19 黒神の少年は領主と語らう
皆さんお久しぶりです。
ちょくちょく音信不通になりますkaitoです。
引っ越し準備、自動車学校、バイトと、投稿する日まもなくあれよあれよという間に早3ヶ月ちょい。
ちょくちょくは書いていたのですが・・・
更新速度は遅いと思いますが、また投稿していくと思います。
長らくおまたせして申し訳ありませんでした。
Sideカイト
俺達はメイドさんに案内され、夕食の会場へと案内された。
と、その前に夕食用に着替えを済ませてきた。
俺は過度な装飾の少ない真っ黒の燕尾服。
特記は特にしない。
自分の服装についてはそこまで語りたくないからな。
ハクさん曰く、
「ご主人様は元々かっこいいですが、そのお召し物をしているといつもより凛々しく見えます。・・・カッコイイですぅ///」
とのこと。
・・・ハクに言われるとめっちゃ嬉しい。
同時にすごく恥ずかしいが・・・。
ハクのドレスは、全体的に桃色だ。
白髪の髪はおろしてロングヘアに。
いつもはポニテかツインテだ。
これは少しながら装飾が付いている。
胸元に薔薇のような花を。
・・・こっちでは違う名前らしい。
スカートは少しフワッとしている。
何やら中に何枚か重なっているらしく、それでフワッとさせてるらしい。
ハクにどうなっているか聞いたところ。
「き、気になるのでしたら、どうぞ・・・確かめてください。」
と、ハクさんはスカートの丈を摘んで上げた。
・・・ムラムラスル。
とりあえずここは自制心を働かせて、確かめることはなかったが・・・。
宿屋に戻ったらたっぷり可愛がることを約束した。
で、形は・・・まぁ、ヨーロッパの人が着ていたドレスっぽい。
あそこまで華美ではないがな。
そこまで技術がないので、地球のような丈夫さ等は無いが、なかなか風情というか何というか、心に来るものがあるな。
それに、着ているのがハクって言うのがそれに拍車をかける。
人形のように可愛らしいハクがドレスを着るのだ。
・・・可愛過ぎる!!
と、まぁ色々あって食堂へと足を運んだ。
「本日は集まっていただき感謝申し上げる。我が家のコックに腕によりをかけて作らせた品々だ。疲れを存分に癒やして親睦を深めよう・・・乾杯!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
ダグラスさんの簡単な挨拶で晩餐が始まった。
コース料理が出てくるのかなと思ったが、どうやらバイキングのようなものみたいだ。
・・・貴族の晩餐がバイキングでいいのか?
いやまぁ、正確にはバイキングじゃないのかもしれないが。
人数の多い場合はこの様な形で食事をするのかもしれないが・・・。
今日は俺を含めて7人だ。
俺、ハク、ダグラスさん、ダグラスさんの奥さんのニーヤさん、ギルマスのおっさん、おっさんの奥さんのマリアンナさんだ。
カレルは流石に参加しないのは失礼だと言い、参加したがってたのだが・・・ダグラスさんに
「見るからに疲労困憊ではないか、今日はゆっくり体を休めて、明日の出発に備えるのだ。」
と言われしぶしぶ休むことになった。
ということで、俺は初めて領主たちと食事をするのだが・・・。
初めて見た奥様方は・・・マダムだ。
マリアンナさんはもうホントザ・マダム。
礼儀正しく、ハクに対しても嫌な顔せず接してくれる。
それどころかもう何というか・・・母親みたいな人だな。
ハクを見る顔が慈愛に満ちている。
・・・良い人みたいだな。
ニーヤさんは、一言で言うと聖母みたいな人だ。
笑顔が耐えない。
別に笑顔を顔に貼り付けているわけでも無い。
心の底から楽しんでいるようだ。
それに母性に溢れているというか何というか・・・。
まぁ、俺の母親に親しい物を感じた。
髪色はどちらも金髪。
体つきは、マリアンナさんの方は少し引き締まっているのかな?
