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第81話【またも、待ち伏せ札雷館?!】

 それにしても、僕の周りじゃ雪華さんばかりがお嬢様って扱いになってるけど、その他にもお嬢様多い気がする。蒼さんも多月のお嬢様だもんね。そして春夏さんも、で、春夏さんには、他の二人には感じない何かがあるなあっと。いや、和のしつらいと言うのなら、蒼さんもそうだよね。なんだろう、具体的な事に焦点が会わずにぼやっとしてるんだけど、確かに僕は春夏さんにはそう思わせつ何かがあるな、とそう確信はしてるよ。


 ともかく、やることもないし、今はダンジョンもどうなってるか気になるし、春夏さんの提案に乗ることにした。


 その後、僕と春夏さんは路面電車で4丁目入り口まで向かった。


 ちなみに服装は、久しぶりにジャージ以外の格好して見た。家でもスエットくらいだからね、なんだろ、普通にデニムなんて久しぶりに履いたよ。なんか窮屈な感じする、普段がジャージ率高いから尚更だね。


 今日はダンジョンじゃないから、きちんとお金払って西4丁目駅に降りると、そこにはいつもと変わらぬ人の雑踏があった。


 そして、そのままいつものルートで4丁目ゲートに行って見ると、ものの見事にゲートは封鎖されてて、多分、ギルドの人であろう監視の人間が2名ほど張り付いていた。


 迷惑かもだけど、いつまで閉鎖されるのか聞いて見たけど、わからない的な言葉をいただく。


 その中で、春夏さんは、


 「秋くん、ダンジョン入っちゃおうか?」


 なんて聞いてくるから、


 「いや、ダメでしょう、今、中も大変みたいだし、真希さんに怒られるよ」


 って言ったら、春夏さんは、


 「そうだよね」


 って言ってた、いや、冗談だよね、本気じゃないよね? 春夏さんがそんな冗談を言う訳ないって思ったからちょっと引っかかった。


 仕方なく、僕らは狸小路の方に向かって歩くんだけど、結構街中ってカップル多いんだね。スクランブル交差点を渡り切ったところです、あれ? って思う人物たちに出会ってしまう。


 「土岐じゃん」


 僕の行く手に土岐がいた。


 「おお、狂王か、この度の活躍、見事だったな」


 って返事したのは隣のリリスさんだった。


 なんで、土岐とリリスさんが?


 「お、おう、真壁、お前もデートかよ、隅に置けねえな」


 とか言ってる。いや僕の方とかじゃなくて、この状況は何? というか、ゾンビ治って良かったな土岐。


 「なんで、ここに、街にリリスさんとか出て来てるのさ?」


 その言い方に、


 「なんじゃ? 妾が、駅前通りでソフトクリームを食べてはおかしいか?」


 確かに、狸小路商店街で買ったと思われるミックスソフトを食べてるね、いや問題はそこじゃないんだ。


 「ダンジョンて今封鎖されてなかったっけ?」


 「ああ、そうか、そうだな」


 と納得するリリスさんは、そのまま、


 「この程度の事で、妾と蓮也の逢瀬が止められるものか」


 とか言ってる。


 そうなんだな、って思うと同時に、このリリスさん、僕から見ても全く自身を隠してない。結構美人さんでスタイルのいい人だけど、しっかりツノとかあって、肌の色も普通の人間とは異なるし、それが僕が見て確認できるってことは、視感的な事も阻害されてないから、多分、普通の人にもこの姿のまま見えてると思う。


 でも、この街の人間は誰一人としてリリスさんに気を向ける事なく、普通に歩いてる。


 北海道民の許容、大きいよね、ってか気にしないよね。無関心っていうんじゃなくて、人は人って感じがすごいよね。


 「ほら、秋くん邪魔しちゃ悪いよ」


 って春夏さんに言われてしまう。


 ああ、そうか、そう言うもんだよね、って思ってあまり深く聞かずに土岐とリリスさん達とは別れた。


 さて、これからどうしよう?


 そんな事を考えながら狸小路に差し掛かる頃、正面にまた人が僕を睨みつける様に立っている。


 うわ、懐かしいいな、最近すっかり顔も見てなかった、


 「君島さん」


 と春夏さんが言った。そう、イケメンな乱暴な人だよ。僕にとってのダンジョン初日に僕の前に立ちはだかった人。


 久しぶりだあ、会いたくはなかったけど。


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