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登場モンスター

モンスター名  スライム


体長1cm〜∞


種別 不定形 浅階層では(乾)深階層では(湿)の特性を持つ


出現場所 ダンジョン全域


攻撃方法 接触による溶解、捕食


ダンジョンにおいて最もポピュラーなモンスター

浅階層から深階層まで存在が確認されていて、スライム自体の性能性格もかなり異なる。

深階層に置けるスライムは、基本的にはシミであり、床や壁に浮かび上がる影の様な存在で、その存在領域は確率的な存在で、ほぼスライムからの攻撃は無いが、倒すに確率に的中する攻撃が必要。存在確率は概ね1/2〜1/4程度で、通常のダンジョンウォーカーなら数回の攻撃で倒す事ができる。

しかし、深階層に存在するスライム存在が確立された厄介な相手で、基本的に直接攻撃が全く通らず、魔法も効きにくい、唯一、レンジの広い炎系の魔法が有効であるが、倒したところですドロップするアイテムもないので、概ねベテランのダンジョンウォーカーは避けて通る相手でもある。

そんな多様なスライムを一撃で倒せるアイテムを北海道のドラックストアで販売している。お得用詰め替えパックのセットがリーズナブルである。



モンスター名 ドラゴンフライ


種別 ドラゴン系


体長 5mm〜7cm程度


出現場所 浅階層


攻撃方法 ブレス 体当たり、集る


このダンジョンで一番最初に出会える昆虫系のドラゴンで、その体長も姿も昆虫に似る。

主だった攻撃は炎のブレスであるが、その大きさからわかる様に、吐き出す炎が敵対者に届く頃は生暖かい空気に変わってしまう。一応は攻撃をしている様ではあるが、大して効果もないので、普通のダンジョンウォーカーにとってはただまとわり付いている様な攻撃がとても鬱陶しいと言われている。特にダンジョンウォーカーの女子にとってはダンジョン内で一番嫌われているモンスターの一体である。尚、このドラゴンフライの亜種であるGが存在すると言われているが、あくまでも噂の域を出ていない。炎系の魔法が弱点で、レンジの広い炎系の魔法で一撃で全滅させる事ができる。

また、浅階層だけに出ることもあって、ドラゴンフライ退治用専門兵器も、札幌市内のドラックストアで売られている。直噴ジェットでお求めやすい価格である。



モンスター名  クリーピング(エン)


種別 金銭系


体長 お金  各コイン、紙幣の大きさ


出現場所 浅階層〜中階層


主だった攻撃方法 体当たり他


ダンジョンで無くしたお金がそのまま命を吹き込まれた様にダンジョンウォーカーに襲いかかって来る。お金に擬似生命を吹き込まれたモンスター。

速度はそれなりに早く、攻撃力も普通に投げつけられるより痛い。尚、その攻撃力は金銭の価値に伴い上がると一般に考えられているが、実際の所、10円と100円の攻撃力にそれ程の差はない。基本的に宙に舞い、襲いかかって来る反面、打撃攻撃に弱く、一撃でその偽りの命を失い動かなくなる。また札になると、通常のコインの行う体当たり的な攻撃の他に『頬を叩く』と言った精神的にもグッと来る攻撃をして来る様になる。

倒すと、そのままお金に変わる為に、全階層のダンジョン内では人気のあるモンスターである。そして、浅階層の特定位置に置いてこのクリーピング円が大量発生する事象があり、年間を通して決まった日に『現金つかみ取り大戦』となってイベントの様に多くのダンジョンウォーカーが集う祭りの様に賑わう。なお、この時の大量のコインは、他のダンジョン室内で出る物と違って7割が偽物であり、お金に変わることはない。それでも中には1日で100万円近く回収した強者も出る人気のある現象として開催の時期を首を長くしているダンジョンウォーカーは多い。

尚、10円コインの亜種として特定年製造のギザ10は独特の威力のある攻撃をして来るために金額が低いと言えど警戒は必要である。何より倒した場合、高価な価格で取引されているという。




モンスター名  紙ゴーレム


種別 物質系


体長 2m〜3m


出現場所 浅階層〜中階層


攻撃方法 腕や手による打撃等



古紙で造られた平面的なゴーレム。

正面に立たれるとそれなりの大きさなので相当に迫力はあるが、一枚の紙の厚さしかないために、プレッシャーは文字通り薄い。ダンジョンウォーカーからはペラゴーレム、一枚ゴーレムとも言われている。

力はそれ程でもないが、その薄っぺらい手や腕にに叩かれると、接触した箇所から衝撃が走り、油断していると悲鳴をあげてしまうくらいは痛みが走る。

剣や魔法は有効ではあるが、人の形を保つ限り大きく破いても動き回り、それなりに小さく破かないと行動は停止しない。しかし弱点もあって、頭の部分、額に書かれている文字を斬る、突く、などで破壊するとその活動を完全に停止する。基本、紙ゴーレムは古紙なので文字は沢山の書かれている、人でいうところの額にある文字は一番大きいので一目で判別ができる様になっている。その紙ゴーレムも、階を深めるたびに強力になり、水に強い防水仕様の紙ゴーレム、ダンボール仕様の紙ゴーレムなど、上位種の存在も確認されているものの、浅階層では脅威になるが、中階層に出る敵としてはやや力不足で、倒しても利益の無い雑魚敵として認識されている。




モンスター名  棒


種別 木の棒


体長  長さが1、2〜1、4m 太さ15センチ程


出現場所 浅階層 地下2階のみ 


攻撃方法  倒れる


普通の木の棒で、室内に突然現れる。倒すと消える。概ね扉を開いて、何も無いと確認した後に突然現れるので心臓に悪い。攻撃をしようとしてダンジョンウォーカーが近づくとその方向に倒れようとするが、結局倒れないという中途半端な攻撃をして来るが、浅階層のダンジョンウォーカーは装備が、普通の服なので当たると結構痛い。その出現の仕方、攻撃の仕方も慣れて来るといささかノスタルジックなゲーム感覚でそれなりに人気がある。

残念ながら、本作品中には出てこない。




モンスター名  ボール


種別 各競技用ボール


体長  その競技の正規ルールによるところのの大きさによる。


出現場所 浅階層 地下2階のみ 


攻撃方法 飛んで来る


室内に入って何も無いなと思い油断していると、どこからとも無く飛んで来るボール。

概ね、バスケットボール、サッカーボールが多く、中には小学生の利用する2号ボールなどが主だって出現する。当たったところで特に被害も無いが、ちょっとイラっとするダンジョンウォーカーは多いらしい。ボールはダンジョンウォーカーに当たると消えるが、時折、タイミングよくナイスキャッチ出来た場合は消えないので、持って帰ってもいいという暗黙のルールがあるらしい。また、このダンジョンが出来た頃から、各所学校の体育館の天井の鉄骨に挟まって落ちて来ないボールがいつの間にか消えていたという謎の現象が関係があるかどうかは、未だ解明されていない。


残念ながら、このモンスターもまた本作品中には登場していない。




ソルト オブ ソルト


種別 物質系


体長 1m未満 粗塩・天然物 

出現場所 浅階層 2階以下 


攻撃法 塩味(エン) モンスター専用魔法導言 


粗塩(並塩)が集合し空中に浮かんで、まるで蚊柱(ユスリカが集まって飛んでいる姿)か光の精霊ウオルオーウイプスの様にも見えるが、そこまで強くは無い。積極的にダンジョンウォーカーに襲いかかってくる。ソルトオブソルトだけが使える魔法スキル『エン』を唱えられると、対処者の口の中に、粗塩小さじ一杯を放り込まれた状態になる。魔法スキルを使う相手としては浅階層で初めて出会う相手でもある。 