おっさんに聞いた話だが、昔は凄腕の魔法使いだったらしい。
ニーヤさんは戦いなんて無縁って感じだな。
・・・まぁ、人妻についてあまり語りはしないが。
「そう言えばおっさん。ここ最近ギルドの受付嬢を増やすという話を風の噂で聞いたのだが。」
俺は何事もないようにおっさんに話しかけた。
・・・お仕置き開始。
「グフッ!!」
おっさん盛大に咽やがった。
・・・マリアンさんの目の温度が下がった気がするが、俺はキニシナイ。
「おぉ、そうなのかカイト殿?」
ダグラスさんが会話に入ってくる。
・・・ニヤケた顔で。
これは領主もおっさんのお仕置きに手を貸してくれるということかww。
「えぇ、知り合いの受付嬢が話してくれましてね。何でも人手が足りなくなったから人員を増やすらしいと。・・・確かに仕事は増えたけどそこまで困っているわけではないとその娘は言っていましたけどね。」
「ほうほう、なんの目的で人員を増やしたいのだろうな、なぁガインよ。」
と、領主の援護射撃。
「ウフフフフッ」
おぉ、マリアンナさん更に目の温度が下がりましたねー。
おっさんも顔を真っ青にしている。
・・・ここでトドメだ!
「その娘が言ってたんですよねー、何かその話をしているギルドマスターの顔がニヤけてましたって。」
するとマリアンナさんが席を優雅に立ち。
「領主様、私達はこの辺で失礼しますわ。これから大事な話が有りますので
。」
「マ、マリアンナ。これはその、違うんだ!」
「お・は・な・しがあります。いいですね。」
「は、はい・・・。」
良い笑顔の奥さんにクビを捕まれ連れて行かれるおっさん。
・・・なんか罪悪感がこみ上げてきそうだが、当然の報いだな。
俺とダグラスさんはお互いにサムズアップを交わした。
「ご主人様、あんまりいじめるのはダメですよ?」
と、ハクに注意されてしまった。
「まぁ、やりすぎた感はあるけど・・・。当然の報いだな。」
「私もあいつには時々世話を焼かされるからな・・・。いやー実に楽しかったよ。」
と、領主様。
・・・なにしでかしたんだよおっさん。
でもまぁ、これで俺に変なことをしたら仕返しが帰ってくると分かってくれただろうからな。
もういたずらはしてこないだろう。
マリアンナさんがいなくなったので、今度はニーヤさんがハクの相手をしている。
・・・ハクさんや、いささか奥様方と打ち解けすぎやしませんかね?
と思うのは俺だけなのだろうか?
ダグラスさんも自分のことは叔父さんと呼んでくれとか言ってきたが・・・。
なんか断ったら部屋にこもって泣いてしまいそうだ。
・・・だってめっちゃ期待したキラキラした目をしてるんだぜ?
ということで、俺はダグラスさんのことを”ダグラス叔父さん”と呼ぶことになった。
ちなみに敬語は不要とのこと。
・・・良いのかノルダム貴族?
「それはそうと、カイト君。君に頼みたいことがあるのだが・・・。」
色々と他愛もない話をしつつ、そろそろ寝ようかと話が出てきた時に、ダグラスさんがそう話しかけてきた。
「なに?」
特に警戒することもなく、俺はダグラスさんに聞き返した。
このような魔物が強く、辺境であるこのナギルの街を収めている領主は色々と腕が良くなければならないので相当性格が難儀なのかと思っていた。
昔から腕の良いやつは性格が歪んでると言うだろう?
その類かと思ったのだが。
ダグラス叔父さんは、そうだな・・・。
子供の心を持った大人というか、大人びた子供というか。
無邪気。
その言葉が一番似合う。
・・・シルフと同じ感想になったのは別に深い意味はない。
まあ、俺達を害することはないと思う。
堪だけど・・・。
それに、貴族とのパイプを繋いでおくのも損ではないと思ったというのもある。
自国の姫を助けた人を無碍にはしないだろうし。
そういうのをひっくるめてこっちに有利だから、あまりひどい頼みごとではないと結論づけた。
「あぁ、ちょっと王都までお使いを頼みたくてね。精霊の涙の護衛もして欲しいし。何より君達を襲わせた貴族について報告しないといけないからね。君が直接行ったほうが色々と良いかと思ってね。」
確かにそうだな。
ついでに王都観光してくればいいか。
・・・危険はあるとは思うがな。
「了解。精霊の涙の護衛と報告のお使いを受けるよ。」
護衛の依頼がお使いというのはいささかどうかとは思うがな。
「そうか、受けてくれるか。ならば明日の昼くらいからの出発になる。馬車はこちらで用意するし、御者も用意しよう。それでは今日はお開きだ。」
そう言ってダグラスさん達は寝室にある二階へと向かった。
俺達は客室のある一階の奥の方へと案内された。
特にすることもないのでさっさと寝てしまおう。
そう思いハクを背中から抱きかかえるようにしながら眠りについた。
「ぁう///ご主人様ぁ///」
・・・ごめん寝れそうにない。




