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黒神は異世界で異種族ハーレムを作る  作者: kaito
第1章 やっぱ異世界といったらケモ耳のおんにゃの娘だよね!!
4/23

01 黒髪の少年は異界の地を歩き出す

side海斗


 トンネルを抜けると、そこは一面の銀世界だった。

 いやちょっと違うか?

 なぜ俺がこんなことを考えているかというと・・・。


「なんで冬の森なんだよーーーーー!?」


 そう・・・。

 俺が転移させられたのは、一面雪化粧した森の中だったのだ。


「はぁ〜、お楽しみってこれかよ。とりあえず身の安全は確保しないとな・・・。」


 そう言いながら俺はステータスを改めて確認する。

 しかし、あのショタ神も物好きでいらっしゃる。

 ちょっと前まで夏真っ只中に居た人間を冬の森に転移させて驚かすとは・・・どんなニャル○ト・ホテプだ?

 ※某アニメのキャラではありません。


「ん?」


 しばらくステータスを確認していた俺のなのだが、前方に黒い影を見つけたのでステータス画面をひっこめる。

 そこには・・・。


「ガルルルゥゥゥ!!」


 ・・・どうやら、俺の異世界に来てから初めて会う生物は、よだれを垂らし、牙をむき出しにしている狼さんのようだ。

 ・・・ファーストコンタクトが狼って、あの神様は俺に呪いでもかけたのではないのだろうか?

 

 よだれを垂らして俺を睨みつけているので、どうやら俺を獲物と捉えているらしい。

 狼の体毛は黒く、鋭い爪と牙を持っていて、とても俺じゃあ敵いそうな相手じゃない。

 これどうしよう?


「狼さ~ん。俺は美味しいお肉じゃないですよ〜。」


 とりあえず俺は美味しくない宣言をするが、当然。


「ガルゥ!!」


 相手の警戒心をより高めただけになった。

 ほんとに・・・これどうしよう?

 

 しばらく考えたが、ここは魔法を使うべきではないだろうか?

 まぁ、ぶっつけ本番で魔法を使うとかどうかしてるがな。

 しかし、今の状況は使わなければ確実に俺自身の身が守れないので、四の五のいってられない。

 

 そうと決まればどの魔法を使うかだが・・・。

 いくら冬とはいえ、ここは森の中だ。

 火の魔法は使えない。

 ということは被害が少なそうな風魔法の出番だな。

 

 ・・・しかしどう魔法を使えばいいのだろう?

 一応、ショタ神から教えてはもらったのだが・・・。

 確か、体の中にある魔力を感じ、それを体外へ放出してイメージで固める。

 だっけか?

 

 そうこうしていると、しびれを切らした狼がこちらに向かって走ってきた。

 狼が走る速度はかなり早いが、元々の距離がだいぶ離れているのでちょっとの時間はある。

 こうなったら一か八かだ。

 

 自分の中にある魔力を、風を伴って狼に向かっていくように強くイメージする。

 

 血の流れと同じように魔力は流れているとショタ神は言っていたな。

 ・・・なんとか捉えることが出来た。

 温かいが、無機質のような感覚。

 不思議とそんな感じがした。

 これが魔力か・・・。


 形状は半月状。

 空気に圧力を加えて、威力を増す。

 地面と水平に、まっすぐ狼に向かっていくように・・・。

 すると、目の前に俺がイメージしたものが現れ、狼に向かっていく。

 

”ザシュッ”


 そんな音が聞こえたかと思うと、目の前に居た狼の頭が落ちた。

 と、同時に後ろにあった樹木も落ちた。

 ・・・どうやら威力がありすぎたらしく、同時に切ってしまったよう。

 魔法恐ろしや・・・。


 さてと、いまのが魔法のようだな。

 意外と簡単に使えるものみたいだな・・・なのか?

