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9話 『ステータス』

「お前の疑問に答えてやろうと思ってな……率直に言おう。フィオーレ、お前が斬首される際に時間を巻き戻したのは私だ……だが、その理由を言うことは出来ない。神である私はおきてにより、人間にそこまで関与することは許されないのだ。答えを言えたら私も苦労しないのだがな……」


 やはり、ピッグ様が私をお救いになったのね……。

 私が、死ぬ刹那せつなの間にピッグ様を見たのはどうやら幻ではなかったらしい。

 その理由は、教えられないだなんて神の掟も酷いものね。

 これでは、私はなぜ戻してもらえたのかすら分からない。

 ただ単に、人生をやり直すチャンスをくれたのか……私があの場面で死んでは困る理由があるのか……全く分からない。

 だけど、おそらく後者なのだろうとは思う……。


「はあ……そうですか……ですが、感謝しております。もう一度、人生をやり直すチャンスを与えてくださったピッグ様には……掟、ですか? 神様にもルールがあるのですね」

「感謝……か。その言葉、ありがたく受け取っておこう。だが、確実に世界の運命は変わっている。ここでは、回帰前……という言葉を使っておこう。回帰前の世界では、ベルナルドと親しくなかっただろう? だが、この世界線では親しくなった。これは、お前にとって幸運な運命の変化といえる。私は、まだこのくらいしか話せないが、運命を切り拓くのはお前自身ということを忘れるな。自分の正しいと思う行動をしろ」

「肝に銘じておきます」

「お前の選択を私はここから眺めていよう」

「はい、ありがとうございます。では、失礼いたします」


 そう言い退室しようとした時、ピッグ様はまだお話があるようで呼び止めてきた。


「まあ、待て。お前には、特殊な力を与えてやろう。神の掟にふれない程度にな……お前は、聖クライヘブン学院に入りたいのだろう? それならば、少しだけ手助けしてやろうと思ってな。心の中でステータスと念じてみよ」


 ステータス?

 初めて聞く言葉だ……回帰前でさえ一度も聞いたことがなかった。

 ピッグ様に言われた通り『ステータス』と念じてみた。

 すると、驚くことに謎の文字が目の前に現れた。


『 氏名―フィオーレ・アルセナーリナ

  保有加護―ピッグの加護、無限の可能性(一部能力値の上限解放及びスキルの習得容易化)

  保有スキル―弓の達人 (パッシブ)

  能力値 (D〜SSS)

  力 C -

  速さ B

  技術 C +

  回避 B

  命中 A +

  幸運 EX

  知力 SSS -

  魅力 SS +

  守備 C -

  魔防 C - 』


 よく分からない情報が目の前に現れ混乱していると、ピッグ様が声を掛けてくれた。


「驚くのも無理はない……だが、ふと思ったんだ。お前には、この力を授けてやらなければならないと……その能力値では、聖クライヘブン学院には入学出来ないだろうしな。いつでも、それを見て自分に何が足りないのかを考えると良い。最低でも、力をCに上げなければ合格は難しいだろうな……」


 ピッグ様は、そう言ったけれども何が何なのか全く話を掴めなかった。

 

「ピッグ様……ご質問宜しいでしょうか?」

「ああ、構わないぞ」

「この、能力値というのは何なのですか? これを見ただけでは何のことなのかさっぱり分かりませんが……」


 CやSなどの文字が羅列されており何を意味するのか分からない……。

 −や+の表記があるのは何故なのか……無いのとは何が違うのか……色々と意味が分からないと感じる。

 頭が混乱して考えが纏まらない。


「分からないか? そうか……なら、説明しよう。加護についてはお前も分かっているようだから省こう。では、スキルの説明から始めよう。普通、スキルには発動動作が伴うものだ。だが、パッシブスキルというのは保有しているだけで効果が持続するものをいう。逆に、発動動作を伴うものをアクティブスキルと呼ぶ。ここまでは良いか?」

「は……はい」


 だから、私の『弓の達人』はパッシブと書いてあるのね。

 自分の意思で発動しようとしなくても自動的に作動するのはとても便利だ。

 ここは、なんとか理解出来たわ。

 

「では、次の説明に入ろう。能力値についてだが、これは19段階ある。内訳を言うと、D、D+、C−、C、C+、B−、B、B+、A−、A、A+、S−、S、S+、SS−、SS、S S+、SSS−、SSSまである。一番高い能力値は、 SSSだ。だが、能力値は変化するものだ。フィオーレ、お前が努力したらした分だけ能力も上昇するだろう」

「能力値というものは可変するものなのですね。理解出来ました。あの、幸運の横にEXと書いてあるのですがこれはどのような意味を表しているのですか?」


 ピッグ様の説明になかった文字が目に入ったため、質問することにした。


「良い質問だ。それは、お前の加護『無限の可能性』に由来するもの。お前にも見えている筈だが能力値の上限解放と書いてあるだろう? EXというのは、上限を上回っているということだ」


 まだ、よく分からないことだらけではあるがピッグ様の説明で少しは理解出来た。

 でも、加護については質問したいことが沢山ある。

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