の子は医者。君んちの農夫もそうじゃな。ありとあらゆるスキルは基本遺伝継承じゃからそうなる。もちろん大工の子でも継承せずほかのスキルを授かる子もいるがな。一握りの珍しい子じゃ。大体魔法系統か武器スキルが多いかの。わしみたいな村長は専門職ではあるが、遺伝が絶対というわけでもないし、他に優秀な人がいればなるケースもあるの。望めばカルマがカルネ村の村長なぞなることは余裕じゃぞ。」
「よくわからないけどわかった。」
こうしてぼくは7歳までにほとんどの基礎学力の取得を終えた。