パーティー会議
無事に侯爵との晩餐が終わり
少なくない手土産をもらった俺たちは侯爵に別れを告げ旅に戻った
「にしても、シルビアさんの影響力の強さには脱帽だな……」
「いい意味でも、悪い意味でもね」
「そうれはそうと、タクミさん、昨日の話の続きをうかがってもいいですか?」
「そうだな、とりあえず今日の宿に着いたら話すよ」
侯爵に領地はずれまで送ってもらえたから旅程自体には何の影響も残らなかったの幸いだな
それに今日の宿の面倒まで見てくれるとは……
「それにしても、ナーニャ昨日のことは覚えてないのか?」
「晩餐会の途中からの記憶がないのよね、飲みすぎたかな……」
「うん」
「そうですね」
「ユリアが寝室まで運んでくれたんだ礼言っとけよ」
「そうだったの、ありがとうねユリア」
「いえいえ、主人の面倒を見るのは当然のことですので」
そしてそうこうしているうちに
「ここ……みたいだ」
「タクミ……」
「うわーー、綺麗ですね!」
「マスターの家のほうがずっと立派ですよ?」
「えっと、侯爵の手紙によると
『国境近くの宿の一番いい部屋を手配した。ぜひ使ってくれ、金はいらんから気にするなよ』
とのことなんだけど……」
「宿……ってレベルじゃないわよ」
「俺もそう思う、もっとこじんまりした民宿のような宿かと……」
「タクミさん、ナーニャ何こそこそ話しているのですか?」
「いや、何でもない」
「ここは、人間領で最も格式の高いホテルの支店の支店ですね」
「ユリア、何故知ってる」
「常識じゃ……」
「「ない(わ)!」」
「ささ、早く行きましょうよタクミさん」
「おお、そうだなアン」
「いらっしゃいませ」
「えっと、侯爵の紹介で」
「少々お待ち下さい」
「はい」
少しして身なりのいい男の人とともにさっきの受付の人が帰ってきた
「確認できましたのでお部屋に案内させて頂きます」
「よろしくお願いします」
「私、ここの支店を任されておりますゴードンともうします、何かあれば何なりとお申し付けください」
「ありがとうございます」
「ではロイヤルスイートへご案内いたします」
「へ?」
「侯爵殿下より、最大限のおもてなしをするようにと言付かっておりますので」
「は、はい」
そして
「うわーーー」
「これはすごいわね……」
「食事は下の食堂へお越しください、ではごゆっくり」
「ありがとうございます」
さてと
さっさと話してしまうか
「みんな聞いてくれ、昨日言いそびれた事だ」
ナーニャ、アン、ユリアが俺の前に座った
「俺は、この世界の人間じゃないんだ、俗にいう異世界人ってやつだな」
「え! そうだったのですか!」
「マスター、そういうことはもっと早く言ってほしかったものです」
「悪い、てっきり話したものだと」
「それはいいとして、どうして急にそんなこと切り出したの?」
「それはな、俺の能力について話そうと思ったのと、皆のステータスについて知りたいと思ったからだ」
「タクミさんの能力ってなんなんですか?」
「俺の能力の一つに相手ジョブとレベルを教えてくれるものがあるんだ」
「私の鑑定士と何が違うのですか?」
「鑑定士は確かファーストジョブしかわからないんだよな?」
「そうです」
「おれの能力だと四つ目ぐらいまでならわかる、それにジョブのレベルもな」
「それはすごいですね!」
「じゃああててみて、タクミ」
「ナーニャは魔道士Lv36、精霊魔法Lv35、剣士Lv34、あと何個かジョブ持ってるってことかな」
「すごい……、当たってる」
「タクミさん、鑑定士はその代わりに相手のフルネームを知った状態で鑑定するとステータスも分かりますよ」
「え? 鑑定したら相手のフルネームわかるんじゃないのか?」
「名前しかわかりませんよ」
「マジか、俺の能力、相手のフルネームも分かるぞ……」
「それってタクミとアンがいれば相手の戦力が分かるってことよね?」
