ステータスとユッキーの嘘
飯を要求した…それは覚えている。
(や、やってしまった‼︎なぜにあのタイミングで要求したのだ!?)
そう心で思いつつ、はたから見れば美味しそうに出されてくる料理を食べているうさぎ。
本人は気づいていないが、異世界に来てから変わった体で、美味しそうに食べる様子を見たユッキーが少し悪い笑みを浮かべていたのは余談である。
「して王よ、魔王だかなんだか知らんが食べ物の恩は返す…俺は手伝ってやっても良い、他の奴は知らんが」
食べ物は大事だ…大事なのである。
大事なことだから二回言った。
「…うさぎがやるなら手伝うよ」
さすがユッキー!!持つべきものは友ですな!
「ぼ、僕たちも手伝います!!」
リア充はいらないのに…。
「おお、ありがとうございます!」
今にも泣きそうな顔してるよこの人…そういえば、
「あ、魔王とやらを倒すのは手伝うが倒したら返してくれるのか?」
倒した後に残っても良いことなさそうだし。
「お、おそらくは…」
なんだよおそらくって…。だがまあこっちに来れるなら向こうにもいけるだろう。今なくても頑張れば作れるはずだ。
「まあ、倒しながら調べようそこらへんは。こっちに来れるんだから帰るのもあるよ。」
みんなの雰囲気がちょっと悪くなった。
ご飯が不味くなるなぁ…。
___飯Time____
さて腹も膨れたし
「何するんだ?」と聞くと
「まず、ステータスと言う魔法を使い身体能力や適正魔法を調べた後基本的な戦闘技術を学んでいただきます」
「自己紹介でもしながらやろうか」
みんな賛成してくれた。
「そこの人から」
リア充を指名する、理由?時間があったほうがなんかあったときにいいからな…。さてあいつが喋り始める前に調べようか。
「《ステータス》」
目の前に透明な四角いスクリーンが現れる。
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名前 闇月 うさぎ
種族 獣人(兎)
性別 女
年齢 十二
Level1
職業 なし
生命力1500/1500
魔力750/750
適正魔法 闇 火
状態 封印
筋力 300
俊敏 1900【+500】
耐久 150
魔攻 600
魔防 100
スキル
身体強化(脚)level1
俊敏強化level1
称号
王の卵【技術・精神】
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身体強化は低いのか高いのかわからんなそれより性別女!!?獣人!!?どういうことだ…見間違いか?
「ユッキー今俺って…」
「うさ耳幼女」
ぐはっ!!こ、こいつ一言でここまでのダメージを与えやがった。
くそ、確かに頭に兎のような耳がある…。体も縮んでる…。いや若返ったのか?まあ、年齢に関してはいいだろう。それに状態封印…タップしたらなんか出るか?
___《封印》___
身体能力の低下
一部使用不可スキル
称号の剥奪
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「ユッキーこれ分かるか?」
とりあえず聞いてみよう。
「…状態封印?どういうこと?」
今右手人差し指が動いた‼︎ユッキーの嘘つくときの癖だ!なんか知ってるなこいつ‼︎
「ユッk「えっと俺の名前は…」」
くそ!タイミングの悪いまた後で聞こう。