また、塩なだけに鉄の武器や鎧などを錆びさせる作用を持っているので、多くのダンジョンウォーカーから嫌われている。一度か二度の打撃で霧散する様に倒せるので、見つけた場合、ビニル製か木製といった非金属武器特に鉄製以外で先行して倒す様にしたい。また、浅階層にしか出現しない事もあって、玩具剣、ジャージ装備の浅階層を主体とするダンジョンウォーカーには影響は無いように思われる。そんなソルトオブソルトであるが、このダンジョンのある北海道の塩の生産地、道南の八雲町のミネラル豊富な天然塩を利用しているために、疲れている時には塩分の他にマグネシュウム等も含んでいる為に疲労回復ありがたい相手でもあるが、連戦によって、エンを食らうと塩分過多になりやすいので、先制攻撃で倒しきれないのであれば、水分の補給や、時に回避する様にギルドでは注意喚起している。


残念ながら本作品中には登場していない。




モンスター名 コボルト 未完成体 


種別 獣人系


体長 1m未満


出現場所 中階層


攻撃法 直接攻撃 叩く蹴る噛み付くなど 


中階層に入ってすぐに遭遇する様になる獣人系初のモンスター、と言っても完全なコボルトではな前段階のモンスター。大きさは柴犬の成犬をそのまま立たせた様な姿で、獣人と呼ぶには獣というよりそのまま犬に近い、中途半端に二足歩行はしているものの油断すると四つ足歩行に戻るコボルトに成り掛けた犬と言う印象で、犬好きには倒すのにいささか抵抗がある可愛い顔をしているのではあるが、あちらに遠慮は無いので、牙や爪、時に木の棒などの道具を使って戦いを挑んで来る。ダンジョンウォーカーもこの辺りから本格的な武器を準備しているので、本格的な鎧の装備はなくてもバックラー、ショートソードあたりでも十分対応できる。

この辺に来ているダンジョンウォーカーなら浅階層のジョージに対応できているので、この程度の相手になら慌てなければ問題なく対象できる。

大きさから考えると、いささか物足りない程ではあるが、3〜8程度の群れで行動する為に、数が多ければ、そのまま逃げると深追いはしてこない。このコボルトも中階層とはいえ階を深める毎に上位(完成体)の種類が現る様になるので、その辺は油断しない様にしたい。とはいえ、中階層あたりではせいぜい、槍と皮鎧が関の山なので数が多くても落ち着いて対処して対処する様心がけたい。また怪我をした場合、近くにヒーラー不在の場合は無理せずにギルドの保健室へ行く様に。尚、噛まれた場合でも狂犬病の心配は無い。





モンスター名 ゴブリン


種別 鬼系


体長 1m程度


出現場所 中階層〜


攻撃法 直接攻撃 叩く蹴る噛み付くなど 



この辺のモンスターから本格的に武器による近接戦闘を行う様になる。ナイフ、棍棒、ショートソードなどをそこそこ自在に使ってダンジョンウォーカーを襲って来る様になる。中階層で出現するゴブリンは、概ねキャップ無しか白帽子のゴブリンで、ゴブリンの中でも最弱なので直接攻撃力を受けてもそれほどでもなく、また、武器を持つが、刃物も結局は使い熟す事ができすに、打撃武器として使用しているのでそれほど脅威にもならない。槍などのリーチの長い武器、斧やハンマーなどの重い武器も装備しないので、概ねダンジョンウォーカーの方が有利に立ち向かえる。中階層の中ほどになると、2〜3対の組み合わせで現れるが、決してそれ以上の集団になる事はない。これはゴブリンの特性に寄るもので、4体以上になると仲間割れを起こす様なので、そこから2対2もしくは3対1に再編成されてしまい、それを繰り返す為に集団を大きくできないでいるらしい。

しかし、ある一定の条件下では軍隊規模の集団を組む時もあるらしいのではあるが、これは深階層にいるはずのゴブリンプリンスやクイーン、もしくはキング(以降ロイヤルと称す)などの統率下に置かれた場合のみであるので、中階層では全く心配する必要がなく、また深階層に適応したレッドキャップと呼ばれる赤帽子を被った極めて戦闘力の高いゴブリンは単一行動を好み、群れる事をしないので、こちらの方でも群れない条件となる。つまり、本来深階層のロイヤルゴブリンが何かの間違いで中階層にでも現れない限り、ゴブリンが大群化する事は無いのである。また、深階層のダンジョンウォーカー(編成)でも手を焼く、しかも一人で対応し倒す事が証明できると(帽子をギルドに届ける等の)それなりの称号をもらえるレッドキャップゴブリンは、その変化変性は中階層のゴブリンから成るので、運が悪いと中階層でも出会えてしまう様である。その速度も力もほぼエルダーと言っても差し支えのないほどなので、その時には中階層以下のダンジョンウォーカーには逃げる事を推奨している。通路を逃げる、浅い階に向かうなどでレッドキャップゴブリンは追ってはこないので、落ち着いて対処してほしい。くれぐれも妙な功名心は起こさぬ様に。

ゴブリンの序列は、ロイヤルを度外視下場合、頭の帽子で決める事ができるが、無しが最弱で、最強は赤と言われているが、その間の緑、青、黄色、灰色、等、確認されているだけで12種類の色があるが、その強さのランクついては多様な説があり、ギルドの公式な発表はしていない。少なくとも中階層に出る、帽子無し、白、緑、あたりが最弱なのではと言われているが、それ以降は不明である。中階層以降、全階層に現れる、スライム同様有名なモンスターではあるが未だ謎の多いモンスターでもある。




モンスター名 蛇帯樹(じゃたいじゅ)

 

種別 植物系


体長 6〜10m程度


出現場所 中階層


攻撃法 直接攻撃 毒 



幅が1m程度での平面的な大蛇。と言ってもその体は概ね樹皮の様な姿をする。ほぼ直立するその頂きに蛇の頭を持って、振り下ろしてくる様に下にいるダンジョンウォーカーに襲いかかってくる。また、その牙には毒があり、体に入ると目眩や嘔吐などの症状に襲われる為、噛まれた場合は措置を急いだ方が好ましい。また、必ず3体で現れる為に、広範囲に渡る魔法スキルでもない限り、ダンジョンウォーカー一人での対象は難しいとされる。

しかし、概ね出現場所は限られているので、特に用の無いものは簡単に避けて通ることも可能である。どうしても対戦が必要に成るなら、それなりの準備をしてからの対応が望ましい。中階層に現れるモンスターにしては、大きさ、攻撃、ともいやらしい相手である。





