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バトルしようぜ! 3

驚いてはみたものの、俺はあまり危機感を感じていなかった


(まあ、ユリアならあの敵に20分もかからないだろうな)


「タクミさん、確かリザードの皮膚ってすごく固かったような気がするんですけど」


「まあ、固いな」


「弓でダメージを与えられるものですか?」


「アン、それは大丈夫よ」


「どうしてですか?」


「ユリアの弓使いのスキルに確か貫通ってのがあったと思うの」


「貫通ですか?」


「弓使いのLv50で獲得できるものだったと思うわ」


「なんで知っているんだ?」


「お母さんから教えられているのよ、主要な職業のスキルとかいろいろ」


「そうなんだ」


「まあ、そこまで特殊なことでもないんだけどね」


「そうなんだ」


「さあ、始まるわ」



==================================


「では、ユリア殿お願いします」


「はい」


(さて、やりますか)


「スキル<貫通><ソニックアロー>」(シュンッ)


(ギャウウ!)


矢はリザードの目に突き刺さった


(ユリアって目つぶし好きだな……、しかし、あれで絶命しないって魔物の生命力にはいつも驚かされる)


ユリアの放った矢は頭部を貫通していた


ユリアの戦い方は、定位置から動かずにひたすら矢を射続けるというもの


俺たちはパーティで戦っているため、ユリア自身が動くことはあまりない


基本的にアンが最前線で敵の攻撃を受け、俺とナーニャで基本的に攻撃して、ユリアが弓攻撃と回復を担うという戦闘スタイルをとっているからである


(ユリアにしてみればこういう戦いはあまり経験無いんだよな)


「タクミ殿、あの娘のLvは本当に52なのですか!」


「間違いないぞ」


「ということは……天職でしたのね」


俺は黙って頷く

(まあそういうことにしておいた方がいいね)


「もう決着がつきそうね、タクミ」


「そうだな」


「いつもあんな感じでユリアは射っているのね」


「ナーニャとタクミさんには分からないと思いますけど、あれ結構怖いんですよ!」


「どういうこと?」


「だって敵の攻撃を受けてたらいきなりシュッって音が鳴って、敵の目に矢が刺さるんですよ! 正面で戦ってる私にはかなり怖いですよ」


「確かに……それは怖い」


「それに戦っているうちに、今のリザードみたいになっていくんですよ!」


「う、うん」


そのリザードは全身に矢が刺さり悲惨な状況になっている


そして、当のユリアは最後の攻撃を放っていた


「これで最後ですかね? <貫通><ソニックアロー>」(シュンッ)


(ザックッ)


(ギャウウ……)


「そこまで! 時間は10分34秒」


「ふう」


(まあ、こんなところでしょうね)



==================================



ユリアが観客席に上がって来た


「ユリア、お疲れ様」

「ユリアさんお疲れさまです!」

「お疲れさま」


「はい、マスター」


「悔しいけれど、完敗ね……」


「いや、ルーミアもなかなか良かったと思うぞ」


「そうね、少なくとも私たちにはあんな動きできるのいないわ」


「実は……私は獣人とのハーフなのです」


そういいながら、ルーミアは帽子を外した


(猫耳……だと!)


俺以外はみんな驚いたような顔をしている


「皆どうしたんだ?」


「そうか、タクミは知らないのね?」


「マスター、この国では獣人のヒエラルキーは最下層に属します」


「なので、この国では差別対象になってしまうのが現状なんです」


「でも、ルーミアは確か皇女だったよな?」


「皇帝陛下の気まぐれで生まれましたの、奴は、奴は……」


「ルーミア、落ち着けよ!」


「え、あああ、すみません!」


そこへ奴がやってきた


「る、ルーミア様! 貴様!」


(なんでこんなタイミングで再登場してんだよ! ミハエル!)


「ルーミア様! 何故このような下賤な者に頭など下げておられるのですか!」


「ミハエル! 何も知らない貴方が何を言っているの!」


「しかし!」


(ん? 待てよ、さっきの兵士達はルーミアのことを卑下していた、だけどこの騎士は……)


「貴方が私の為に色々としてくれているのは知っているわ、でも私は」


「ルーミア様! 帽子はどうなされたのですか!」


「外したわ」


「何ということを……」


「この人、いえタクミ殿たちは私を卑下したりいたしませんわ」


「ルーミア様! この者達も殿下の力欲しさに」


「ミハエル! いい加減にしなさい! 貴方が私の事を知っても変わらず対応してくださっているのは感謝しますが、そういう頑固なところは直すべきよ!」


「は、はは!」


「ルーミア、俺たちはすぐに出ていくから、もうミハエルと戻った方が……」


(この騎士……いや、変な憶測は止めておこう)


「え、え、あの、もう行かれてしまうのですか?」


「はい、まあ、すぐに戻ってきますからその時にまたお話ししましょう。 今はこちらもあなたの方もいろいろとありそうですから」


「は、はい……」


「じゃあ、またお会いしましょ!」


「はい!」



==================================



闘技場外


「タクミ、あんな別れ方でよかったの?」


「それは分からんな」


「まあ、そうなんだろうけど」


「とりあえず、俺とあのミハエルという騎士は直接会わない方がいいということは理解できた」


「まあ、マスターとあの騎士とのやり取りをみていたらそうでしょう」


「恐らく、あいつはルーミアに惚れている」


「「「え?」」」


「ん? なんだ、そんなに驚くことか?」


「い、いえ、そんな事は無いわ」


(タクミさんって、どうしてこうなんでしょうか?)


(鈍いと思ったら、意外と鋭いわ)


(しかし、マスターが男女の機微に疎くないということは)


(でも、それは第三者に限ったことじゃないかしら?)


(タクミさんならあり得ますね)


(しかし、あのやり取りみてそこまで分かっているなら私たちの気持ちにも感づいてもいいのではないでしょうか?)


(それもそうなのよね)


(何かタクミさんに女性関係でトラウマがあるとか?)


((…………))


「おーい、そこで何こそこそ話しているんだ?」


「なんでも無いわ、それより、アンとユリアにさっさと武器渡したらどうなの?」


「それもそうだな、えっと、これとこれがアンで、これがユリアっと」


「ありがとうございます、マスターこれからさらに頑張りたいと思います」


「ありがとうございます! タクミさん!」


「喜んでくれて何よりだな!」


「マスター、職業が変化しました」


「「「え?」」」


「弓使いから戦弓士という職に変わりました、マスター、詳細は説明するので鑑定は不要です」


「お、おう」


「どうやら、特定の弓の種類を装備すると弓使いは変化するようです。 弓使いのスキルはLvが上がればそのまま会得できるみたいですね、この職のスキルは今のところ二つあります。 一つは精密射撃、もう一つは連続射ですね」


(うん、固定砲台に最適ですね、はい)


「それにしても、そのスキルあなたにピッタリねユリア」


「それは私も思いました」


「ありがとうございます」


「まあ、なんとか武器も手に入ったし、さっさとエルフの里を目指しますか!」


「「「はい!」」」


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