表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/1335

第28話【ダンジョン3柱の神と3人の王と新たなる王】

 で、一応は、エルダーモンスター討伐に関してはギルドに報告の義務みたいなものがあって、その時、戦ってたダンジョンウォーカーの人によると、まるで上の階から、天井とかを突き破る斬撃が、その『銀色の貴腐人』を切り裂いたんだって。


 斬撃とかには滅法強いスライムが、たった一撃で、霧散するように消えたらしいんだ。


 ああ、わかるよ、僕の突いてた銀色のヤツもかなり派手に消えたからね。関係ないとは思うけど。


 だって僕も確かにスライムは倒したけど、僕がいたのは浅階層だったし、銀色のヤツだったけど、あくまでスライムの森の話であって、行くこともできない深階層で恐れられるエルダースライムなんて、とてもとても……。


 で、一応はギルドの人が確認したんだけど、今までどんな強力なダンジョンウォーカーでも、問題のスライムの質量を一時的に減らす事は出来でも、一時的に弱らせたりはできるけど、完全に倒す事ができなかったんだけど今回の知らせを受けて現地に行ったギルドの幹部は、『銀色の貴腐人』の消滅を確認したそうだ。


 話によると、原子じゃなくて素粒子レベルで切り裂かれていたって話らしい。今までに類を見ない斬撃だって噂まで出てる。


 もしそれが本当なら、これって、不回避な斬撃だよね。空間すらも引き裂いてしまうから、相手の性能とか材質なんて、関係が無いよね。


 斬っても叩いても、焼いても凍らしても、その存在を消せないスライムを一撃ってのはすごいなあ、って僕もそう思って、教えてくれた深階層常連のダンジョンウォーカーの人と一緒に感心してた。「僕なんて、スライムが全然消えなくて大変でしたよ」くらいの話というか愚痴をネタ話みたいにしてたら、そのほかの周りのダンジョンウォーカーの人は、笑いながら、「見ていた人の話によると、その人物はまさに浅階層から深階層に一撃を叩きこんだんだ」っていうから、お互いに、笑ってしまう。そんな馬鹿な、って感じだ。


 まあ、噂には、雄蕊雌蕊(おしべめしべ)が付くからさ、って思ってたら、


 「尾ひれはひれですよ、秋さん」


 って、小さな間違いを角田さんが指摘してくれたよ。


 まあ、そっちはいいや、そっか、空間すら引き裂く一撃かあ…


 そのあと角田さんが教えてくれたけど、このダンジョンで、過去たった一回、行われた『神殺し』の時に似た様な事案は確認されてる斬撃らしいっていう話もある。もちろん、それ自体も未確認情報で、噂の類から出ることのない証明も証拠もない無責任な話らしいけどね。


 そっか、神殺しかあ。神様ね。


 この北海道ダンジョンには、3柱の神様がいるんだ。


 これはダンジョンのある北海道に住んでいる人ならだれでも知ってるん事だけどね。


 学校でも習うよ。だって、あの『ダンジョンブローアウト事件』の時に、ダンジョン側の存在でありながら、札幌の街を守った神様だからね。


 特に人的被害に関して守られた自治体には銅像とかも置いてあるよ。各地でも人気だし。


 映像としての記録は残ってないけど、それは北海道民、特に被害の中心にいた人は体験した事実なんだ。


 『賢能と兇暴のゼクト』

 『慈愛と愚闇のマモン』

 『聖祝と暴虐のブリド』


 の三柱の神様が実在している。


 しかも、それぞれの神様は、それぞれの王国を持っていて、実際には国とかはないんだけど、それでも自らを信仰する団体を持つ神様もいて、その神様の能力を反映する『王』を指名するんだって。それは角田さんに聞くまで知らなかったよ。


どうか何卒、ブクマ、感想等よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