モンスター名 混沌の女帝 固有名詞 フアナ 


種別 ラミア 魔獣系 エルダー→ハイエイシェントモンスター 


体長 18m 直立した人の上半身は場合は5mほど。


出現場所 ダンジョン全階層


攻撃法 ブレス<全種類>状態異常の全て、締め付け<蛇の下半身>他



上半身に美しい女性の姿を持ち、下半身が蛇といった、圧倒的巨大にして美しモンスター。その人の女性の顔は、銀鱗を頬に散らせるものの、人とは異なる優美を放ち、特に男子を魅了すると言われている。また黒い目の中に浮かぶ金色の瞳には、相手を見るだけで石化させる能力を持ち、獣並みの身体能力も相まって、中身も、魔獣と悪魔のいいとこどりな能力を持ち、その巨体からも想像できるように、巨人族も一撃で倒せるほどの直接攻撃能力を持っている。また、与える状態異常を起こす攻撃もさることながら、ダンジョンウォーカーの唱える魔法はほぼ無力化される障壁を持ち、近づこうものなら、その蛇の下半身で一蹴されるといったかなり強力なモンスター。かつて、黒の猟団と呼ばれる深階層の組織(単純な集団攻撃力ならギルドに匹敵するといわれていた)が、全戦力を注ぎ込むも討伐には至れないほどの高い生命力を持つ。また、最近、このラミアは、ダンジョンの私物化をもくろむ、『狂王』の一派と手を組んで、浅階層を突破し、札幌市街地に出ようとしていた動きもあったと言われている。事件自体は、ギルドと賢王と愚王の二人の王の活躍によって事なきを得たという公式ではないが、ギルドからの情報もある。もともとはエルダーに分類されるも、その経緯から、エイシェントを飛び越え、一気にハイエイシェントの分別を受ける。しかし事件後、特に自分からダンジョンウォーカーを積極的に襲うと情報もなく、深階層の最深部の自分の部屋で静かにたたずむ姿を何度か目撃されている。また、このモンスターには、深階層の、組織『世界蛇』と繋がりがあるともいわれ、世界蛇ともども、その動向をギルドに注視されているらしい。これだけ凶悪にして、一時はギルドすら窮地に追い込んだモンスターであるが、ダンジョン内では意外なほど人気が高く、特に男子においては一回くらいは魅了されてみたいと懇願するダンジョンウォーカーも少なくはないのであるが、男子に人気なこのモンスター実は人妻であることはあまり知られていない。淡い恋心を抱いたにして、たとえそれが純粋な思いだとしても、声をかけるにには物理的にも倫理的にも高嶺の花なのかもしれない。




モンスター名 悪魔の花嫁  固有名詞 リリス

 

種別 悪魔系 ハイエイシェントモンスター


体長 172cm(ツノ含む) 体重? スタイル 良い。


出現場所 ダンジョン全階層〜大通周辺、狸小路界隈(噂)


攻撃法 魅了 呪歌 踊り 睡眠誘導 直接攻撃(爪)ブレス(麻痺・石化)魔法(概ね全て)他


褐色の肌に藍色の目をし、輝く様な白い唇をした成人女性の姿をした非常に美しいモンスター。

同時に本来は深階層でも奥底にいるはずの非常に強力なモンスター。深階層でも相当優秀なスキル持ちでも数名の編成で挑むのは自殺行為。深階層最深部に自分の部屋を持っているが、常にダンジョン中をぶらぶらしている。このダンジョンに置いて、固有モンスターであり、唯一無二の存在である彼女は、時には中階層から浅階層にまで現れ、ダンジョンウォーカーと遭遇する事がある。救われているのは特に攻撃的ということもなく、また、怪我などをしてにっちもさっちも行かなくなったダンジョンウォーカーを助けたという証言は数多く存在している。また、気に入られると気さくに話しかけてくる様になり(女子限定)、多くのダンジョンウォーカーから『姉さん』とか『花嫁ちゃん』とか呼ばれている様で、ダンス(かなり高度)を教えてもらえるという噂もある。それでも最近、昔程頻繁に現れなくなったのは、モンスターとしての自覚が出来てきたからなのか、一部の女子ダンジョンウォーカーのまことしやかな噂では『彼氏』が出来たからだとか言われているらしい。悪魔の花嫁から悪魔の母への進化も近いのではとささやかれている。




モンスター名 ミノタウロス

 

種別 悪魔系


体長 2〜3m ツノ含む  体重 300k程度 スタイル 人型体系ガチマッチョ


出現場所 中階層〜


攻撃法 武器や肉体 拳、ツノ、蹄等 



中階層から現れる強力なモンスター。牛の顔にマッチョなボディ。鍛え抜かれた赤銅色の肉体にまとわれるのは皮の腰布一枚と言う姿で、中階層の真ん中の階層あたりで出会うには強力すぎるともいわれるが、唯一救われているのが、中階層では単体でしか現れない事だ。しかし、その大きな体から繰り出す一撃は強力で、真面に受け止めるにはあまりにも危険で、余程の防御力を誇る防具でも来ていない限り、一撃でももらったら決着がついてしまうと言っても過言ではない。この辺りから、ダンジョンウォーカーも本格的にパーティーを組んだ連携による対応を求められる様になる。そして武器や防具もそれなりの性能がないと対応は難しいだろう。浅階層から中階層の浅いところまではそれなりに役に立ってくれていたビニル製や木製の比較的扱い安い武器から、本格的な金属系の刃物にとって代わる段階を迎えたと言ってもいい。また、攻撃系の魔法は効きにくいので、魔法スキルに偏るパーティーは対決を避けた方が賢明かもしれない。

ダンジョンウォーカーも、このあたりから、大きな怪我、もしくは死に至る場合もあるのでくれぐれも慎重に対応してもらいたい。

また、以外に動きも早いので、牛の顔をしているとはいえ、鈍牛には当てはまらない事を覚えておくといいだろう。

鉄の棍棒や三又の槍などを器用に操り、ダンジョンウォーカーを攻撃してくるその姿は、鬼にも近く、それでも以外には目は可愛いといわれている様である。

この中階層での小振りミノタウロスと互角に渡りあえる様になってくると、いよいよ深階層が見えて来ると言うものである。



モンスター名  オーク


種別 獣人系


体長 2〜3m 体重1t程度 スタイル 人型人間体系ぽっちゃり


出現場所 中階層〜


攻撃法 武器や肉体 拳、噛みつき、蹄等



小さいものでも2m、この大きなのものは中階層の中間程度から単体で現れる。体力もあるが体重もある。のしかかれては頑強はダンジョンウォーカーでもただでは済まない。

対応方法としてはミノタウロス同様に集団戦が必要になって来るが、こちらのオークは面白いくらいに魔法耐性が低い為に、魔法はバンバン当たるし、いい確率でクリティカルが出るので、魔法スキルのあるダンジョンウォーカーからは人気が高い。が、それでも一人で対応するにはいささか荷の重い相手である。また、イノシシしというより、養育されている豚にその顔と体は近く、詳しい一部のダンジョンウォーカーに言わせると、『十勝豚』に近いのでは、とそのブランドまで指摘するものはいる。特に北海道では、焼き鳥にも豚肉を使用するくらい人気と頻度は高く、道内の家庭において消費される獣肉の多くは豚肉になる。カレーや、肉じゃが、時にはすき焼きの肉もこの豚肉が使用されるなど多くの主婦、調理を生業とするものに言わせると、料理としてのバリエーションが半端ないと言われている。北海道といえば、その広大な大地に牛、もしくは羊と言ったイメージもあるが、豚肉もまた極めて美味なるブランドが多く存在してる。

ともかく、炎系の魔法に焼かれた場合、美味しそうな匂いは発しない為にダンジョン内では食肉にされる事はないこのポーク、じゃなかったオークではあるが、間違っても食べないようにとギルドでは注意喚起している。あらゆく角度で人気のあるモンスターである。




