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31.畏怖なる黒髪

神殿の廃墟。


前に調査が行われて、特に何もなかったという結果で終わっていたらしいのだが…。

私たちは今こうして調査の手が行き届かなかったところまで足を踏み入れている…、とセツナは言う。

しかし踏み入れなくて正解だったんじゃないか?

分からないけど、とりあえず奥は嫌な予感がする。

あ、だからって、引き返したい訳ではない。

ここまで来たんだからな。

…しかし、嫌な予感がしてるのは俺だけなのだろうか?

サラはさっきよりは怖がらなくなったな……って、まぁ良いとして、グレンとセツナはいつもと変わらない表情だし、カエデは……以下省略。


「どうした?」


落ち着いた表情で話しかけてきたグレン。


「いや何でもない。みんな、この先何があるか分からない。準備は大丈夫か?」


「あんたこそ、大丈夫なの?ちゃんとしてよね」


うっ、カエデに言われてしまった…。

あれはちょっと油断してただけで…、まぁ仕方ないか。

…そうだな、俺がしっかりしなきゃな。

そして俺たちは最後の間があるだろう思われるところへと向かった。





俺たちは大きなドアへとたどり着いた。

この奥が最後の間であろうと思わせる装飾のドアである。


「さぁ、入るわよ」


カエデがドアに手を当てた。

母さん…、形見を持ってった奴等居ろよな…。

俺は頭の中でそう願った。

そして、俺の緊張が高まり始めたところでカエデがおもいっきりドアを開けた。


「………………」


ドアを開けるとこれまた神秘的な広い部屋があった。

しかも、真っ白な空間である。

何だか眩しいぜ。

そして、問題の奴等はだが……、


「居た」


男二人が部屋の真ん中に立っていた。

長い黒髪の男と執事と思われるじいさんである。


「ヤス」


あぁ、分かってるよグレン。

物凄いオーラだ。

気持ち負けしそうなくらいにな。

トレジャーハンターでは無いなこれは。

俺は気持ちを整えて一歩前に出た。


「あの」


俺はその男たちに話しかけた。


「ここではないか。いや、それとも何かが足りない…」


「あの…すみません」


「最初から根本的に何かが間違っていた。いや、それこそあり得ない」


「おい!」


俺はつい黒髪長髪男に怒鳴ってしまった。

すると、そいつは俺の目を睨み付けてきた。

……体が石化したように動かない…。

それだけ、俺がビビってるってことだ。

情けないけどこいつはマジでヤバそうだ。


「何だお前たち?邪魔だ、早く立ち去れ」


やっと、俺の言葉に反応したか。


「すまない、あんたはグラティアでダバスからネックレスを持ってった人だよな?」


「ネックレス?あぁ、鎖か。が、そんなもんは持ってない」


「はぁ?」


何だこいつ、鎖だって分かってるくせに持ってないってどういう…。


「ほら、今ではただの指輪だ」


黒髪長髪男は鎖と指輪を俺に別々に見せた。

…って、ただ分けただけじゃねぇか。

ウケでも狙ってんのかこいつ?


「じゃあ、その指輪。実は俺の大切な物なんだ。だから、返してくれないか?」


「お前の物?……なるほど君が……」


ん?何だ?


「そうか、では用が済んだら返してやろう」


「そうか……ってそれどういう事だよ!」


「聞こえなかったか?用が済んだら返してやろうと言っている」


用って一体何だ?

てか何で指輪が必要なんだよ。


「一体どれくらいかかるんだ?」


「分からない」


「はぁ?!」


駄目だ、こんな意味わかんない奴に渡したままで良いわけない。


「仕方ない、出直すぞ」


「はい、ジン様」


その時、黒髪長髪男たちは部屋から出ようとした。


「おい待てよ?!」


「だから邪魔をするな」


その時だった。


「体が…動かない…」


今度はビビりでもなんでもなく、普通に体が動かせなくなってしまった。

こいつ!何した?!


「大丈夫だ、すぐ動けるようになる」


なんなんだ!

そして黒髪長髪男は出ていった。

が、執事はドアのところで止まった。


「そうそう、動けるようになったらすぐ逃げることをおすすめしますぞ」


そしてそう言葉を言い残し去っていった。





そして、二分後。


「はぁ…」


やっと体が動かせるようになった。


「みんな、大丈夫か?」


「…凄かったね、あの人」


サラは緊張の糸が切れたのか、地面に座り込んでしまっている。

しかし、あのやろう俺の母さんの形見をどうしようってんだ。


「そういえば、あの執事が言っていたこと一体どういうことなんだろうか」


俺が形見のことを考えていた時、グレンがそう言った。

確かに早く逃げた方が良いって一体…。

と、その時だ。


「何だ?!」


ドアがいきなり閉まったのだ。

そして、


「地響き……いや、これは…」


何かが近づいてくる感じがしたのだ。

くそっ、次から次へとなんなんだ!!


そして、その正体が思わぬところから現れた。







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