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第6話【世界はダンジョンに汚染される……?】

 ダンジョンウォーカーも、モンスターも、聞くところによると種類の違うフアナさんとかリリスさんとかキリカさんとかハイエイシェントって呼ばれる彼女達は死ぬ事もないんだ。少なくとも北海道ダンジョンの中でなら命は失われない。


 ダンジョンウォーカーとしての知識だけなら、ダンジョンウォーカーこそ死というものは無い。


 ただ、ダンジョンウォーカーが即死級のダメージを負った場合、最後への扉への権利が失われる。

 と言ってもそれはアモンさんが三柱神だった時の事までで、新しい三柱神が生まれればリセットされるから新しいペナルティが何になるのかはまだわからないけど。


 おかげで最近、角田さんも妹もダンジョンに入りっぱなしでここにはいない。というか、蒼さん家に行ってから最近会ってない。そのお陰といおうかなんというか、多月の里には母さんも付いて来たんだよ。褐さんたってのお願いだったらしく、妹の面倒は真希さんが見るって事でギルド本部で預かってもらった、雪華さんも付いていたから、真希さんだけだ家だったらちょっと不安だったけど、保健室のカズちゃんもいるし、「任せてください」って言ってくれる女の子の手は多かったし、何より妹のブリドとしての三柱神の仕事もあるから、まあ、良かったよ。


 そんで、新しい三柱神はもうどこからともなく派遣されて来たらしんだけど、僕らも多月さんの家というか里から帰ったの昨日のことだから、バタバタしてたから実際まだダンジョンには行ってないから、それは楽しみしてる。


 だから実際に春夏さんに会うのも久しぶりな感じなんだよ。


 だからさ、ゆっくりまったり春夏さんと旅のお話でも、というか報告でもしたかったのに、葉山が来て蒼さんも来て、ワイワイしてたら八瀬さんが来たって感じだよ。


 あ、また呼び鈴鳴った、誰だろうって思ったら、玄関まで出た薫子さんが、今訪ねて来た雪華さんを連れて来てくれて、雪華さんが来たってことは茉薙も付いて来た。


 「久しぶりです、秋先輩」


 って昨日会ったばっかじゃん、って思うけど言わない。


 「どうしたの雪華さん?」


 その雪華さん、八瀬さんを見て、


 「もう、八瀬さんからお話は聞いてますね」


 って言われてから、もっと近々の情報を提示してくれた。


 「悪魔の花嫁リリス討伐隊が組織されました」


 びっくりした僕は、


 「え? まさかギルド???」


 って聞いてしまったら、雪華さん、


 「ギルドはリリスさんと仲良しです!」


 って怒って言われる、まあそうだよね。


 そして、


 「組織の中心は自衛隊大通駐屯地の隊員の6名、そしてこれは直接防衛省案件として、ギルドは介入できません、今回は直接総理府が北海道に対して出した、治安維持命令です、ギルとはおろか、北海道ですら介入はできません」


 なんでモンスターというくくりにあるリリスさんと仲良くなり、結婚しようかって話になって、政府はこんな事するのさ? って気持ちになる。


 「なんでリリスさんと土岐の結婚の阻止が治安維持活動になるの? 平和な事じゃないの?」


 って言ったら、


 「その辺にはいくらでも理由はつくかな、特にダンジョンを知らない人、モンスターを知らない人から見ると、このダンジョンに北海道が取り込まれようとしてるってことになりかねないからね、経済的に潤ってる地方自治体としてはいいけど、それ以上の自主性を持たれるのって、この国の政府からしたら、侵略を受けるくらいの脅威だよ」


 八瀬さんは言う。


 そう言う事か、なるほど、全然わからない。ああ、角田さんいなから誰かわかりやすくて説明してよ。


 って思ったら、


 「ダンジョンが北海道と仲良くなると、火をはいたり、空飛んだりで強くなって、この国の行政政府のいうことなんて聞かなくなっちゃう、って偉い人は考えたのね」


 って葉山がいうから、ようやくそこでなるほどね、ってなる。


 「今の現状とかわかんない?」


 蒼さんは珍しく首を横に振る。


 少なくともあの自衛隊の人達の中には秋の木葉の人もいた筈だし、そうして動いてるって言ってたのに、なんかおかしい。


 と言うか、蒼さんへ向かって来る情報が遮断されてる気さえする。


 ちょっとコレおかしいぞ。


 僕は疑問と不安が吹き上がる中、春夏さんを見てしまう。


 だって、最終的には彼女が判断する事だからね、こう言うことは。もちろんそれがどうしてかなんて知らない、でも知ってるって複雑な心境なんだ。

 

 

 

 

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