表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
701/1335

第128話【ダンジョンの無効化シールドイマジン】

 でもまあ、気持ちわかららないでもないけど、それでも冷静に考えて見ると、今の僕らの状態って、飛行機の上に立ってる、というものの、こうして普通に喋れて、息もできて、ともかくは気持ちも悪くなってなくて、何よりこれだけの速度で飛んでいるにもかかわらす、なんの慣性重力を受けてないってことは、なんらかの魔法的な力が働いていて、僕等はみんな安全を守られているって事だと思う。


 「本当に外に出しちまうとわなあ」


 普通に立ってる角田さんは今もまだ驚いていて、そして感心している。


 あ、僕らとはちょっと離れた所にいるよ。


 「ちょっと、ゼクト、そこどきな、折角のみんなが骨折ってくれたってのに、この北海道の、札幌市の夜景の前にお前の尻が見えちまう、私ゃそんな趣味ないよ」


 って怒られてる。


 丁度ティアマトさんの鼻先、つまりは目の前に立って、目の前のたんこぶならぬ目の前の角田さんになってる。


 「悪りぃ」


 って言ってすごすご僕らのいるティマトさんの頭付近に戻って来る角田さんだった。


 「いや、本当に大したもんだ」


 と再び角田さんは、今度はこの奇跡というか、ティアマトさんを外に出した、魔法を施術した姉妹、牡丹さんと椿さんに言う。


 「まあね、私たちがすごいのは当たり前なのよ、今回は大勢の協力もあったしね、あの黒の集刃がここまで役にたったてのはそうないんじゃない?」


 とか言い出す。


 「椿、そう言う言い方はダメ、皆さんにも感謝しないと」


 と言われている鮫島さん他、黒き集刃の人たちは、ティアマトさんの背中付近で大いに盛り上がってる。そして、なんでかクロスクロスの人達もいる、若干足りなかったんだっで、そこでたまたたその深階層の浅い階を歩いていた鉾咲八瀬さんに頼んで本人を含む暇な人を借りてきたらしい。


 「あんたにはちょっと借りがあったわよね」って言って椿さん「いや貸してるの僕だから、それ言葉として使い方が逆だから」って言ってる八瀬さんを否応なしに連れてきて、付箋をばらまく時に「ちょっとでも間違うと死ぬから」って強引に良い仕事をしてもらったらしい。だからだろうか、事情の知らないクロスクロスの人達は盛り上がってるけど、鉾咲さんは釈然としないって顔してる。人を振り回す立場の人間が人に振り回されるってのも同情してしまうよね。


 それでも鉾咲さん、


 「本当に君の近くでは退屈は無縁なんだろうねえ」


 とか面白くなさそうに言って来ている。


 迷惑かけちゃったけど、今は、夜空の遊泳を楽しんでるみたいだから、ほら僕と八瀬さんって、僕の方にまだ大分鉾咲さんに対する貸しがあるから、まあいいか、ってなる。それに、いつもみたいにクロスクロスのリーダーである森方さんも一緒だしね。あれ? 土岐は見当たらないなあ、クロスクロスが深階層に居たってことは、あいつの戦力は不可欠な筈かだら、絶対に来ていると思うんだけど、何処に言ったんだろ?


 ちょっと、見える範囲を探しても見当たらないから諦めた。


 で、話は戻るけど、このティアマトさんを外に出した方法ってのもすごくて、トンネルを作ってしまったんだよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