 とりあえず危険な狼さんはいなくなった。


「ふぅ〜。いきなり敵意丸出しの狼と戦闘とか・・・。あのショタ神なんてとこに転移せたんだよ。」


 悪態が出るのはしかたないだろう。

 

 ・・・さて、この狼どうしたもんか?

 

「ありゃ〜、綺麗に切断されてるね、こりゃ。」


 近づいて狼を見てみると、頭と胴体が綺麗に切れている。

 動脈から絶えず血が流れ、切断面が見えているのは少々吐き気を催すが・・・。

 魔法の威力は計り知れないな・・・。

 とりあえず魔法の威力については後で考えるとして。

 

 魔法の実験台になってもらった狼さんをちゃんと弔ってやろう。

 ・・・殺されそうになった恨みは水に流してな。

 死者には敬意を払わないとな。

 ・・・人じゃないけど。

 

 そんなことを考えながら俺は、狼を持ち帰ろうとして遺体に触れた。

 ・・・すると


【ブラックウルフを回収しました】


 頭の中に響いてくる声がした。

 某鏡○リンちゃんの声によく似ている・・・。

 抑揚のない機械的な声。

 暇な時間はあなた方の歌で癒やされていました。

 pの皆様方共ありがとうございました。

 ・・・そんなことはどうでも良い。


 どうやら、お約束のアイテムボックスなんかがあるらしい。

 ・・・しかし、俺のスキルにはアイテムボックスなんてなかったはずだが・・・。

 俺は急いでステータスを確認した。

 するとスキル画面には新しいスキルが表示されていた。


―――――――――――――――――――――――――――


スキル:言語理解【Lv,EX】 魔法の真理【Lv,EX】 ステータス操作【Lv,EX】 鑑定【Lv,5】 時空魔法【Lv,1】 風魔法【Lv,1】 魔力

操作【Lv,1】


―――――――――――――――――――――――――――


 どうやらアイテムボックスではなく時空魔法のようだ。

 だが俺は魔力を使っているわけでもないし、ましてやアイテムボックスなんかをイメージしていない。


 ・・・どうやら魔法は奥が深そうだ。

 無事風魔法も覚えたし、今は満足だ。

 

 しかしこうも簡単に魔法が使えるようになるのだろうか?

 たしか、特訓しないとスキルはつかないと聞いたような・・・。

 そう思い、再度ステータスを確認してみたのだが・・・。


――――――――――――――――――――――――――――


職業


異世界人 【全スキル習得速度増加大&全スキル経験値増加大】


称号


異世界人:ノルダムと異なる世界から来た者に贈られる称号。


【レベルアップ時のステータス上昇率増加大】


ショタ神の加護:ノルダム主神に気に入られている者に贈られる称号。


【習得経験値5倍】


――――――――――――――――――――――――――――


 はぁ〜、なにかチートすぎやしないか?

 あのショタ神はこれを隠したくて質問タイムを終わらせたんじゃないのか?

 まぁ、神様がくれたもんだし、ありがたく使わせてもらけどな。

 レベルやステータスも軒並み上がっていた。


――――――――――――――――――――――――――――


名前:カイト・クロバ


職業:異世界人


Lv,12


HP:1,700/1,700


MP:∞


STR:150


DEF:150


SPD:150


INT:180


――――――――――――――――――――――――――――

 

 ・・・HP増えすぎじゃね?

 Lv,1につき100とか・・・。

 それに各種ステータスもLv,1につき10上がってる。

 だが、これが一般的なステータス上昇なのだろうか?

 判断基準が無いためどうにも分からん。


「ここで考えてもどうしようもないな。とにかく、この森でしばらくは魔法とかの練習かな?」


 そう言って俺は、雪化粧の森をしっかりとした歩みで進んでいった。

やってみたかったんです。

主人公無知スタート。

ステータスは、計算しやすいようにしてます。

・・・だって細かい数字とか決めてたら、時間が足りないよ・・・グス。

いよいよ次回は主人公以外の人間が出てきます。

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