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黒神は異世界で異種族ハーレムを作る  作者: kaito
第1章 やっぱ異世界といったらケモ耳のおんにゃの娘だよね!!
8/23

05 黒髪の少年は奴隷を買う

Sideカイト


 さて、ギルドで色々あったのだが・・・。

 とりあえずは宿屋へ行くか。

 確か”ノルダムの端っこ亭”だっけ?

 幸いにギルドの近くだったらしく、迷うことはなかった。

 中は綺麗だ。

 流石は宿屋。

 清掃が隅々までされていて不快感がない。

 ここらへんでは珍しく木造で、雰囲気もいい。

 まさにファンタジーの宿屋って感じだ。


「いらっしゃい!ようこそノルダムの端っこ亭へ!」


 元気な声が俺を迎えてくれる。

 俺に声をかけてくれたのは16歳くらいの女の子だ。

 多分看板娘なのだろう。


「泊まりたいんだけど部屋空いてるかい?」


「はい空いてます!宿泊ですね。朝夕食事付きで一泊銅貨5枚です。」


「そうか、それじゃあ一週間分で。」


 そう言って大銅貨4枚を出す。

 流石に魔鉱貨だけだったら不便だろうとミレイが砕いてくれたのだ。


「はい、大銅貨4枚ですね。銅貨5枚の

お返しです。」


 お釣りを受け取り、宿屋の説明を受ける。

 簡単にまとめると、宿で喧嘩はしないでくれ、それ以外はどうぞご自由にということらしい。


「ここらへんで生活用品とか買えるところを知らないかい?」


 看板娘ちゃんに聞いてみる。


「そうですね〜、色々買う予定があるのでしたら、アラド商店がいいでしょうね。」


 ここで出てくるかアラド氏。

 ・・・まぁ一度は顔を見せたほうが良いかと思っていたので、良い機会か。


「そうか、アラド商店か。わかった行ってみよう。」


 今はまだ昼前なので、そのままアラド商店に向かうとする。

 俺は鍵をうけとらない旨を伝えた。


「夕食は7時からです。今からだと・・・鐘が5回なったらですね。」


「わかった7時だね。・・・えぇと」


 この娘の名前を聞いてないな。


「あぁ、申し遅れました。ヘレナです。」


「ヘレナか、俺はカイト、冒険者だ。俺に敬語は必要ないよ。」


「わかったよカイト。ねぇカイトって噂の”黒髪の君”?」


 ん?なに?

 ”黒髪の君”?


「た、多分そうだと思うけど・・・なんだ?黒髪の君ってのは?」


「あ、やっぱそうなんだ。いま街中で噂だよ。『ギルド内で女の子が絡まれてるのを見て、颯爽と現れて絡んでるAランクの男どもを一瞬で蹴散らし、女の子を助けたとんでもなく強い黒髪の男性』って」


 ・・・なんだろう、とても聞きたくないものを聞いた気がする。


「助けたには助けたが・・・そんなに美化されるほどかっこいいことしたわけじゃないぞ?」


「あら?そうなの?でもカイトに助けられたら、『私の白馬の王子様が迎えに来た♡』って思うほど良い男だよ?」


 ・・・うん、お世辞だよね?


「お世辞はよしてくれ、じゃあ行ってくる。」


 俺は宿をあとにした。

 

「帰ってきたら色々お話聞かせてね〜」


 ・・・後ろではヘレナがなにか言ってるが気にしない。


 ということでアラド商店へ来た。

 商店は大きく、3階建て。

 ギルドとさほど違いがない。

 結構なやり手ののようだな、アラド氏。


「カイト殿、早速お越しくださるとはありがとうございます。本日はどのようなご用件でしょうか?」


 店先にアラド氏がいた。

 どうやら馬車の中の品物のチェックをしていたみたいだ。


「店主自ら品物の確認とは、アラドさんは優秀な商人のようだ。」


 とりあえずは世間話だろう。

 と、当たり障りのない会話をしばらくしていた。

 そろそろ頃合いかと要件を切り出す。


「当分はこの街で生活することになったので、生活用品などを買いに来ました。」


「なるほど、そうでしたか。でわ私どもがカイト殿にふさわしい品を選ばさせて頂きます。」


 そう言ってアラド氏は店の奥へを俺を連れ出した。


「こちらでお待ちください。」


 そう言ってお茶を出してくれた。

 俺が連れてこられたのは多分商談とかをする客間だと思う。

 ・・・なぜ俺をここに呼んだのだろう?


