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第163話【クロスクロスの人材って……】

 今度は割と真面目な顔して真希さんは言うんだよ。


 「アッキー、悪いけど今回はお前が要だよ、こっちはこのウワバミ女を抑えておくから、しっかり頼むよ、そこそこ邪魔は入ると思うが、ほれ、アッキーの闇の軍団を使って上手くやるんだよ」


 「ウワバミって、酷いなあ、せめて『ラフグリーンスネーク』くらいに例えてくれないかなあ、と言うか蛇みたいに出るとこ出てないのはお互い様だよ、ギルド長」


 ごめん、今のボケもツッコミもいまひとつ分からない。


 ?、って顔してると、


 「つまり、ウワバミとは蛇の妖怪であり、『大酒飲み』を指しますが八瀬さんは未成年ですのでお酒は飲みません、ですからこの場合のウワバミとは、人間を一飲みにしてしまう大きさの大蛇、つまりここでの比喩表現としてのウワバミとは『人を喰った奴』と言うことになります、つまり、ギルド長にとって、八瀬さんは人を食った態度、つまり人を人とも思わない、馬鹿にするような態度や言動をして、あまつさえ他人や場のコントロールを行い、自分にとって有利に事を進めて行く人といいうことになります、態度のデカい、人を思いやらない人間。利己的で俺様的人類の総称ですね。しかしここで問題なのはうちの八瀬さんとギルド長さんとはお互い出るとこが出ていないさもしい体系をしているんです、そのお互い様であるが故に、言われた八瀬さんとしては蛇=ズン胴と捉えてしまい、確かにそれは認めるけど、せめてヘビの中でも人気があり可愛いとされるラフグリーンスネークに自分を例えてみた、お互い様じゃん、と反撃もせずに思わず自分をかばうというか以外に乙女ですね、という所にコメディーの要素が詰まって笑いを誘っているという事になります」 


 へー、ってなった。なるほどね。ってすごい喋った。なんだろう、このお笑いに対する情熱と言うか深い造詣というか、此花さんの人間性がいまひとつ掴めない。


「フヒヒヒ」


 って笑ってる


 「あまり相手にしないほうがいい、脳みそがとろける事になるからな。で、安心してくれ、これでも彼女はヒーラー寄りの優秀な魔法使いなんだ」


 凄いなあ、クロスクロス、こう言う人が他にもいっぱいいるんだろうか? なんか鉾咲さんとかに驚いていたらダメだね、おかげで土岐さんって人がマトモに見えてくるよ。 と言うか、クロスクロスの中では浮いてないか心配になって来るレベルだよ。


 間違って動物園かその中にある『珍しい動物館』とかに迷い込んでしまった僕に、またあの珍獣、じゃなかった、鉾咲さんがチョッカイをかけて来る。


 「おーい、君達、良かった仲良くやれそうだね、蓮也もこの子に喧嘩とか売るんじゃないよ、もう人類かよ?、ってくらい強いからね、でさ、アッキーもさ、蓮也と仲良く頼むよ」


 鉾咲さんも、真希さんに習って僕をアッキーって呼ぶみたいだ。まあいいけど。 

そんな事をと言ってから、少し離れたところで見ている鴨月君や相馬さんを見て、


 「他はどうでもいいや」


 って失礼な事を言った。


 まあ、僕の方としては、相馬さんと鴨月君が当事者ってならこの辺は彼等から話を聞いてから探索しようかな、って思ってると、


 真希さんがスススッて寄ってきて、


 「アッキーいいかい、恐らくシンメトリーは中階層だ、こいつらの邪魔は入るかもしれないが、よろしく頼むよ、事が事だけに範囲は広く取っている、ギルドから人員は出せない、何より角田も春夏も借りるけど、奏と鴨月とで上手くやってくれよ」


 と言う。それは良いけど、こっちもその怪しいクロスクロスが仲間にいるんだよね、


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