モンスター名 スケルトン

 

種別 アンデット系


体長 1,5m〜2m程度 


出現場所 中階層以降〜


攻撃法 武器等 切れ味の悪い古い剣、自身の骨等



中階層の序盤から、深階層まで現れる比較的広い階層で遭遇するモンスター、所謂ガイコツ兵士。場所や深さによって装備が変わるものの、大きさ外観的なものの変化は無く、見た目に同じモンスターでっはあるが、骨密度が階を深めるに比例している高くなって行き、中階層浅部ででは新鮮な卵程度の高度なは、深階層が見えて来るあたりでは、フライドチキンの骨程度になって、最終的に深階層深部ではエナメル質同等の高度を持つ様になり、攻撃力や速度もそれによって上昇する。見た目はともかく中身は別のモンスターと言ってもいいくらいの性能になるのではあるが、ダンジョンウォーカー側も階層を深める間に強くなっていっているので、深階層の最終層あたりで出る、集団で現れた場合の総合戦闘能力がほぼエルダー級とも言われる最強クラススケルトン、通称、健骨スケルトンの大型集団に合わない限り問題は無いと思われる。また、このスケルトン、階層の指標の様な役割を果たしていて、各階層で強くなって行くスケルトンに対応できない様であれば、その階層にはまだそのダンジョンウォーカーの技量が追いついていないという事なので、一度、浅い階に立ち戻って更なる鍛錬をするよにしたい。尚、中階層以降何処にでも出て来るこのスケルトンであるが、初見の時に、暗がりから出現する、人の大きさの蠢く骸骨というのは中々インパクトが高く、軽いトラウマになったり、中には泣き出してしまうものもいるので、ギルドでは中階層くらいから積極的にパーティーを組む事を進めたり、出現箇所に張り紙などして注意喚起を行うと共に、それらの遭遇の精神的衝撃に耐えられる様に指導している。



モンスター名 犬


種別 カニス・ルプス・ファミリアス・学名 


体長 なんとも愛おしい大きさ


出現場所  世界中何処でも 寒くてもへっちゃら


攻撃法  つぶらな瞳、遊んでアタック、同情を引く鳴き声、待て、お座り他


ごく稀にダンジョンの中に紛れ込んでくる。多くは野良でではなく迷い犬の類の為、発見捕獲に末に犬猫を手厚く保護する機関に引き渡され、滞りなく飼い主へと返される。また、飼い主が現れない場合ギルドを含む多くのダンジョンウォーカーの協力の元、里親を探しいてその後引き渡しているようだ。尚ダンジョンに侵入してしまった犬は、地下1階であるスライムの森に留まりそれ以上下の階に下がることはない。

犬種としては、小型犬ではポメラニアン、マメ柴などが多く、中型犬では、柴犬、パグ、大型なものになるとシベリアンハスキー、ゴールデンレトリバー等が中々の人気のようだ。ちなみに、ダンジョンで犬を発見した時にはあの大所帯で北海道ダンジョンの最大にして最強の機関であり、ある意味、理性の組織であるギルドですら、なんとも言えないおかしなテンションになる。強いて言うなら、校庭に犬が侵入した生徒同様のパニックになってしまうらしい。だいたい冷静を装いつつも「みんな!い犬くらいで騒がないで!」と叫ぶ奴もだいいたいいはパニクってる。

もちろん、犬はモンスターではなく、人間の古きからの良き友であるのではあるが、ダンジョン内で出会ってしまうと大きく平常心を乱される様なので、注意喚起としてここに記しておくことにする。



モンスター名 猫


種別 フェーリス・シルウェストリス・カトゥス・学名


体長 モフッとして丁度いい大きささ 驚く程伸びる


出現場所 世界中何処でも 暖かい場所 膝の上等


攻撃法 モノ言いたげに見つめる瞳、喉を鳴らす、訳もなく甘えて来る等


恐らくこの世界中の「愛しさ」と「切なさ」と「(謎の)心強さ」にちょっぴりお茶目で、簡単に持ち運べる天上天下唯我独尊さと、その愛くるしい姿からは想像も出来ない戦闘力と土壇場での度胸を足して濃縮還元されたものがあの姿であの性格だと思われる(作者主観)。ある意味地上最強生物なのに干支にはいないというウッカリさんで、そんな所も愛おしい。また、最強チャームの持ち主で、どんな精神攻撃を跳ね返せるスキルや防具を持っていいても、あれは無理。ニャゴニャゴ言いながら足元に擦り寄られたら大抵のダンジョンウォーカーは一撃で沈む。あらゆる意味で警戒位は必要であるが、幸いこのメガトン級な愛を形にしたモンスターは決して自身の生活エリアから出ることが無くダンジョンに近づくことすら無く、また、ダンジョンの出入り口が集まる札幌市街にいは野良猫すらいいなので残念ながら遭遇の機会はない。もし、なんとしてでも遭遇したい場合い、札幌市には猫カフェが多数あるので行ってみるのもいいのかもしれない。





モンスター名  チャラ男


種別 人間 常時発情状態


体長 1.7mくらい 体重 不明


出現場所 ダンジョン内他、札幌市内全域 特に深夜


攻撃法 イやらしい目、極めて回る口、大げさなジャスチャー、浅い共感、お持ち帰り他



ナンパ目的でダンジョン内を徘徊する不健全な男子。特に可愛い女子には見境なく声をかけては煙たがられている。このダンジョンを楽しむ正常なダンジョンウォーカーから見ると言語道断ではあるが、特にギルドはこれを禁止するような動きはしておらず、そんなところまで面倒見れないのか、それとも自由恋愛の積極的な行動を邪魔する事をしないのかは不明である。もちろん、あまりにしつこい場合、女子はこのチャラ男を敵と判断して殲滅しても良い。北海道ダンジョンなので殺しても構わない。中階層あたりから、武器もまともな刃物になって来るので、顔面をなます切りにされてギルドの保健室に駆け込むチャラ男は少なくない。しかし、保健室で簡単に怪我を直してそのまま次のナンパに行くあたりは、根性があるとか、そこまでした彼女欲しいかと感心してしまう。また、以外に付き合い出すと女性を大事にする側面も持つチャラ男も存在していて、きっかけはなんであれお互いが幸せならいいのかな? なとど思えてしまう場合も多々ある。もちろん、真剣な恋愛感情など無くて、遊びで徘徊しているものがほとんどなので、女子は自分を大事にしてもらいたいものである。集団で現れるとなかなかのしつこさなので、集団魔法か、直接攻撃であれば包囲殲滅戦を持って退治するようにしたい。尚、ギルドというわけではないが、その中心人物からは『殺っつっていいべさ』との暗黙の了解も出ているので一切の手加減は不要である。




