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第100話【覚悟というか方針は決まったよ】

 角田さんは言うんだ。


 これか先の問題点、そして必ず起こりうる事実への原因。


 「まず、問題は3っつあります」


 その角田さん、ティアマトさんの方を見て、


 「一つ、まず、この巨大なドラゴンを外に出す方法がありません、まあ、これはクリアーできそうですね、で、二つ目は、ダンジョンというより、この国の法的問題ですね、この辺は流石に力づくってわけにも行かないでしょう、どこかで告知しないと大変な事になります、もちろん、それを告知したところで、この国の政府、そして北海道がそれを許可する筈もありません、そして最後は、絶対にバレます、と言うかこの時点ですでに気がつかれてます、確実に迅速にギルドは動きます、」


 流石の僕も最後のバレるって事に、これには驚いて、


 「何で、まだ相談してるだけじゃん」


 「でも、秋さんの意思の中では決定事項なんですよね?」


 「うん、まあ、そうかな、出して飛んで欲しいかな」


 「じゃあ、すでにこの意識と行動計画は既に真希の耳に入ってます」


 「え? 何で? 一つも行動に移してないよ?」


 どっかで誰かが聞いてるって事? 監視カメラでもあるんだろうか?


 「シンメトリーですよ」


 「彼女が見てるって事?」


 「いえ、彼女は、このダンジョンにおける『法の番人』です、つまり誰がが禁忌に触れようとすれば、それは事前に感知されます」


 確かに、ギルドが何らかの危険や危機を判断した場合、その場所や人物を特定するのは早いから、それにはこんなカラクリがあったんだって、今更驚いている。


 「それがどんな事か、誰が計画しているのか、シリカとシメントリーの組み合わせによって全て特定されます、もう既にギルドは動いていると思った方がいいでしょう」


 え? ちょっと待って、ってことは?


 「そうです、俺達がギルドに対しての反旗を翻している事は既に感知されてます、もう、反乱の狼煙は上がてしまっていると言う事です」


 ええ? 真面目に、ちょっとは覚悟とかはさせて欲しいなあ、って言うか、知らぬ間に踏んでいたのは虎の尾だったって事だよね。


 「そして、その上で聞きますが、どうします? 今ならまだ引き返せます、ギリギリで、死ぬほど謝れば許してくれるかもしれません」


 その時、七竈さんが、突然のスマホのバイブに『ヒッ!』って驚いて、「す、すいません」と言って画面を見て、


 「あ、緊急招集がかかってます、B号ですから、待機と、いつでもギルド本部に連絡、出頭できる様への準備指示です」


 と、僕に画面を見せてくれた。なんか凄いやばそうな緊急画面になってる。dangerousな感じでとってもヤバそう。


 そして、その緊急な告知の中心に僕自身がいるって事に全く自覚が持てない。


 「いいよ、秋、また今度だ」


 って、ティアマトさんが言うんだよ。


 「無理を承知で頼んだんだ、気にしないでおくれ、また、『最後の日』まで、夢でも見るさ、暇つぶしでいいから、たまには顔を出しておくれ」


 と言って、持ち上げた頭を再び床し伏して、僕に最後と言わんばかりに尋ねて来た。


 「……秋、札幌の空は綺麗なのかい?」


 とても漠然として内容で、そんな質問に僕はどう答えていいかわからなかった。


 だから、


 「自分で見て見るといいよ」


 って答えたんだ。


 自分の言葉の後に、僕は気持ちが決まった。


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