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第203話【全員で押し込むパーティーアタック開始】

 茉薙って結構細い、見た目に華奢な体つき何だけど一体どこにそんな力があるのかって思うくらいの力。


 「ほら、ベラベラ喋ってないで、とっとと斬りあおうぜ」


 冗談じゃない。斬り合いなんてゴメンだ。それに、ペラペラと言うかベラベラと喋り続けているのは君だ茉薙。と思いつつも何とかこの場から抜けらないだろうか?


 「あいつ、言って分かるやつじゃないぜ、今の話を聞いていて大体わかる、あいつは相手はにしてはいけない奴だ」


 と土岐がそんなアドバイスをくれる。


 「ここは卑怯だが、全員でかかるぞ、内側から俺とお前、そしてギルドのお嬢ちゃん、そしてやや外からリリス、メガネくん、1番外周から、此花にデカイの撃ってもらおう」


 個人同士の争いから、集団戦への移行の提案。


 確かにココを切り抜けるのなら1番いいかも知れない。


 「これだけ人がいるんだ、1人でやる事はない、一気にかかって一気に片付けよう」


 確かにその通りなんだけど、本当にこいつの騎士道精神てどうなっているんだろう?


 僕の背後で集まり準備が行われている。


 この話、聞こえているはずなのに、茉薙は動かない。


 あの性格なら、この連携をぶち壊す為に前に出ようとする行動に出ると思ったんだけど、全くピクリとも動かない。


 何となくなのか、前もって土岐が計らっていたのか、事もなく茉薙を包囲する陣が完成していた。


 「そうだ、そう、弱い奴は群れると良いよ、お前もみんなと一緒に掛かっって来ると良いよ」


 とまるで人を侮った態度は、薄ら笑いで、何の警戒もせずにただ棒の様に突っ立っている。


 「ふざけてるのか?」


 土岐は茉薙の態度に疑問に感じているものの、その外周から茉薙へ突っ込んで行く。 


 わかりやす攻撃だな、あれは茉薙には当たらないだろう、と思っていたら、その背後から鴨月くんと相馬さんが来ている。


 三方向の同時攻撃、しかもみんな刃の攻撃範囲は、物の見事に互いをフォローして、何より接しない、即席のパーティーとは思えない連携した一撃だ。


 さっきの茉薙の蓮撃なんて問題にならなくらいの範囲、これは不回避だろ、って思っていたんだけど、茉薙の奴、全く焦ってないんだよ。「おお!」とか言ってるし。


 「ガガガ・ラウド!!」


 そしてトドメと言わんばかりに、茉薙の頭上に光球が現れる。たぶん、あれは上からの落雷みたいな魔法なのだろう。此花さん唯一の逃げ道を完全に塞いでしまう。


 一応、僕が茉薙の動きを止めていた、って事でこう言う連携がなされたって事だから、凄いな、打ち合わせ無しでのこの動き。自分の事だけど、はたから見ていて高レベルなパーティーな戦い方を見ている見たいだ。


 直接攻撃の土岐達は一撃して離脱。その瞬間に落雷が茉薙を襲う、もし何らかの方法で上に逃げても、時差を持って落雷を発動する待機している光球に接触して感電、落ちた所を土岐達がトドメって形だ。此花さんの魔法は多分、そう言うタイプだと思う。まあ僕もほら、大魔法番長とか仲間にいるからさ、それなりに魔法に関しては見る目があるからさ、多分、此花さんの魔法ってそう言う動きをするものだと思う。と言うか、此花さんて言う魔法使い、本当に優秀だなあ。


 でもって、僕の仕事だけど、ともかくほんの一瞬でも茉薙の意識をこっちに引きつけると、多分、このパーティーアタックの成功率が上がる。


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