モンスター名 ドッペルゲンガー


種別 幻影 


体長 人の大きさの範囲内 


出現場所 ダンジョン全域、特に一人ぼっちでいる時 


攻撃法 聞き上手、頷き、どことなく優しい目



ダンジョン内では『ドッペルさん』と親しみを持って呼ばれるモンスターで、一般での伝承でのドッペルゲンガーとは、通常自分自身の影の視感化であるが、このダンジョンで出るドッペルさんは、一人ぼっちでいるダンジョンウォーカーに寄り添うように歩いてくれる幻影的な存在。ほら、だっていつも楽しいことばっかじゃないじゃん、生きていればそりゃあ、ダンジョン適齢期の少年少女にだって、人間関係って色々ある。ちょっと傷ついて、もう一人でいいや、ってダンジョンに入ってトボトボ歩くそんな時に、ドッペルさんはそっと寄り添ってくれる。そりゃあ、いつだって言いたいこと言えららいいじゃん、って誰にも言えない事、仲間にも遠慮してしまう事だってドッペルさんはただ、黙って聞いてくれる、時には頷いてくれるし、そんなバカみたいな自分を優しい目で見つめてくれる。そして、いつの間にか重くなっていた心が、鈍く冷たくなっていた心が、暖かく軽くなって行くことに自覚した時、ドッペルさんはいつの間にかいなくなっている。もしも君がダンジョンで一人ブツブツ言ってるダンジョンウォーカーを、ちょっとだけ笑っているダンジョンウォーカーを見かけたらそっとしておいてあげてほしい。きっとその人は今、ドッペルさんと心の会話をしているのだから。そんなドッペルさんは、あくまでモンスターのくくりではあるが、人を襲う事はないし、邪魔する行動はとらず、ダンジョンウォーカーの心にちょっと刺さった棘をそっと奪い去る存在なのである。そう、傷ついているのは君一人ではない、でも君も傷ついている一人なんだよ、って教えてくれているのかもしれない、それを気づいたら、いつもの、またいつも見たいな優しい君になって欲しい。

 残念ながら、いつでもどこでも一人でも大勢でも楽しそうな本作品の主人公の前には決して出現する事はない。




モンスター名 バンパイヤ 


種別 アンデット


体長 130〜140cm程度


出現場所 中階層全域  


攻撃法 噛みつきによるドレイン(吸血行為)攻撃



俗にいう吸血鬼。その中でも下位な存在、大きだもゴブリンを大きくした程度で、人というより、見た目も亜人に近い。別名レッサーバンパイヤとも言われてる。斬撃攻撃等直接攻撃、魔法スキルによる間接攻撃などにも耐久を持ち、また、多少の怪我など瞬く間に回復してしまうために、中階層で出くわす相手としては戦いにくい相手。また、強い信仰心があるなら別だが、このダンジョンの置いて、宗教的な職種は稀少で、また、このダンジョンがある北海道と言うわけでもないが、この国の国民性と宗教色が薄く、信心も欠けるために、アンデットに特攻を持つ『祈り』や俗に言う『ディスペル』等も無いために、彼らの特性を知っている上でも力づくで行くしかない。その為、一回の戦闘が長期化しやすい。また、爪に毒や麻痺毒を持っているために、接近戦には注意は必要。

そんな厄介な相手の吸血鬼ではるが、一つだけ攻撃特攻として、剣系の武器を持つものが行える特攻技がある。もちろん、スキルなどではなく、練習して身につけられる技術の一種で、北海道の武芸館、道場(札雷館的な組織)ならどこでも教えてもらえる。もちろん個人でも独自に習得が可能な簡単な技である。斬撃方法は、まず横に一文字、そして縦に一文字の十字斬でバンパイヤは簡単に霧散する。本当に綺麗に消える。尚、このとき、十字に斬撃を入れる場合の条件として、一撃目と二撃目のタイムログが1.5秒以内、そして横と縦の角度の誤差が15°以下である事を覚えておくといい。また、一人が横、もう一人が縦にでこの条件下に置いて攻撃すると同様の効果が得られる。そして重要なポイントとして、十字斬が決まって霧散して行くバンパイヤに背を向けて、某吸血鬼小説、仮に題名を『D』でもおなじみな「仮初め客は闇に還れ」と言った決め台詞を呟くとかっこいいので機会があれば実行してみるといい。尚、噛み付かれもダンジョンウォーカーが吸血鬼化することはなく、人によっては激しい痒みを覚える人もいるが、間違っても自分て掻いたりしないで、キンカン、ムヒ、ウナコーワを塗っておくといいだろう。てドレインをされる血液の量は一回の献血の半分程度で、人によっては、多少貧血になるので鉄分の摂取を進めておく。

本作品中では主人公の持つ武器の秘密の一部が早い段階で開示されてしまう可能性があったので登場はしていない。




モンスター名 バンパイヤ<貴族>


種別 アンデット エルダー級


体長 成人男性の大きさ


出現場所 中階層深部〜


攻撃法 吸血、語らい、世間話、不死



中階層の深部あたりから、それ以下の全階層に現れる、ダンジョンウォーカーが一番最初に接する、また接する機会の多いエルダー級のモンスター。通常のモンスターとは比べ物にならないほどの攻撃力を持ち、その指先だけでダンジョンウォーカーの鎧など易々と切り裂き、短距離であるものの瞬間移動も可能、さらに、このダンジョンで上位と言われる魔法のほとんどは唱えられる上に、こちからの魔法は完全に抵抗される。その体は完全な不死身で、先ほど下位のバンパイヤのところでの『十文字斬り』も効果は発生するものの、ほんの数分で霧散した霧から何事もなかったように復活してくる恐るべき不死性を持っている。何よりこの貴族、これだけの能力を持ちながら、中階層あたりでうろうろしているので、この階層のダンジョンウォーカーが出会ったとしても勝利する可能性は万に一つも無い。では、出会ってしまったらどう対処すればいいのか? それは『戦わない』という選択肢に尽きる。この貴族というバンパイヤは好戦的というわけでもなく、ただダンジョンを悠然と闊歩、遊歩しているだけの存在なのだ。不老不死のために休眠も取らず、まるで楽しむかが如くにダンジョンと歩き回る、もしかしたらダンジョンウォーカーとはこの貴族のことでは無いかと思われるほどにだ。その行為になんの意味がと思われるかもしれないが、それが貴族と言うものだろう。また、この貴族、個体数は少ないものの、全員がイケメン中年の姿に正装と言う見た目、ロイヤルで気品ある所作の為に、一部の女子(稀有な男子も)からは積極的に血を吸われたいと詰め寄られることもある。もちろん、貴族はそんな施しは受けない。

では一体何の為にダンジョンに存在するのか、と思われるかもしれなが、それが貴族だからとしか言いようがない。もし、この貴族に出会ったら、きちんと挨拶をしてみよう。そしてそのうち、何度かの偶然の出会いが続いたとして、貴族から「うむ、礼儀正しき良き少年(少女)であるな」と顔を覚えてもらえたら、有用な情報の一つや二つ提示してくれることもある。深階層に眠る伝承の武具のありかのヒントなど貴重な情報が多い。この時は、声ではなく、すれ違い様に一礼程度で良いのである。向こうここちらを意識すると、手をあげる、小さく返事をするなどの反応はあるので試してもらいたい。

