芥川賞
文藝春秋は芥川賞の発表のときに買っています。
私が芥川賞作品を読んでもあまり意味はないのですが、この賞を目指しているわけではないし。
面白くないのはわかっているのですよ。田中慎也さんはエグいけどストーリーが読めました。
だけどね穴だの卵なのだと言われるとわけがわからなくなってしまいます。
このわけのわからなさが妙に脳細胞を刺激するのですよ。絶対に理解できないけれど理解しようという闘志。
だけどこの賞、時代とマッチするととんでもないものになりますよね。
太陽の季節がそうだし限りなく透明に近いブルーもそうでしょう。
村上さんはあまりの印税の多さに一生働かない決心をして実際そのとうりになりました。
今回の芥川賞の同時受賞で話題にならなかった方の作品はいいと思いました。
老人問題を独特の視点で書いているのですよ。残念ながら時代を巻き込むことはできなかったようですね。
もし芥川賞作品どれがいいと言えばなら清張さんの小倉日記でしょうね。
悲しいし暗いしもうどうしようもないのだけれど、でも読めるのですよ。
人の心は普遍です。時代も関係ありません。これを読むたびに人間は悲しいなと思ってしまうのです。