「ここで生活するのに必要最低限のものを用意いたしました。どうぞご確認ください。」


 しばらくしてアラド氏は袋を持って来た。

 中身は、


 ・木の枝で出来た歯ブラシ3本

 ・木で出来たコップ

 ・ハンドタオル大の布切れ3枚

 ・風呂桶みたいなもの

 ・調理とかに使用するのであろう小ぶりのナイフ


 が入っていた。

 この世界ではこれぐらいあれば生活できるようだ。


「すみません、何もかも用意して頂いて。」


「いえいえカイト殿には命を助けて頂きましたので、これくらいは当然です。」


 とアラド氏。


「ところでカイト殿、しばらくはどのようにして過ごすおつもりですかな?」


「そうですね・・・。しばらくはソロで狩りなどをする予定です。」


「おぉ、そうですか。カイト殿ならば狩りでひと儲け出来ますからな。」


「えぇ、まぁ」


 なんだろう、アラド氏の目が光っている。


「それでしたら、身の回りの世話をさせる奴隷はいかがでしょうか?」


「ど、奴隷ですか?」


「はい、カイト殿となれば強大な魔物と戦闘することもあるでしょう。そこで奴隷の出番です。パーティメンバーにしたりも出来ますし、料理を作らせたり、洗濯をさせたりとメイドのようなことをさせるのもよし。もちろん夜枷をさせるのもいいでしょう。」


 お、おぉアラド氏熱入ってるなぁ。

 確かにアラド氏の言っていることはごもっともだ。

 ・・・ここは買うしかないのか?


「そうですね、一度奴隷を見せてもらえますか?」


 可愛い女の子はいるかな?

 ぐへへ。

 ・・・自分が三下になったみたいでいやだな。


「はい、喜んで。」


 俺はアラド氏に連れられて商店の地下へと案内された。


「こちらが奴隷たちの住処でございます。」


 そこは不衛生というわけではないく、どちらかといえば衛生的だ。

 入り口が鉄の格子で出来たホテルの客室のように部屋がある。


「カイト殿は奴隷を購入するにあたって条件などはありますかな?」


 アラド氏が聞いてくる。

 そうだな・・・。

 男は無理。

 だって一つ屋根の下に男とは住めません!

 条件は女性で、できれば処女が良いな。

 ・・・ごめん、だって初めては処女が良い、うん。

 その旨をアラド氏に伝える。


「コチラでございます。」


 するとひとつの部屋へ案内された。

 部屋の中には6人の女の子。


「こちらがカイト殿の条件にあった奴隷共です。」


 女の子達は薄手の白いワンピースのようなものを着せられている。

 と、その中でも気になる娘が居た。

 

 真っ白で、初雪を思い出させるような透明感のある髪。

 その髪は彼女の腰辺りまで伸びている。

 遠目からでもわかるほどに美しく、今は多少薄っすらと汚れて入るが、絹のような肌触りであろうことは言うまでもない。

 それほどに美しい髪である。

 

 顔つきは少しつり目であるが、幼さや可憐さが相まって、どこぞの物語に出てくるお嬢様のようである。

 目の色は赤。

 燃えるような紅。

 決して不快ではなく、いつまでも見つめていたい。

 そう思わせる瞳だ。


 体つきは華奢だ。

 手足は細く、身長は150cmあるかないかくらいだ。

 肌の色も白く、傷1つない。

 白さは病的ではない。

 白人の白さ・・・ではない。

 ・・・表現の仕方がないな。

 だが、少なくとも地球ではまずお目にかかれないだろう。

 というくらいの美少女だ。


 触れてしまうと壊れてしまいそうだと思わせる。

 14〜5くらいではないだろうか?

