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146話【結成!『秋の木葉』その誕生は僕の野望(?)の為に!!

 驚いた事に、いやおばあさんは言っていたから信じていない僕の方が人的にどうだろう、って気にはなるけど学校の方は本当に『公休』になっていて驚いてる僕がいた。


 「防衛省のお偉いさんの接待していたんだって?」


 と、3日休んだ僕に、欠席した分の課題をどっさりと渡しながら委員長の葉山静流さんへー、ふーんって言われるも、その辺は誰にでも向けられる笑顔でスルーして、 僕のいなかった間のダンジョンの話とか聞いて見た。


 「何も変わらないよ、真壁くんのいない間は私もあんまりダンジョンには行かなかったけど、でも知り合いの話によると、いつも通り平和なダンジョンだよ」


 と言ってから、


 「ダンジョンが平和ってのも変な話だね」


 と言って笑っていた。


 その後、授業を受けていた僕の元に、休み時間の度に、桃井くんがやって来ては、今日の予定を聞いて来た。


 今日はダンジョン行くよ、もう、春夏さんにも話しておいたから、校門の前に集合ですで、路面電車に乗って、大通4丁目行くよ、って話した。


 話したのに、授業が一通り終わると、春夏さんも桃井くんも僕の教室まで迎えに来て、この人たちに待ち合わせとか意味なかったって思いながら、ダンジョンに向かったんだ。


 で、路面電車は僕の1番好きな3300形電車だった。新型のポラリスやシリウスもいいけど、この3300形、1番乗り心地がいいんだよね、もう、ずっと座って札幌の街をグルグルしたくらいのご機嫌なシートなんだよ。


 ちなみに札幌には5台しか走ってないんだ。


 そんなご機嫌で僕は札幌ダンジョンの4丁目ゲートの間にたどり着いた。


 たどり着いたんだけど、なんだこれ?


 ゲートの前には角田さんがいて、僕の方に来て、「秋さん、なんか大変な事になりましたね」って言うんだよ。


 なんだろう、この状況? 何が起こってるんだ?

普段はダンジョン地下1階にあるギルド本部に詰めているはずの、真希さんや麻生さんや薫子さん、そして他の構成員の方も出て来ている。丁度、ゲートの前にズラリと並んで、僕の方を見ている。なんかとても緊張な面持ちな感じで、真希さんだけが苦笑いって感じで、


 「お、張本人が漸くお出ましだべさ」


 とかいった。


 そしてよくみると、普通なら流れる様に入って行く筈のダンジョンウォーカーのみなさん、4丁目ゲートの前の広場的な空間を取り巻く様に、言うなれば野次馬の如く集まっている。


 でも、問題はそこじゃないんだ。


 問題なのは、この4丁目ゲートの前の広場に、整然と並び立つ人達。


 皆どこかで見た顔だなあ、って思って、服装の違いからわからなかったけど、その整列す団体の先頭には、真ん中に蒼さん、右に五頭さん、左には椎名さんがいたので、この人達は皆、黒の猟団の人達だってわかる。あ、でも組織を解体して再構成しているから、今は違う名前なのかな。


 僕がこの4丁目ゲートに着、いやあこれ僕と関係ないよね、ってそのままゲートの方にいこうとしたら、その集団の中の人に、「さあ、こちらに」って誘導される。ってかもう強制的に彼らの前に立たされる。


 で、なんとなくだけど、全校集会で言うところの校長先生ポジションに着いた瞬間、と言うか僕が現れた瞬間に、彼らは一斉に僕に対して平伏とまではいかないものの、片膝を付いて、僕の方に向かって頭を下げるんだよ。本当に一斉にだよ、ザザって感じで、思わず、「ヒッ!」とか叫んでしまったよ。


 そして、僕に1番近いところにいる蒼さんに、


 「これって…、一体…、なんだろう?」


 とか言ってしまった。本当に動悸がおさまらない。なんの予感も出て来ないしまったく予想もできない。状況は僕の思考回路など飛び越えて、もう何がなんだかわからない。


 すると、蒼さん、


 「失礼します」


 と立ち上がり、


 「ここにいる者たちは、皆、お屋形さまへ忠誠を誓う者たち」


 と全員を指して蒼さんは言った。


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