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北海道ダンジョンウォーカーズ(再up版)  作者: 青山 羊里
◆終章 異世界落下編◆
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第128話【簡易説明、僕の奥さん】

 いやいや、そんな覚えは……


 そう思いつつ、かつての出会いというか接触を思い出して、今いる人間を見つめて、例えば、葉山とか蒼さんとか……


 そうだね、確かにそうかもね。そればっかじゃないけどね。


 まあ、いいや、今はそれどころじゃ無い。


 ともかく、ここでの問題は解決したから、このままギルドに向かうよ。


 次の行動を示すと、すぐに椿さんの移動魔法で、ギルドの前に飛ぶ。


 以前、ここ『厭世の奈落』では魔法の効果が得られない、とか正確な効果が出ないとかって言われてたけど、「あれ? ここ、普通に魔法スキル使えるわよ?」って椿さんが言って、その後、牡丹さんが検証して、使用可能ってわかっての運用になった。


 ああ、そっかって思って、僕は摂理さんを見ると、


 「空間と概念に関してはお任せください」


 って言ってくれるから心強い。


 そして、安全を考えてスライムの森の端っこ付近、そのままギルドに向かう、まずは薫子さんが僕らを発見してギルドの本部から出て来る。


 「急に飛ばされてしまってな、すまない」


 とか謝って来るんだけど、そのまま摂理さんを見て、


 「誰だ?」


 って怪訝な顔してる。


 そうなるよね、ここダンジョンなのに、彼女、見た目に成人だし、この原因を作ったアキシオンさんは既に剣になってて、黙ってるし、ちょっと説明が難しいなあ、って思ってると、


 「真壁の新しい奥さんよ、みんないる?」


 って葉山が言ってから尋ねるんだよね。


 いや、そんな雑でついでな説明でって、何か追加しないとって思ってると、


 「そうか、ならいいな、みんなは部屋にいる、外は大分、落ちついて来ているぞ」


 と言って、そのまま僕を建物内部、みんなが集まっている部屋に案内してくれる。


 してくれるんだけど、いいの? それでこの摂理さんの存在を納得してくれていいの?って僕の方が不安になる。


 疑問符を頭につけたまま、僕はみんなと一緒に中に入ると、


 「お疲れ様、ダンジョンの中の正体不明な存在は完全にいなくなった様ですよ」


 とシリカさんと一緒にいた左方さんが、僕に声をかけてくれる。


 そして、初めて見る摂理さんに対して、


 「こちらの方は?」


 とそれなりの警戒感を持って尋ねて来る。この辺は流石に深階層のダンジョンウォーカーだよね、摂理さんの持つただならないい気配を感じているのかもしれない。


 すると、今度は僕らの前に立って案内してくれている薫子さんが、


 「真壁秋の奥さんだそうだ」


 と言ったら、一瞬で警戒感は解かれて、直ぐにいい笑顔。


 「そうですか、左方 唯と言います、よろしくお願いします」


 って挨拶してた。摂理さんも返しに綺麗なお辞儀。


 いや、いいんだけど、なんか、こう、引っかかるって言うか、納得いかないって言うか。


 左方さんは、そのまま西木田くんに呼ばれて行ってしまう。


 そして、そのままギルドの会議室へ。


 僕自身は、個人的に真希さんに呼ばれる事はあっても、ギルドとしての会議に参加する事はないから、ここに入るのは初めてなんだけど、中に入ると、麻生さんがいる。


 「お疲れさまです、お館さま」


 ってギルドの人間として頑張ってる百目さんが挨拶してくれて、室内の円テーブルの周りには席につききれない人がいる。


 うん、いいね、準備が出来てる感じで、僕が入室して来たことを知った人たちはみんなこっちを見てきた。


 そして、


 「真壁氏、そちらの方は?」


 と当然、いつもの僕のメンバーにはいない摂理さんの事を聞いて来るきっちりしている麻生さんな訳で、だから、僕はここできちんとあらましを話そうとするのだけれども、


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