ダンジョンの中階層以下でワイン片手に貴族、別名、バンパイヤナイスミドル。おぢさま達は今日もどこかを歩いている。

本作品中には主人公とは絡ませづらかったので登場していない。




モンスター名 リザードマン


種別 亜人系


体長 2m前後


出現場所 中階層


攻撃法 武器による攻撃、尻尾により薙ぎ払い、噛みつき他



俗に言うトカゲ男。筋骨隆々な姿で、ミノタウロスより少し小さいくらいで、中階層においては単体、もしくは二体で現れる。特に二体で現れた時は、ダンジョンウォーカーも中階層とはいえ、よほどしっかりした装備、特に防具系でないと対応は難しい。この辺の階層から、学校の指定ジャージから、少なくとも皮鎧程度への入れ替を考えないと、大怪我することになる。また、リザーマンは小ぶりな斧系の武器が多く、小さな盾では対応が難しくなってくる為に、盾としての技能をあげるか、それとも武器による攻撃特化を目指すかの分岐点に差し掛かることになる。また、シーフを名乗る軽装備武器も、リザードマンの鱗に対しては攻撃力通らない事が多く、パーティーのバランスを考える上でも、再編成などは必要になってくるだろう、少なくてもスキルありなしにかかわらず、しっかりとした前衛が最低でも二枚は必要になってくるからだ。また、人型と侮っていると、不注意な方向で低い位置から尻尾の強力な薙ぎ払いがくるので、この辺にも注意して対応したい。この辺りの敵が頻繁に出てくるようになると、中階層とはいえ、装備、パーティー、戦闘の組み立て等、深階層への準備を開始しないと、最悪全滅も考えられる。逃げてもいいのではあるが、それではこの先では通用しない。この後を真剣に考えるなら、深階層の常連者にアテンド(行き先案内人)を頼んで戦闘を学ぶのもいいだろ。また、その手に知り合いがいないのならギルドに相談してみるといい。積極的に協力してくれるはずだ。これらの敵は的確に自分の能力を教えてくれる。決して恐れすぎず、だからといって油断せずダンジョンを楽しんでもらいたい。




モンスター名 忍者


種別 人間


体長 個人差による


出現場所 ダンジョン内至る所


攻撃法 極めて高い直接攻撃力、ほぼこちらの攻撃を無効化する回避力


このダンジョンで実しやかに囁かれている噂の一つとして、この北海道ダンジョンに、忍者が生息していると言う情報がある。もちろん真実で、それは伝承、伝説、ファンタジーの世界の忍者ではなく、ガチの忍者だ。おそらく一般人の持つ忍者のイメージそのままの忍者であり、その隠密としての行動力、戦闘力を遺憾なく発揮している伸び伸びと行動する忍者に他なない。彼らは尊き主人の為に行動し、常にこのダンジョンをその者の為に快適かつ安全空間にする為に日々暗躍している。基本的に人の目に触れる事がない彼らではあるが、もしも可視化している忍者を見かけた場合、彼らが問題視している渦中にその見る事ができた人間が属してしまっていると言う事なので(つまり故意に姿を見せている)警告と捉えてもいい。最悪、敵対していると考えてもいいので、命が惜しい場合は、何をしている途中でも直ちにそれを中止してその場から離れる事が重要である。そんなつもりはなくても、そうなってしまっているのだから、納得したいのなら、今はともかくその場を離れて、後でゆっくり考えればいい。もちろん、彼ら忍者は常に敵対的というわけでもなくて、特に最近ではギルドとの関係も良好で、ダンジョンの安全の為に行動しているので、助けられたダンジョンウォーカーは数多い。

また、好んで敵対しようと思うダンジョンウォーカーはいないとは思うが、それでも戦いたいと思うなら無謀と言う他なはい、どれほどの深階層常連でも、一忍者に対してパーティー戦を挑んでも勝てる確率は0に近い。何より彼らは、対モンスターでなはく、対人戦闘に対して極めて高いレベルに特化している為に、敵と判断すれば瞬く間に静寂に包まれたまま容赦無く殲滅されるだろう。

特に、その首領である『蒼く落ちる青鬼刃』他『せせらう紺青鬼』『藍に憐れむ青鬼』の忍者達はこの中でもトップクラスの戦闘力を持っている為に敵対は自殺行為に等しい。

もちろん、彼らを敵に回さない為にはある特定人物に危害を及ぼさない、その意思を持たない事が大切である。また、首領である『蒼く落ちる青鬼刃』は最近快眠の影響で、能力が1.5倍増し、速度に限っては3倍強の能力の向上を見せているので、間違っても敵対しないように。




モンスター名 ガーゴイル


種別 悪魔系 


体長 70〜110cmくらい


出現場所 中階層


攻撃法 武器 槍による攻撃、魔法 風系



中階層になると出てるく、ダンジョンウォーカーにとっては初めて対戦する悪魔系のモンスター。小さいながらも、高い中空からの一撃はともすると重く破壊力と貫通力を発揮する場合がある。空を飛ぶ本格的なモンスターとの初遭遇ともなる為に、ここからダンジョンウォーカーとして、飛び回る敵との対応を考えなくてはならなくなる。もちろんガーゴイルも接近しないとこちら側に攻撃はできないので、一瞬のタイミング、接点での一撃の入れ合いになる。基本的に彼らガーゴイルは槍を突いて来ないで振ってくるのの、攻撃は派手に見えるものの落ち着いて対処すれば、それほどの攻撃力でもない。空を飛ぶモンスターはその飛翔の能力の所得の為に体の作りがそれほど頑丈にできているわけではないので、流石にダンジョンのモンスターと言えど、このクラスなら重力の法則には逆らえないと言うことだ。中層階のダンジョンウォーカーでもタイミングさえ合えば一撃で倒せる事だろう。また、中空ら魔法スキルを掛けてくるが、それほど高い攻撃力のある魔法ではなく、精々、初級の単体魔法にすぎなないので、ダメージもそれほどでもない。しかし。相手から魔法スキルを唱えられる戦いはこのあたりが始めてなので、慣れは必要。熱かったり、氷をぶつけられたりで、痛いかもしれないが、普通に中階層程度の防具であればホムセンに売っているものでも抵抗は可能なので、ガーゴイル相手に大きな怪我をするようであれば、装備の一新を考えた方がいいい。彼らの持つ手入れもしていない錆びた槍には毒にも似た作用があるので、くれぐれもくらわないようにしたい。





モンスター名 ハーピィー


種別 悪魔系 下級 


体長 1m前後 翼を最大に広げた場合


出現場所 中階層 


攻撃法 体当たり、引っ掻く 爪等




概ね猛禽類である鷹などと同じくらいの大きさで、鳥としての頭部の他に、よく見るとキショいモンスター、概ね美しい女性の顔面をその胴体に当たるところに持っていて、上空からダンジョンウォーカーを見つめる姿は思わず息を飲んでしまう。もちろん、その顔に当たる部分は擬態であり、感覚器などは備えてはおらず、ただ、大きく見開かれた目がこちらを凝視して来るので初めて出会ったものは思わず悲鳴をあげてしまう者も少なくはない。

しかし冷静に対処するなら、特に魔法を使う訳でも、特殊は攻撃をして来る訳でもなく、ダンジョンと言う限られた高さから襲って来るだけの相手なので、その対象は武器などを持つガーゴイルよりも簡単で安易なものだ。しかも、鳥の胴体の部分に当たるところが人の顔なので非常にバランスが悪く、攻撃しようと接近して来る速度もそれほどでもない。攻撃方法も嘴もなく爪でダンジョンウォーカーを引っ掻いて来るだけなので、剣の一振り、槍の一突きで簡単にあしらえる。たまに体当たりをして来る個体もいるが、単にバランスを崩して引っ掻きが失敗しているだけなので、普通に頭突きされる程度の衝撃があるので気をつけてもらいたい。何よりその大きな翼もバサバサと煩いので発見も容易である。見た目に怖いだけのモンスターとも言えるのかもしれない。

