表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/1335

第64話【ギルドからの招待状、出頭命令??】

 ダンジョンに通い始めて、結構経つかなあ、って思ってたけど、あの『地下歩行空間での出来事』の件から含めても実際は数日しか経ってなかった。


 いろいろとあったから、結構な時間経過もあった気がしたけどそうでもなかった。


 そんなダンジョンに通って日も浅い、ある日の事、春夏さんが、ギルドから正式に『サムライ』としてのクラスの認定を受けたと言って、うちに来た。

 

 正確にいうなら、認定書を渡すから、一回ギルドに顔を出せって事らっしい。


 完全なスキル系からのクラス認定で、このサムライの認定についてはダンジョンができてダンジョンウォーカーという制度みたいなものができて、延でも7人で、実に3年ぶりだそうで、その証書みたいの物をギルドとして正式に授与するから一回、スライムの森のギルド本部に顔を出して欲しいってそんな手紙と連絡が来たらしい。


 へー、凄いなあ、って感心しつつ、いいなあって、羨ましいなあ、って思う素直な僕がいる。


 春夏さん、わざわざ、封書を見せてくれて、いいなあ、一応はぺら紙一枚なんだけどさ、どこか厳かで、賞状みたいなものをギルドの方では用意しているみたい。


 で、クラスの首級(?)ってのがあってさ、これは公式のものではないけど、あくまでダンジョン内で言われてるもので、噂の類なんだけど、サムライの場合は、戦闘職種でのSSSになるんだって。エリート職としてのクラスの中でもトップなんだそうだ。


 いいなあ、僕も確か、あのクソ野郎さんに言わせると何かしらクラス持ってたんじゃなかったっけ?


 って、まあ、僕の方は能力的にも不確定要素の方が多いし、それに、今一つ、スキル単体にしても役に立ってないっていうか、自分でも使いづらいなあ、ってそんな内容で、もしかしたら気のせいって、今の段階では言える内容だから、そんなに期待はしていないんだけどね、封書も来てないし。


 なんて思ってると、


 その手紙、僕のところにも届いたよ。


 その時はさ、ほら、僕は春夏さんのパーティーじゃない。だから授与式とかにも付き合うのかなあ、なんて封書開いたら、なんと、僕にも、ギルド直々のクラス認定の手紙だった。


 一瞬はさ、内容の方は端折って、封書に書かれてある大半の内容を読みもしないで、僕、喜んだね。


 だって、僕、スキルとかあったんだ、って一瞬、天にも登ような気持ちになったんだよ。


 うわ! マジ! 本当に!


 いや、だってスキル持ちだよ。


 僕、もしかしたらエリートクラスの仲間入りかもって考えてしまったよ。


 いろいろ飛躍してしまうけど、でも、期待してしまう、仕方ないじゃん、だってスキル持ちのクラス持ちなんてギルドから手紙が来たら、そりゃあ舞上がっちゃうよ。


 いや、今、舞い上がらずに、いつ舞い上がるっていうのさ? 逆に聞きたいね。


 ってもう家の玄関先で叫び出しそうになってしまった。


 で、内容を確認したんだ。


 ていうかまずは封筒ね。


 内容証明郵便って書かれてる。


 春夏さんの方には書かれてないなあ。


 これ僕の方にしか書かれてない、ってかハンコされてない。


 どういう意味だろ?


 差出人も、北海道庁並びに、ギルドの連名で記されてるなあ。


 なんだろう、ちょっと違うね。


 おかしいな、さっきまでの喜びが微塵もなく、嫌な予感だけが広がる棒だったよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