ささやかな奮闘記
よろしくお願いします。
まだまだ未熟者ですが
「はぁ、疲れた…。」
一通り仕事を終え、一息つく。
僕が橘幼稚園の保育士になって1週間がたった。
明日はとうとう、入園式と始業式で僕は5歳児を担当する。
「お疲れ様です、山本先生。」
そう言って声をかけてくれたのは、佐々木美穂さんだ。
僕より1つ年上で今年は4歳児を担当する。
「あ、お疲れ様です。」
「1週間たちましたけど、もう慣れましたか?」
「はい、なんとかですが…。」とり
「明日はとうとう、しぎょうしきですね。」
「そうですね。」
「どうですか?不安ですか?」
いつものように、微笑みを顔に浮かべながらそんなことを聞いてきた。
「まぁ、不安もありますが、楽しみのほうが大きいですね。特に、子供たちに会えると思ったら顔がゆるんできます。」
「そうですか。私は残りの仕事をかたずけるので、先に帰ってくださって結構ですよ。」
…そういうのはふつう園長がいうとおもうんですが…
「…じゃあ、すみません。お先にあがらせてもらいます。」
「はい。また明日。」
申し訳ない気持ちがありながらも先に帰路につかしてもらった。
しかし、早く家に着いたものの、明日のことが楽しみで、そわそわしなかなか寝れなかった。
そこで僕は、橘幼稚園に入ることになったきっかけを思い出していた。