以前、ダンジョンのオーバーブロー事件の際に、何匹かのハーピィ〜が札幌の街に紛れ込んでしまったが、その時にはカラスに混じって変な鳥がいる、とか人面鳥とか騒がれもしたが、現在においては、「なんだ、ハーピィーか」の一言で済まされてしまっているようだ。尚、札幌市は外来種として認定はしているが、繁殖能力が無いこと、特に畑を荒らさない事など人への影響は少なく、現在は個体数の確認は進めているもののその存在には静観している。





モンスター名 天狗 


種別 悪魔系


体長 成人男性程度


出現場所 中階層深部


攻撃法 武器による攻撃、魔法・風系 説教


このダンジョンでは悪魔系に分類されるが、一応の説明しておくと、仙人の類で、伝承伝説では人が厳しい修行の果てに変異した姿と言われている。特徴である背の翼は白く神々しく、突然現れると、まるで天使でも降りて来るかの様な登場の仕方なのではあるが、実際に現れるのは鼻の長い、変な団扇の様な武器を持った野武士の様な姿のおっさんなので、がっかりするダンジョンウォーカーは少なくはない。分類でもわかる様に一応中級の悪魔に分類されているので、戦闘力は高く、遠距離攻撃、賢く一撃離脱を繰り返されると、ジリ貧になるダンジョンウォーカーは多い。特に中階層に入って間もないダンジョンウォーカーでは手を焼く事だろう。少なくとも中空にいる敵に対して有効な攻撃方法を持っていないのなら逃げるのもいい。一応、このダンジョンの法則に従って逃げると、どのようなモンスターも追っては来れないが、この天狗に限っては違う、戦闘を回避するのは可能で、しかも法則を無視して逃げても戦闘は回避できるのであるが、この時、簡単に逃がしてはくれない。その翼と高い移動力を駆使して、先回りされ、今回の戦闘おいての欠点を中心に長い長い説教が始まる。確かに的を得てはいる説教らしいのであるが、体験したダンジョンウォーカーによると、「ええ? そんな事まで」といった内容が多い様だ、例えば、ちゃんと顔は洗ってるか?とか、早寝早起きの習慣をつける様にとか、親には感謝しているか?など、今時教師でもそうは言わない内容を中心に説教して来る。言うだけ言って、こっちに明らかな反省の色が伺える時はすんなりと帰って行くのではあるが、間違っても言い返したり、ふてくされた態度を取ると、永久とも言える時間説教が続く。多くのダンジョンを卒業したダンジョンウォーカーに言わせると、どんな内容でも、気分や感情だけで言って来る上司の小言よりもマシ。少なくとも正しい事を言ってくれていると、天狗の説教を懐かしむ者もいるらしい。言いにくい事でも面とむかって自身の欠点を言ってくれる人の希少さ有り難さを説くものは多い。



モンスター名 天使(堕ちちゃった奴)


種別 悪魔系 


体長 成人女性程度個人差による


出現場所 中階層中盤以下 


攻撃法 魔法各種、抱擁ドレイン翼で叩く、手で叩く、堕落を誘う等。



一応は神の遣いで、天上の住人であるが、堕ちてしまっているので、その性格性能は悪魔のそれに近い。特に好戦的というわけでもないが、3〜4体の数で現れ、ダンジョンウォーカーをせせら笑う様に上空から降りて来る。この時、様々な言葉をささやかれて堕落を誘う。もちろん見た目に美しく、女性的でもあり、また男性的でもあることから、異性の快楽に興味が傾くと途端に絡め取られてしまうので注意が必要。彼等は特に男性を好んで話しかけて来て、男女混合、もしくは男女カップルのダンジョンウォーカー達を見ると、「ッチ、リア中が………………………」と捨て台詞を吐いて飛んで行ってしまう。また、戦いになると、ノラクラリ 器用にかわしつつ、「ダンジョン戦闘乙」とか「必死すぎ、ワロスワロス」など、スラングにも似た専門用語を使ってからかって来る。また、ダンジョンウォーカーが必死に抵抗(言い返す等)を行うと、その態度は、改めるどころか悪化する。ちなみに武器で戦ってもいいが、正解なところが、神の使徒であるところの天使の戦闘力は極めて高く、中階層を中心で活躍するする程度のダンジョンウォーカーではまず歯が立たないし、本気になる天使達でも無い。そして、態度こそ悪がそれほど間違っている事も言っていないのも事実で、特に普段の行いや、生活態度の事を揶揄する時は言い方はともかく心あたりがあるので、特に親と喧嘩した事を指摘された者は帰ったら謝るのもいいかもしれない。あと、ドレイン攻撃については、このダンジョンいはLVと言う物は存在していないために、概ね「やられると力の抜ける攻撃」と言うものも該当する。天使の場合は、ダンジョンウォーカーの背後からそっと抱きついて耳裏、首筋に息をかけると言うものだ。そのテクニックたるや、女子はもちろん、どんな屈強な男子も腰砕けになる事この上ないらしい。 先に述べた天狗同様、ある意味注意をしたい、なるべくなら出会いたくない相手である。



モンスター名 トイレの花子さん 


種別  分類不明 


体長 可愛いアイドル級の容姿に身長


出現場所 ダンジョントイレ付近 


攻撃法 シットリしたトイレ清掃器具によるボコり 



北海道ダンジョンには、各階層の要所要所にトイレが設置されている。このトイレは20年に渡る長いダンジョンの管理計画において、適切に配置されている場所であり、全て水洗であり、場所によっては洗浄機能も常備されている。ダンジョンウォーカーがダンジョン探索の上で、健康衛星の面で清潔に使ってもらいたいと言う願いの元に設置されている訳で、みんなで使うダンジョンのトイレなので常識的には使った者が綺麗に使う、もしくは汚してしまっ場合は自分で片付けるが基本のトイレではあるが、中にはそんな殊勝な心など微塵も無い輩もいる訳で、そんな人間が、汚して放置したトイレに対して『トイレの花子さん』は顕現する。「ク●したら流せや!」とか、「飛び散らしさせてんじゃー無いべさ!」と迫力のある北海道弁を駆使して口汚く罵り、自身が汚したトイレを使用前以上に綺麗にするまで追いかけられると言う。また、その戦闘力はエルダー以上、ハイエイシェント級モンスターも裸足で逃げ出す規格外の化け物で、全ての魔法スキルに高い抵抗を持ち、直接攻撃にしても斬撃、打撃、突きなどは殆どのその意味をなさない。またどの様なスキルを持ってしても効果は無い。その事実上ダンジョン最大の暴力と行ってもいいくらいの存在で、間違っても敵対することのない様に、例えていうならハリケーンに裸で突っ込んで行くくらいの自殺行為とも言えるだろう、あの戦闘狂の格闘集団である当時、怒羅欣の事実上のNo.2が、『トイレの花子さん』を呼び出す為にわざとトイレを汚く使って(どの様に使ったのかは、お食事中の方もいらっしゃるので具体的には説明できませんが、ただ彼は大きい方でトイレを利用した後にその後、それを拭く為の紙を持っていなかったので、その四面を囲む壁に意識を向けたとだけ記しておきます)、召喚に成功、その後、便器用ブラシで瞬殺された。いまだにこの者はダンジョンとトイレがトラウマになっていて、特に自宅のトイレさえも、母親について行ってもらわないと用持たせたに程の恐怖を心に深く刻まれていると言う。また、ダンジョンから話を移して、この観光地である北海道では公衆トイレも多く存在し、最近では凍結の恐れのある冬場にも凍結防護を施しているトイレも多く存在している。また、コンビニなども綺麗で立派なトイレ施設を完備しているところも多い。北海道の場合、概ね小さな公園にもトイレはあるので、快く利用してもらいたい。ダンジョンに限らす、多く利用者のために、公衆の衛生目的のこのトイレ、利用する次の人の事を考えて綺麗に使用するのは常識というか人の道では無いだろうか。

