俺のことが嫌いな幼馴染に俺が学園マドンナに告白されるところを見られた
俺の名前は「イケダ アツシ」高校に通う平凡な男子だ。
「なんで毎日あんたと登校しないといけないの?クラスメイトから付き合ってるといないとかいじられるの本当に迷惑なんだけど。」
こいつは「オオヤマ カンナ」俺と一緒の高校に通う幼馴染だ。
「仕方がないだろ?カンナの両親から頼まれているんだからさぁ。」
「別にあたし1人で登校ぐらいできるんですけど。いつまでも子供扱いしないでほしいわ。」
「とか言いながら前、登校中に猫について行って迷子になったことなかったか?」
「あれは、、猫ちゃんが可愛かったから、、<小声>」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもないわ。そんな事は良いから早く行くわよ。遅刻しちゃうじゃない。」
こんな感じで自分に当たりが強い彼女だが、幼稚園や小学生の頃はとても素直で可愛かったんだけどな。俺たちは小さい頃から家が隣で毎日一緒に遊んでいた。別にどちらかが、遊びに誘うとかではなく気づいたら一緒にいた。
幼稚園の頃に大人になったら結婚しようとかずっと一緒にいようねとか言ってたっけな。
そんなことカンナはとっくの昔に忘れてると思うけど。
そんな自分も正真正銘な男子高校生だ。彼女がとてもほしい。
「おはよ!アツシ君!今日も1日頑張ろうね!」
「あ、おはよハギハラさん。」
いま挨拶してくれたのが「ハギハラ ソラ」スポーツ万能で美人、みんな平等に接してくれていておまけに性格は謙虚。
言ってしまえば、マドンナだ。
こんな彼女は勿論のこと学校中の男子から毎日のように告白をされているそうだ。しかし驚く事にハギハラはその告白を全て断っているそうだ。どうやら「好きな人」がいるらしい。
ほんとハギハラさんに好かれるとかどんなやつなんだ。
ふぅー疲れた。帰るか
「なぁアツシこの後暇か?どっか遊びに行かねえか?」
「まぁ別にいいよ特に予定ないし。」
今俺に話しかけたこいつは高校から友達になった「マツイ レオ」
高校生になって知っている人が居なくて途方に暮れていた俺に話しかけてくれた聖人である。
「ちなみにどこに行くとか決めてるのか?」
「じゃあカラオケとか行こうぜ。最近行ってないだろ?」
「カラオケとか小学生なんじゃない?私はとっくの前に卒業したわよ。」
そう突っこんできたのはカンナだ。
「別に良いだろ。カラオケ行くも行かないも俺たちの自由だろ?それとも一緒にいきたいのか?」
「べ、別にあんたたちとカラオケなんか行きたくないんだからね!」
「そうかそうかじゃあまた明日な。」
「やっぱりあんこは粒あんじゃね?」
「いやこしあんだろ」
こういうどうでも良い話をしながらカラオケに向かっていたら、ハギハラが男たちに絡まれているのを目撃した。
「あれハギハラさん絡まれてねぇか?」
「そうだな。ちょっと行ってみるか。」
「すいませんやめてください、、」
「別に良くない?誰かを待っているわけじゃないんでしょ?」
「いや、それは、、」
「ごめん!ハギハラさん遅れちゃって!」
「あ、アツシくん!全然待ってないよ。」
「じゃあそういう事なんで失礼しますね!」
「大丈夫だったハギハラさん?なんか嫌な絡まれ方してたから咄嗟にあんなこと言っちゃたけど、、」
「いや本当に助かったよ。ありがとう2人とも!」
次の日
「アツシ君、、、、昨日はありがと、、、」
「いや別にいいよ。ハギハラさんも嫌だったでしょ?」
「うん。急に絡まれて怖くて、、そんな時に二人が来てくれて本当に安心したの。」
「これからは気を付けなよw」
「うん、、、、w」
「ただいまー。」
「あらおかえり。今日は早いのね。」
「あぁ。今日は部活もないし寄り道せずにまっすぐ帰ってきたからね。ところで今日のご飯は何なの?」
「今日はお父さんが遅くなるらしいし外食にしようと思ってるわ。何か食べたいのある?」
「いや。別に何でもいいよ。」
「何でももいいが一番困るんだけど、、、」
そういうことで俺たちは母さんと一緒に飯を食べに行くために飲食店に向かっているときの偶然カンナと会った。
「あ、アツシ。」
「あ、カンナ。」
「あら!カンナちゃん!今帰り?」
「はい!たった今部活が終わったところでついでにスーパーに買い出しに行こうと思って。」
「あらおつかい?偉いわねー、、。」
「あ、いえ!今日は両親が遅いので自分で買って作るんです。」
「あらそうなの?良かったら今からご飯食べに行くんだけど良かったらどう?」
「いえいえ!悪いですよ!!」
「いいのよ。ほらおいで!」
「そこまで言うならお言葉に甘えてごちそうしてもらいます。ありがとうございます!」
ということで何か知らないがカンナもついてくることになった。
「カンナちゃんは何にする??」
「じゃあ私はこのたらこパスタでお願いします!」
「なんでお前ついてきたんだ、、、」
「仕方ないでしょ。断れないじゃん、、、」
「断れよ!」
「まあいいや。とりあえず注文とるか」
「すいませーん。」
「はーい。お伺いしまーす」
「ってハギハラ??」
「え?アツシくんなんでここに?」
「たまたまここに食べに来てね、、、」
「そうなんだ!それでなにたべるの?」
「あ、じゃあ、、、、、」
「ふぅ食べたなぁ、、」
「お母さんわざわざご馳走してもらってありがとうございます!」
「いいのよこのくらいまた行きましょうね。」
「じゃあそろそろ出るか」
「あれ?ハギハラさん?」
「あ、アツシくん食べ終わったんだね。」
どうやら俺たちがレストランから出ると同時にバイトも終わったらしい。
そして俺たちが帰ろうとした時にハギハラから呼び止められた。