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第215話【パニック!! 階層無視仕様!!】

 僕にはその仕組みがどうなっているのかわからないけど、つまりはモンスターもまたこのダンジョンの一部って事らしい。


 だからこそ、こっち側に回ってしまった人達って概ね深階層に引きこもってしまうんだって。以前と同じ戦闘ができなから、そんな理由で辰野さんとか、あと此花さん達も。モンスターを敵として倒す目的がなくなってしまうんだって。でも、自分の技能の向上やら、時折、とてつもなく強力なモンスターが出たら積極的には行くらしい。


 どうも深階層の人間て、モンスターじゃなくてダンジョンウォーカー同士で戦ってる印象があるけど、つまりはそんな事が理由になってるって気がしてる。


 あの人達、僕ら以前にすっかり運営側だから。深階層でこの事実を知らなかったのって、黒き集刃の人たちぐらいのものだったらしい。今は違うらしいけど。意外なのはあの怒羅欣もみんな運営側だったて事。ほんと意外だった。


 つまり深階層組って言われる人たちは、この事実を知ってるわけで、多かれ少なかれ、運営側に携わっているって事になるらしいよ、今更ながらだけど、すっかり騙されてたと言うか気がつかなっかったよ。


 だからこそ余計に思うんだけど、みんなしっかりダンジョンの為に仕事してたんだなあ、ってちょっと感心するところはあるんだ。


 で、そんな状況を鑑みてなんだけど、今の状況ってそんな物tは全く別として動いてる気がするんだ。


 今、僕らは、浅階層の所謂、若葉マークのダンジョンウォーカーと一緒にいるわけだから、モンスターな人の立場もわかるんだけど、気取られないように、遠慮無く攻撃してくるとって気持ちはわからないでも無いんだけど、なんかね、今までは感じられたちょっとした意識みたいな物がまるで感じられないんだ。


 本物のモンスターみたいに、狂ったように僕らに襲いかかってきてるんだ。


 攻撃と連携のタイミングが噛み合って、間違いなく、僕らを倒そうとしてるって感じなんだよ。


 いや、以前もそうだけど、なんて言うのか、まるで加減を感じない。


 前は、僕がそう感じているだけかもだけど、わかりやすく隙を作っていた感じで、それは階層に合わせたダンジョンウォーカーへの配慮みたいな物を確かに感じていたんだ。


 で、今はそれが無いの。


 特に浅階層とかの敵って、装備を落としたら拾い直す時間くらいは待ってくれてた印象がある。中階層の途中までその印象はあったなあ。 


 特に浅階層ではその傾向が強いから、ここでそれやっちゃダメだろ、って攻撃が平気で来る。


 とか言ってると、なんか弾的な物を放って来た。剣で弾く。火球だからブレスかな? この階層でこの攻撃は無しだろ? 当たれば痛いとか熱いじゃ済まないやつだね、火球を中心に炎で包まれるタイプの衝突後、拡散包囲型のブレスだ。避けにくくする為に発生から接触までは小さくて早い。


 こんなの食らったら、回避とか抵抗とかできない初心者ダンジョンウォーカー、結構な怪我してトラウマになるよ。ダンジョン嫌いになっちゃうよ。


 この階では以前なら決して行われない攻撃だよ。

 一応、僕は運営として聞いてるのは浅階層は、あくまで入門編で、言うなればチュートリアルみたいなもので、ここで初心者ダンジョンウォーカーは対峙するモンスターと上手に付き合ってゆく方法を身につける。


 しかも、モンスター側からの攻撃は、『感じる』程度の止められていて、浅階層最大の敵、紙ゴーレムの手による『痛撃』は身を捩る程もなくて、痛いって感覚よりも先に『びっくり』って感じだから、割と何度食らっても平気なんだ。


 だからここでダンジョンウォーカーは段階を踏んで慣れて行く事になるんだけど、今はその気配がまるで無くて、まるで、本物のダンジョンになってしまった感じ。


 つまり僕らダンジョンウォーカーを外敵として中のモンスターが出て来てるみたいな、そんな様相が示されてる。 


 まるで、ダンジョンから追い出そうとしている感じすらする。


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