口と心の差
投稿遅くなってすいません。
作者の生活りすのへんかによって時間が減りました。すいません言い訳です。
次回は一ヶ月以内には投稿すると思います。
人はどこから生まれどこへゆくのか
それを探すことすなわち“人生”なり。
By 小学五年生、夏休みなかばの闇月うさぎ。
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用意された部屋のベットに腰掛けため息を吐く。
「はぁ…」
部屋に置いてある鏡に映るのは黒髪に白いうさ耳を生やした少女。
(さて、どうしたものか…)
彼、いや彼女がこの姿に気づいたのはこの国の王との会談中の事…。
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「此処はどこだ‼︎」
「貴様!王の御前で!!」
うさぎは取り乱していた、かつてないほどに。
「知るか!此処はどこか説明して!いやしろ!!」
(いやいや、落ち着くんだ俺!落ち着いて餅つくぐらいの勢いで…いや違う‼︎)
王室の中心で取り乱すウサ耳幼女…シュールである。
この時誰もが彼…いや彼女に注目していた。
「その質問には私が答えよう」
王であろうこの男は威厳を崩さないまま、静かにしかし全体に響く声でそう告げた。
「…ん?あ、ありがとうございます」
(び、ビックリした…そして敬語になった…。)
あれやこれやと思考していたうさぎはこの男の声で思考を止めひとまずこの人物の話を聞くことにした。
「突然呼び出し誠にすまないと思っている…しかし!今この人族界全体に危機が迫っているのだ。どうか勇者殿たちよ力を貸して欲しい。この通りだ。」
そう言うと男は頭を深く下げた。
(これがテンプレってやつか…危機といえば魔王が大抵敵で出るんだが)
「王よ‼︎そのような行為はやめてください!」
宰相のような男が叫んだ。だが王はその姿勢を変えることなく。
「黙らぬか‼︎ジール!人族界すべての命運がかかっておるのだぞ!」
ただそう叫ぶのだった。
「お腹減った」
そのうさぎの一言で場は凍りついた。
「腹が減っては戦はできぬという言葉がある。あなたたちは腹が減った相手に交渉という名の戦をされるきか」
この時のうさぎの言葉に偽りはない…。だが、空腹がそれを上回っていたのは本人以外知る由も無い。