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第91話【最古の巨大竜 ティアマト】

 あのゾンビ騒ぎから、世界蛇の僅かに残った人達は、更に地下に潜って潜伏中なんだそうで、確か、最後の最後で、サーヤさんも逃げてしまったらしいし、この護符が揃い次第、攻勢を強めて行くそうだ。


 「えっと、竜の髭で最上級の状態異常無効の護符が作れるんだっけ?」


 角田さんに聞いてみる。


 「はい、麻痺から石化、そして今回のゾンビ化にも有効だそうですよ」


 と角田さんは教えてくれる。


 身につけて居るだけで効果があるそうだ。


 まあ、僕としては、またキリカさんにほっぺにチューでも良いのだけれども………。


 「真壁、何ニヤケてるの?」


 って葉山に言われる。


 「ニヤケてなんかいないけど」


 「また、あの青色の吸血鬼の事でも思い出していたんでしょう、いやらしい」


 って言われる。


 だから、人の心を、僕のデリケートな心を勝手に読まないで欲しい。思春期の男の子なんだから、その辺は気を使って欲しい。


 「いや、秋さん、今の顔はちょっと心を読むとかそれ以前の問題ですよ」


 と角田さんに妙な諭され方をされてしまう。


 ああ、そうなの? 顔に出てた?


 割と反省しつつ、


 「ここで、普通のドラゴンを待っていて、出てくるのはいつさ?」


 って聞いてみた。だって、本当に意味もなく暇が多いと余計なことを考えてしまって、いらない軋轢とか生むじゃん。


 「そうですね、ここ、確かに竜系は多いですが、ここまで『亜竜』が主体だとは思いませんでしたからね、場所を変えてみるのも良いかもしれませんよ」


 と角田さんが言う。


 「いや、確実に現れるなら、その亜竜を何体も倒しても良いんだけどさ」


 と言うと、角田さんは説明してくれた。


 つまり、ここは本家竜と言うか、元祖竜って言うか、所謂そう言うのってなかなか現れない場所だけど一応、亜竜と言われて居る竜は出るって事らしいんだ。


 しかも部屋の移動も繰り返さないで、だた待っているだけど出て来るのってここしかも部屋じゃなくて、道で、所謂、『ドラゴンロード』『竜の通り道』とか言われてるから、部屋と違って宝箱の出現は無いけど、今回のように、竜の体の一部って事なら特に有効って考えた場所なんだって。


 普通のダンジョンウォーカーなら、ここに現れる亜竜を倒すだけでも『ドラゴンスレイヤー』の称号は名乗れる強者になるらしく、このダンジョンで得られる大きな称号の一つとして、『最後の扉に触れた者』に継ぐ名誉らしいけど、今回は目的あるから、そんなのはどうでも良い。


 「この速度で倒せるなら、待つのも有りだと思うけど、良いよね、亜竜とか倒しまくっても、ほら、経験値とか上がるじゃん」


 と言うと、また、したり顔で角田さんは言うんだよ。


 「いや、秋さんに『経験値』と言う指標はありませんから、無い物は上がりませんよ」


 と言われる。


  なんか超上から視線で、呆れる様に言われてしまう。ああ、そうだった角田さん神様だから良いのか、と言うか、ナチュラルに上から視線は物理的身長差からもきているのかもしれない。


 「つまり、くたびれ儲けって事?」


 「骨折り損、までは言いませんが、まあそんなところでしょう、これは攻略でもなくて、まして指標の無い経験値も入る事もなく、単なる作業ですからね、回数を重ねれば慣れはするでしょうけど対価は出ませんから、こ作業が特別楽しいとでも思わない限り単なる労力の消費ですね、くたびれますね」


 「じゃあさ、もっと強くても良いから、確実に居るところとか行こうよ、ほら、あるでしょ、ここ深階層だから、固定の敵、部屋とかアイテム守ってる系な?」


 と言うと、角田さんはちょっと考えて、


 「いますね、一柱(ドラゴンもエイシェント級以上になると神様扱いになる)、話聞いてくれそうなのが」


 と思いついたように言った。


 そして、


 「セオリーを踏んいかないとけないので、空間転移は使えませんが、ここからそう距離は離れてません」


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