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第66話【正体不明の少女】

 ひとまず、僕らはダンジョン中階層から上がって来て、その足でギルドの本部に赴いていた。


 今回の目的。宝箱を開けると言う大仕事を外注に任せる件については概ねの解決を見たからね。 


 僕は、漸く久能次男さんとの出会えた。


 と言うか、 僕は以前、久能次男さん事、鍵師、そして自己申告でツギさんと呼んでほしいらしいけど、このツギさんと僕は一度邂逅しているそうで、今回が2度目の出会いになるそうだ。


 「お前は本当に、「男の顔」は覚えないよな」


 と、真希さんに言われるも、釈然としない僕がいた。


 いやあ、印象にないよなあ、結構ツギさんて特徴のある人だから、一度会ったら忘れないよなあ。って、僕の記憶違いというか、ここまで来ると、もう特徴とも言っていいくらいの人の名前と顔が一致しない、と言うか覚えない僕の記憶性能を割といい感じで責められて、春香さんにも、「そうだったっけ?」って尋ねるも、なんか笑って誤魔化されて、


「秋くんは悪くないよ」とか触りのない事言われて、良い悪いの問題じゃあないよって感じで納まりのつかない僕がいたんだけど、その張本人んであるツギさんが、


 「いいよ、アギ、これからよろしくな、それと、忘れていたがもしれないげど、助げに来てぐれてありがとうな」


 と、とてもいい笑顔で言ってくれた。


 なんか葉山さんと、喜耒さんの話の印象からはとても違って、いい人そうな印象を受けてしまう。


 宝箱を開ける手間代、つまり金額についても、要相談て事で、これから突き詰めて行くつもり。


 「このフダを貼ってぐれれば、どれでも開けてやるよ、中身については連絡するがら、取りに来るが俺が預かるか、その辺も相談でいいな」


 って言ってくれて、一応の解決を見た。宝箱の方は万事可決だよ。会った会ってないは、納得いかないけど、なんか違う気がするけど、まあいい、宝箱空くから、それはもういいや、って感じになる。もういい、考えない。


 ひとまず、よろしくねツギさん。


 そして2つ目、黒の猟団の方は、今ギルドの幹部である麻生さんが、一緒にここまでついて来た椎名さんに聞き取り調査をしているところ。


 麻生さんがいつも座っている席の横に椅子を出して、深刻そうな話をしている。


 実は、黒の猟団のことは前々からギルドの調査対象になっていて、これから本腰入れて、って時に、一部残っていた勢力も殲滅してしまったので、こう言う地味な聞き取り調査をしているって話らしい。


 実は、未だにこのダンジョンには様々な勢力が生まれていて、黒の猟団もそんな流れに乗って、あの時のラミアさんの事件になったってのが概ねのギルドの見解みたいなんだ。


 で、その黒の猟団を利用した勢力についての情報を今麻生さんに話しているみたいな感じだよ。


 対応してくれたのは、ギルドの最高幹部とも言われる工藤真希さん直々に相手をしてもらっていた。


 ちなみに、葉山さんは、あの後、直ぐに「私、ギルドとか苦手だから」と退散、そして意外な事に、ギルドの幹部である喜耒さんも可及的速やかにいかないといけない場所に伝えないとならない人がいると言う事で、「悪いが、椎名を送って言ってくれないか」と喜耒さんには珍しく無責任に放逐された僕らは現地解散となって、それ以外の人でギルドに向かって、こうしてギルド本部の応接ブース、あのソファーのある所で、真希さんと膝付き合わせてお話をしている所で、今まさに僕の方で詳しく細部に渡る状況を説明し終えた所だ。


 位置的に言うと、僕と真希さんが向かい合って座って、真希さんの横にはダンジョンで出会った少女、僕らをイジェクトした女の子だね、やっぱり小学生にしか見えないよ。



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