 俺持った感想は

 ”とても緻密に作られた人形なのではないか”だ。

 しかし、ここに存在し生きている。

 異世界とは不思議がいっぱいだ。


 それと気になるポイントはもう1つある。

 ・・・それは、ケモ耳、狐耳だ。

 そう!ケモ耳だ!

 しっぽもちゃんとある。

 フサフサとした狐のしっぽ。

 しっぽも真っ白で、俺がこうやって脳内でこの娘について熱く語っているいまもゆさゆさと動いている。

 ・・・可愛い///

 どうしようもなく保護欲にかられる。

 これは買いだな。


「カイト殿は獣人を見るのが初めてですかな?」


 と、アラド氏が話しかけてくる。

 そういえばアラド氏の店の中だったなここ。

 

「あ、あぁそうです。初めてです。」


「そうですか、獣人の説明をさせて頂きますと、身体能力が人族より高く、魔法は使えませんが、その分たくさん働きますから良い物でございます。相場は金貨50枚ですね。カイト殿が買っていただのくのでしたら45枚まで下げましょう。どうでしょうか?」


 さり気なく値段を下げてくるアラド氏が憎らしい。

 だが、6人の中で一番可愛いのはこの娘だ。

 他の娘には悪いが、ここは狐っ娘を選ばさせてもらおう。


「では、獣人の娘をお願いします。」


「左様ですか。やはりカイト殿はお目が高い。それでは上の部屋まで戻りましょう。」


 そう言ってアラド氏と俺は客間へと戻った。

 どうやらこの客間は奴隷を買う人が使う部屋のようだ。

 アラド氏は最初っから俺に奴隷を買わせようとしてたらしい。

 ・・・抜け目のない人だ。


 そうしているとあの獣人の娘が入ってきた。


「ハクです。ご主人様、どうぞよろしくお願いします。」


 どうやらハクというらしい。

 うん、声も可愛い。


「ご丁寧にどうも、俺はカイト、冒険者だ。狩りにも行くとは思うがついてこれるか?」


「はい、問題ありません。戦力にはなるかと思います。」


 まだ緊張しているな、表情も声も硬い。


「それではカイト殿、奴隷契約を行いますので、血をもらえますかな?」


 なんかギルドカードと一緒だな。

 ナイフで指を少し切る。

 その血を受け皿に入れると、アラド氏はハクの手首に垂らした。

 ハクの手首には黒い刺青のようなものがあったのだが、血を垂らすと青色になった。


「これで契約は終了です。」


 そうアラド氏は言ったので俺は金貨45枚を差し出した。


「アイテムボックスですか、カイト殿は多彩でございますね。」


「アイテムボックスは珍しいものなのですか?」


 ギルドではそこまで言われなかったのだが・・・。


「いえ、さほど珍しいということはありませんな。冒険者でしたらそこそこはいるようです。」


 そこそこねぇ。


「それでは自分はこれで、良い買い物をさせていただきました。」


「いえいえ、こちらも腕の良い冒険者とつながりを持てましたらからな。今後共ご贔屓に。」


 その声を聞きながら俺は商店を出た。


 商店を出て、歩きながら俺はハクに声をかける。


「これからよろしくなハク。」


「はい、よろしくお願いします。ご主人様。」


 ご主人様、なんて良い響きだ。


「そうだな・・・とりあえずはハクの着るものとかを買うか。」


「ご主人様、私はこの服がありますが?」


 ハクが首を傾げながらそう言う。

 あぁ、めちゃくちゃ可愛いぞ!おい!


「いや、それだけだったら寂しいだろう。俺も服が欲しかった所だ、一緒に買おう。」


「で、でも・・・。」


 なお食い下がるハク。

 どうしたもんか・・・。


「ハクの可愛い格好を俺に見せてくれ。これじゃあ理由にならないか?」


 これなら良いだろう。


「は、はい、それでしたら。」


 ちょっと照れながら了承してくれた。

 ほんとに良い買い物したなぁ。

 俺はハクを連れて服屋へ向かった。

さてここで一人目のヒロインを登場させました!!

狐!狐!白狐!

数ある獣おんにゃの娘の中で、私はダントツ狐っ娘が大好きです!!

なんかそそるものがあるんですよねww

次回はヒロインと買い物です。

では次回をお楽しみください。

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