ちなみに北海道の公衆トイレとは異なりダンジョン内トイレにはトイレットペーパーは完備していないので、近くのコンビニで、トイレ用のポケットティッシュ(水溶性)を購入しよう。くれぐれも花子さんを怒らせる使い方はしない様に。



モンスター名 ドラゴンニュート 


種別  ドラゴン


体長 2.3m程


出現場所 深階層


攻撃法 武器による攻撃・竜  ブレス等


姿はリザートマンに似るが、その体躯は隆々と大きく、何より威厳に満ちた堂々たる姿はトカゲではなく間違いなく竜の威風を醸し出している。深階層の割と浅いところから、深い所まで現れる彼らは、その階層に応じた実力を有しており、少なくとも深階層に到達したばかりのダンジョンウォーカーよりも立派な装備をしている。中でも鎧と盾の装備は今まで、簡単に刺したり斬ったりできたモンスターとは違い、ほとんど対人戦の様相をして、ダンジョンウォーカーを苦しめる事だろう。このドラゴンニュートを難なく倒せる様になる頃には、もうその者は深階層でもいっぱいしのダンジョンウォーカーとして名乗れるくらいにはなっている筈だ。つまりは深階層常連組という事になる。また、彼らの武器である槍は『龍槍』とも呼ばれて、倒して手に入れられると、槍を使うものにとってはとても頼りになる武器になってくれる、またそれ以上に、地上、つまりダンジョンの中以外では高値で取引されている。そんなドラゴンニュートであるが、実際、身につけている鎧よりも自身の龍皮の方が遥かに頑強だと思われがちだあるが、彼らの硬いところは、背、腕や足、顔を含む頭部の部分で、かつてドラゴンであった彼らは四足歩行であった為に、腹部や胸部など丸出しの部分は弱く斬られる、もしくは突かれると言った刃物の攻撃には弱いのである。つまり鎧にはきちんとした意味はあるのである。だから、その辺を留意した上で、鎧の隙間を狙って攻撃する様にすると上手に対応できると言われている。とはいうものの、ドラゴンの迫力を持った体躯の大きい亜人に対して、そこ隙間を狙える様に接近するというのもなかなか度胸がいるというものである。もちろん、その行動が取れないと深階層のダンジョンウォーカーにはなれないということでもある。進むべき力を、前に出る勇気を、最後にものをいうのは気持ちの底の方にある気力かもしれない。






モンスター名 スカイフィッシュ


種別 魚 アンデット(鮮魚) 種別多数


体長 30〜100cm


出現場所 中階層以降 浅階層の一部


攻撃法 体当たり他



水中ではなく、大気中を泳ぐ魚。といっても生きている魚ではなくて、動く鮮魚。つまりは新鮮なアンデットがこのスカイフィッシュの正体になる。大きせは様々で、魚としての品種もバラバラで種類も多く、大型のものになると1mを優に超える為に、体当たりといった単純な攻撃でもなかなか侮れない。また種類によっては群れを成す為に小型と言っても侮る事もできない。少数な相手ならまだしも、大型種、または集団に出会ってしまった場合、中階層も初めのうちなら戦わず回避の選択も決して卑怯ではない選択だ。しかし、倒すことによって得られる魚は海や川にいるものと同等で、何より新鮮で、とても美味しくいただける。また魚の種類によっては寄生虫の恐れもあるが、ダンジョン内の魚にはその種の心配が無い。お刺身で美味しくいただける事だろう。また、ダンジョンでは火をと扱ってもいい場所はあるので、そこで炭火焼で美味しくいただくといいだろう。尚、炭はダンジョン内のセイコマートでも販売していて、七輪も貸し出しているので、中階層に行ける様になったら、魚の上手な捌き方を両親に習っておくと良いだろう。主に、誌類はホッケ、ニシン、大型種でタラ、最近では海流の影響か魚の分布の南限が上がり、本州でしか見かけなかったブリやスズキも入ってくる。中でも人気のあるのはトラウト(マス)系の魚で、言わずとしてた鮭、中でも高級魚である紅鮭には人気が高まっている、特に北海道はトラウト系の宝庫でもあり、ヤマベやイワナ、オショロコマ、そして放流されたニジマスまでも、川を下って降海型のサクラマス、アメマス、スチールヘッドとなって川を遡上してくるので、これらスカイフィッシュを専門にするダンジョンウォーカーも少数ながら存在している。また種類によっては大変危険な相手もいて、特にサメ、そしてオオカミウオなどは、手軽な金属プレートや樹脂系や皮系の鎧など簡単に噛み砕く強い顎と歯を持っている事を肝に命じておくといいだろう。何より、空を泳ぐのは空を飛んでいるのと同義であるので、慣れないうちは、チカやワカサギあたりで、経験を積んでおくのもいいかもしれない。また、本来、毒を持つ高級魚であるフグなどは、解毒の呪文があれば無害で食べる事ができる。




モンスター名 コロボックル


種別 妖精


体長 10cmほど


出現場所 北海道全域


攻撃法 何もしては来ない。



ダンジョンを歩いている時、時折、目の前を何かが通り過ぎる。目の錯覚かな?と思いきや、ダンジョンには隠れるところが少ないので、その扉の影や宝箱などの影に、小さな人影が見える。もしもその人影が、まるで恥ずかしそうにこちらを見つめているならそれはコロボックルさんである。姿は諸説あるが、概ねアイヌの民族衣装に身を包んでいる、でも最近なら某衣料量販店のスエット姿のものも確認されている。その辺は時代の変化の賜物であろう。そして、そんなコロポックルさんを見かけたら、そっとしておこう。間違っても声をかけてはいけない。できたら、その発見した方向を見ないで、何も見て無いし、何も気がつかなかったという態度でいよう。くれぐれも声をかけたり、脅かしたりしてはいけない。このコロポックルさんをギルドではダンジョンに定着させようとする動きを見せている。『コロポックル週間』なる活動しているのである。その内容がどんな事なおかは明らかにはされていない、概ねギルドでも一部の者の活動の様である。また、このコロポックルさんんい気に入ってもらえると、アイヌ由来の伝統の武器や、装飾品を送ってもらえるとの噂はあるが、あくまで噂であり、その様な事実は確認されていない。

と言うか、存在自体が奇跡みたいな物なので、運よく出会えた場合は、暖かう見守り愛で流のがダンジョンウォーカーの務めでもある。武器を持って倒すなんて以ての外で、コロポックルさん自体はこの北海道ダンジョン由来の存在では無いことを肝に命じておこう。そして、コロポックルさんを見たものに対する最大の益は、なんか、その愛らしい姿を、まるで戦いなんて関係ないって言ういほっこりとした、ちょっと困ったって言う笑顔を見ていると、こっちも幸せになって来ないだろうか? 一度、戦いを忘れて、コロポックルさんとの邂逅に感謝する。北海道民として、北海道ダンジョンウォーカーとしてかくありたいと願わずにはいられない。

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