エルフの試練
次の日
俺の昨日の記憶は七杯目の酒を飲んだ後から欠落している
何だかナーニャ達の反応が若干おかしいような気がするのだが……
俺が何か言ったのだろうか?
聞いても彼女たちは何もなかったとしか言ってくれないんだよな
それはさておき
「さてと、今日からエルフの里に伝わる試練を行ってもらうのだが、言い忘れていた事がある、この試練は詳細は言えないが終わるまでこの里に帰ってくることはできない、従ってこの試練を受けている間はお前達は一人で生活することになる」
「「「「え?」」」」
「まあ、そういうことだ、精々頑張ってくれ、では行くぞ」
「「「「え!」」」」
「とろとろするな、ついてこい」
「「「「はい!」」」」
こうして何が何だか分からないうちに俺達は試練へと誘われた
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エルフの里の裏山
「さて、試練だが、目の前に幾つか洞窟があるのが分かるか?」
「はい」
「お前達はこの洞窟の一つを選んで進んでもらう、出口に辿りついたらそこで試練は終了だ」
「それだけですか?」
「何、入ってみればわかる、それと一月音沙汰が無ければ我々は捜索に入るからそれ位までは死んでも生き残れ」
(なんか矛盾しているよね死んでも生き残れって……)
「まあ、入ってみないことには分からないな、さあ、さっさと洞窟を選べ」
洞窟は全部で14個あった
俺は右から4番目、ナーニャは5番目、ユリアは8番目、アンは10番目を選んだ
「では、健闘を祈る」
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タクミの場合
さっそく洞窟に入った
(この先に何があるんだろうな)
100メートル程進んだときだった
[古式空間魔法陣”エデンの園”発動します]
(な! どういうことだ!)
[3、2、1、実行]
その瞬間周りは青白い光に包まれた
(いったいなんなんだ!)
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ナーニャの場合
(それにしても、こんな薄暗い洞窟に何あるのかしら)
そして同じく入口から100メートル程の場所で
[古式空間魔法陣”蓬莱山の頂”発動します]
(トラップ! クッ、これは抜けられないわね……仕方ないわ、なるがままに)
[3、2、1、実行します]
そして周囲は黄色い光に包まれた
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ユリアの場合
(マスターたちと離れて一人で行動するのはいつ振りかな)
(マスターたちに買われなければ私はどうなっていたのだろう)
(自分を奴隷と扱ってくれないのはうれしいけど、やっぱりそこの身分差は弁えるべきだものね)
(いつもの話してる口調も板について来てるし……嫌じゃないし……)
そしてこちらも
[古式空間魔法陣”失楽園の末”発動します]
(ハッ! しまった、油断した!)
[3、2、1、実行します]
(やっぱりいつものようにしないとダメだったかな……)
そして周囲は赤い光に包まれた
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アンの場合
(なんだか探検みたいでわくわくします!)
(みんなと一緒じゃないのがかなり残念です……)
(ここで一皮剥けたらタクミさんに猛烈アタックです!)
(結局私もタクミさんに惚れてしまいましたね)
(本当に罪なお人です!)
そして
[古式空間魔法陣”覇王と魔王”発動します]
(魔法陣です! しかも古式! そんなレアな魔法陣がどうして!)
鑑定士であるアンは色々な書物も読むことが多いので古式魔法陣というものがどのようなものなのかは薄々知っていたのだった
(てか、私の実力で脱出は不可能です……ええい、ままよ!)
[3、2、1、実行します]
こうして周囲は黒い闇に包まれた
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