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54.次の大陸へ

空が少しずつ明るくなっていく……。


「日の出か……」


……眩しい。

俺は手をかざして見ている。

真っ赤な太陽がちょっとずつ水平線から顔を出す。

何だか新鮮だな。

とまぁ、夜中から船で出てもう朝。

あともう少しでロゴスが住む大陸へ到着だ。


「ん~♪」


少し離れたところでサラが背伸びをしていた。

因みにグレンの船操縦以外は皆、各自のんびりだ。

グレンには悪いがな。


「もう着きますよ」


すると、ロゴスが話しかけてきた。

そんなことは見ればわかるよ。


「そうですか」


きっちり地図まで見せられてかかる時間等説明されれば、なんとなくだけど分かるさ。


「賢いですね」


……そんなの普通だろ。

もしかして、からかってんのか?


「とんでもないです」


そう言うと、ロゴスはどっかに行ってしまった。

何だか、何考えてるのか分かんない奴だな……。


「どうしたの?」


すると、今度はサラが話しかけてきた。

まぁ、ちょっとな。


「そういえば、さっきロゴスさんと何話してたの?」


「もうすぐ着くなって話してたんだよ」


「え?!もうそんなところまで来てたんだ!」


…………。

まぁ、そんなもんか。

サラらしいな。


「ん?どうしたの?」


いや、ちょっとな。





太陽が全部顔を出した頃、俺たちを乗せた船は船着き場に止まった。


「着きました。セラピアです」


カラッとし、じわじわ暑い……。


「一気に気候が変わったね」


「暑い……、死ぬ……」


グレン、そしてカエデがそう言った。

セラピア……、この街は砂漠への入り口となる場所。


「砂漠……」


暑いのも無理はない。


「今はまだ良い方です。今後、もっと暑くなりますよ」


マジかよ……。

俺はロゴスの言葉に肩を落とした。

まだ午前中だというのに30℃は軽く越えているだろうという暑さ。

午後は一体どうなってしまうのだろうか。

……ははは、考えるだけで死ねる。


「あぁ、それと皆さん、ここまで送ってくださってありがとうございました」


すると、ロゴスがそう言った。

俺たちが頼まれた事は、ロゴスを地元まで送ること。

何事も無くて良かったぜ。


「だけど、ロゴスさんの地元は本当暑いですね。私はちょっと耐えられないかも」


サラが汗をぬぐいながら言った。


「すぐ慣れますよ。それに私の地元はここよりもっと寒いです」


「…………、へ?」


思わず声を出した俺。

寒い?砂漠なのに?

あぁ、夜のことか?


「言ってませんでしたけど、私の地元はこの砂漠を越えて更に橋を渡った後の大陸にある村です」


「えっと、そこが寒いのか?」


「はい、雪山です」


……雪山。

何だかここら辺の大陸は厳しそうだな。


「良いところですよ。優秀な学者、そして医者が住む村なんです」


へぇー、……って。

待て、今優秀な医者がどうのこうのって……。


「はい、居ますけど……?」


……これは、ラッキーだな。

もしかしたら、サラの記憶が何とかなるかもしれない。

行ってみる価値は大だな。


「みんな」


俺は仲間たちに話し掛けた。

すると、サラ以外皆笑っていた。


「分かってるよ、ヤスの言いたいことは」


グレンがそう言った。


「良い医者が居ると良いわね」


「何だかワクワクしてきたよ♪」


「まぁ、何処でも行ってやろうじゃないの」


セツナ、ルミナ、カエデもそう言った。

考えてることは皆同じか。


「ありがとう、みんな」


すると、皆の言葉を聞いたサラは、素直にお礼を言ったのだった。

よし、皆の意見もまとまり次の目的地は決まったな。

あとはっと、


「ロゴス、頼みがある。俺たちをロゴスの住む村に案内してくれないか?」


俺は代表してロゴスにそう頼んだ。

初めて来た大陸、しかも砂漠、そして雪山と来たもんだ。

案内が居ないととても厳しいからな。

すると、ロゴスは表情一つ変えず、


「何だかよく分からないですけど、私は良いですよ。大歓迎です」


と、最後は微笑み、すんなり快く引き受けてくれた。




というわけで、俺たちはロゴスに案内してもらうことになった。

砂漠を越えて、橋で大陸を渡り、そして雪山。

俺たちは今居るセラピアで入念に準備をし、この先厳しいであろう旅に備えるのであった。









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