「そういう事だな」
「それってすごいことよね!」
「確かに、今思えばそうだな」
「ちょっと、二人ともまってくださいよ、今はタクミさんの話のほうが先です。」
「そうね、ごめんなさい」
「俺も、自分から言っておきながら悪かった。今俺が知りたいのはみんなのステータスの詳細と、ユリアの巫女Lv100についてだ」
「「Lv100ですって!」」
「はいそうです。」
「伝説級の話よそれは!」
「ナーニャ、一つ聞くがもし自分がLv100のジョブを持っていたら周りに伝えるか?」
「それは……伝えないわね」
「つまりそういう事だ」
「どういう事ですか?」
「アン、考えてみろ、もしLv100人間が目の前にいたらどうする?」
「すごいですね、どうやったらなれるんですか? って聞きます」
「そうだろ? 苦労してLv100になった人間がそのコツを他人に教えると思うか?」
「それは……確かにそうですね。人がたかってきたら邪魔ですからね……」
「では、説明します。巫女の能力は下から自己治癒、他者治癒、スリープ、神への祈りとなっております。前者3つは説明の必要はないと思います。神への祈りはごくまれに神と交信でき、そしてほぼ皆無ですが目の前に来てくださるというものです。」
「まさしく巫女って感じだな」
「あのそれだったら今日、試してみません?」
「私はいいですよ、マスターさえよければ」
「タクミ、私も興味あるわ」
「ここでやるのは少し問題がありそうだから町のはずれにある丘に行こうか?」
「そうですね、下手して神様がこの部屋に来られたら問題でしょうし」
「夕飯まで時間もありそうだしね」
「じゃあ、行こうか」
そして俺たちは町のはずれにある丘までやってきた
「ユリアにやってもらう前にステータスの詳細とか教えてくれないか?」
「いいわよ、私の基本Lvは35、最もレベルの高いジョブは魔道師Lv36これ実はよく分からないの、お母さんよく分からないジョブだって言ってたし……これは今はいいわね、次は精霊魔法Lv35これは精霊を使役できる魔法よ、Lvの高さに応じて使役できる精霊の格が変わってくるの、今の私なら中の下ぐらいの精霊ね、あとは剣士Lv34と身体強化Lv2ね」
「身体強化?」
「タクミはそこが気になるのね、これはお母さんがもっていた式術書のひとつで読めば習得できるの、感じとしたらあなたの縮地みたいなものよ」
「今持っているのか?」
「あとで見せてあげるわ」
「次は私ですね、基本Lvは25、一番Lvが高いのは鑑定士Lv50です。能力については先ほど答えた通りです。二番目が騎士Lv20です。これは私の使っているレイピアとランスの攻撃に補正が入ります。三番目が式術Lv10です。これはナーニャさんが言っていた式術書を書く能力です。基本的に生活魔法などを書に書き込みますね。」
式術書ってやつは魔道書と考えて良さそうだな
しかし、見ただけで習得できるとは何とも不思議な力だな
「最後は私。基本Lv30、一番は巫女Lv100これは説明しました。二番目が弓使いLv25、これも説明はいらないかと。あと最近光魔法というのを習得したみたいなんですが、使い方がよく分からないので……」
「分かった、ありがとうみんな、じゃあユリアやってみようか」
「ちょっと待って、タクミ、あなた自身のはどうなのよ?」
「俺か? 俺は基本レベル30、一番高いのはニートLv100、これはさっき言ってた鑑定のスキル関係のジョブだ、次が逃亡者Lv40、これは逃げる時に速さに補正がかかる、次が剣士Lv35そしてその次が探索者Lv20、これはまあ罠とか見つける能力だな。これくらいだな」
若干明かしてしないのもあるけどね
「タクミさんもなんかおかしいステータスですね」
「そこは異世界人補正というやつで納得してくれとしか言いようがない」
本当にそれがすべてなんだよね……




