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第170話【ボケと突っ込みと的確な情報】

 話は逸れたけど、つまりは、あの時のラミアさんクラスでしかも友好的でもなくて、敵対的で現れたら、多分、僕も逃げるかもしれないって思う。なんの情報もなくて、あの迫力だよ、1人だったら逃げるね。絶対。 


 と言うか、よかったよ、相馬さんと鴨月くんが無事て、と思ってしまう。


 相馬さんも雪華さんに似たとこあるから、責任感とか有り余るくらいあるから、きっとあの時、ああすれば、こうすればって思ってしまっているんだろうなあ、って思う。


 でもなあ、もし本当に責任があるのなら、まず真希さんが何かを言っているだろうし、

それを言ってないってところを見ると、どっからどう見ても一緒にいた彼らに責任のなんてないんだと思う。


 もちろん、ギルドの仲間を凶悪なモンスターに攫われたとあっては、一緒のしかも護衛についていた自分たちの立場もないって考えるのが普通だけど、相手が相手だしなあ。


 ここに至って、ようやく僕はギルドがここまで人を集めた訳が、少し事情が飲み込めて来た。


 攫われた人、そして攫った相手。


 確かに大事件だね。


 下手したら、この前の浅階層にラミアさんが現われた時以上のの緊急事態かもって思ったらちょっと気を引き締めにかかる僕だよ。


 ひとまず、やる事は理解して来た。


 と言うか、ここに来て、あの真希さんの言葉を思い出す。


 「アッキー、あんたが要だよ」


 そう真希さんは言った。


 つまり、


 「そのシンメトリーさんが『悪魔の花嫁』に攫われた所に行けばいいんだ」


 あの時、ギルドの人たちは、僕らの様な急増作りの無数のパーティーに『探せ』

と言ったんだ。


 指定された場所は、このダンジョンを隈なく、つまり上から下まで全部、浅階層から深階層に至るまで、全部のフロアをザックリと割り振って探して欲しいと言った。


 一応、確認して見る。


 「あのさ、この話は真希さんにもしているよね?」


 「はい、全部話しています」


 「真希さんにだけ?」


 「麻生さんと、姫様…、喜耒さんにです」


 この3人が知っているって事は、多分周知の事実だと思う。けど、あの時の話ではこれだけ特定できる情報ががあるのにもかかわらず、なんの情報も出して来なかった。


 わざと探索範囲を取って、他のグループっていうか、ダンジョンウォーカーを散らしてる感じさえする……。


 ああ、でももう少し情報もが欲しいなあ、その『悪魔の花嫁』って、どんなモンスターなのかも知りたい。


 「角田さん、勿体つけてないで、教えてよ」


 「俺は土岐だ、誰だよ角田って?」 


 「ああ、ごめん、いつものメンバーって思って口に出ちゃった」


 「しっかり頼むぜ、真壁」


 土岐はやれやれ、って顔をして言われてしまう。


 すると、意外な人物が口を開いて来た、


 「今の狂王の出した的確でかつ自然体の『ボケ』に対するツッコミに不満は禁じえませんが、何よりナチュラルさが出ていたので、次の相方である土岐へのツッコミを期待という事でフフヒ、いいでしょう、私の知っている情報を提供しますヒヒヒ」


 それは此花さんだった。


 「誰か相方だ、俺はお笑いなど目指してないしコンビを組んだ覚えもないそ」


 とか言う土岐の言葉はなかった物とされスルーしているのかわかる。


 完全に無視して話を始める此花さんだったよ。


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